教職者K

教育について考えるブログ。

日本のスポーツ指導の問題点。

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日本の指導者ってスポーツ指導するときに、「声を出す」ってことをすごく気にしますよね。

 

「声が出てない!」

 

「もっと声を出して!」

 

そんな言葉がよく聞かれますし、実際コミュニケーションをとったり、雰囲気を盛り上げたりする上でも声はすごく大切なものだと思います。

 

社会に出る上でもまずちゃんと挨拶出来るとか、返事が出来るってのは大事だと思うので、私も指導してる上で声を出すっていうのは、かなりこだわってやってるところなんですけど。

 

でもその弊害だと思うんですけど、

 

子どもたちが何でもかんでも原因を声に求めがち

 

っていう問題点があると思うんですよね。

 

試合に負けたりした時、「何がダメだった?」って聞くと、大抵

 

「声が出てなかったです」

 

「もっと声出します」

 

みたいな返事だったりするわけで。

 

いやいや、違うだろって思うんですよ。

 

声っていうのはスキルの一つであって。

 

あくまで一つの要因でしかないと思うんですけど、経験の少ない子供達にとってはそれが全てになってしまうというか。

 

そこで思考が止まってしまう感じがあるんですよね。

 

例えば日本代表の選手が、敗因聞かれたときに、

 

「声。みんなの声が小さいです。」

 

「今日はみんなの声が出てなかったです…」

 

「次のカンボジア戦はもっとみんなで声出して頑張ります」

 

 

とか言ってたら、こいつら次も絶対勝てないなって思うじゃないですか。

 

 

 

だから、我々は子ども達の言葉を聞きながら語彙が増えるように適切な指導をしていかないといけないと思うんですよね。

 

少なからず声しか選択肢がないような状態ではダメだなと。

 

 

あと声を出すことの問題点が他にもあって、それが声出せない子が悪者にされがちってことなんですよね。

 

これが今の多様性を認めましょうっていう時代に合ってるのかなって。

 

それにコロナもありますから、声を出してることが絶対的に良いことっていう価値観そのものを見直す必要があるのかなと思いながら子ども達を見ております。

 

まぁ私の結論としては、無理強いはしないけど、出来るだけ声出してこうよってところが着地点になってたりするわけなんですけど。

 

(というか実際全然声出さないチームに負けたりすると無性に腹が立ちます笑)

 

皆様どうお考えでしょうかね。

 

参考になれば幸いです。

 

読んでいただき、ありがとうございました!