教職者K

教育について考えるブログ。

学テは悪なのか。

習ったはずの公式がまったく出てこない女子高生の写真
今週は全国学力・学習状況調査がありまして。

 

私がいるところでももちろん実施されたわけなんですけど。

 

当日はヤフーのトップにこんな記事が来ていたので私なりの思うところを書いてみます。

news.yahoo.co.jp

この記事にあるように,全国で過去問を解くことが常態化していると。

 

私もそのために対策したら正確な調査にならないじゃんってこれまではあんまり意義を感じなかったんですけど。

 

でも,最近はこの調査かなり大事だなって思うんです。ちょっとその辺について書いてみようと思うんですけど。

 

まず、過去問を解くっていうのは私のいるところもやっています。(3回も笑)

 

というのも,そもそも普通の形式とテストの形式が違いすぎて子ども達が問題見た瞬間に諦めがちなんですね。

 

問題文が長くて,前のページに戻って考えて,またページめくって次に進むっていう形式にそもそも子ども達が慣れていないわけです。

 

だから,過去問とかをやって形式になれていないと,本当の能力が測れないっていうのがあるんですよね。解けるはずの問題を形式が慣れていないがために解けなくなってしまうから。

 

だから正確な調査をするためにも私は過去問を解くっていうのが,実は悪いことじゃないんじゃないかと思い始めているわけです。(同じ問題は出ない訳だし。)

 

あと過去問解いたり対策とろうと思ったら結局子ども達の学力を伸ばさないといけないですから。そのためにその子の苦手なことをサポートしたり,補助したり授業改善をする必要がでてくる。それは教員の本来の仕事だと思うわけです。

 

学テそのものが悪みたいな言い方をする人もいますが,学校で全国統一で行われる調査ってこれぐらいしかないんですよ。例えばコロナが子ども達に与える影響ってすごく大事で興味深いですけど,全国統一で取られるデータはこれが初めてになるわけです。

 

それに学校だけでなく,県や市の取り組みを測る機会にもなっているわけですね。

 

ちなみに私がいる市町村は3年前からかなり大胆な教育改革に打って出たんですけど。

 

その結果が明らかに学テの結果にプラスとして出た

 

んですね。

 

その先生の授業が良いか悪いか,みたいなのは大体見てれば分かりますけど。

 

でも県の方針や市の方針が正しいのかどうかっていうのは明確な基準がなかなかないわけで。

 

そういう意味では全体の教育の成果がはかれるっていう意味では学テ他にない大事な機会だと私は思うわけです。

 

 

ちなみに今回初めて研究主任として私は結果を気にしてるんですけど。

 

思うに,小学校の方が上げるの簡単ってのは傾向としてあると思います。

 

というのも担任に力があればわりかし簡単だと思うんですね。力のある先生がずっと授業担当するわけですから。

 

中学は教科担任制ですから,国語と数学の先生の力量にかかる部分がかなり大きいわけです。

 

(学テは国・数・学習に関わる調査で構成されています)

 

あと小学校の方がカリキュラムにゆとりがありますから,苦手の補填をしやすい。その辺もあって小学校の先生の方がカリスマ化はしやすいのかなと思っております。

 

まぁ目的はあくまで,調査であり,例えば「出来ない子は受けさせない」みたいなことはあってはならないことだと思うんですけど。

 

それでも日本の子達の現状だったり自分たちの見ている子達の実態をつかむためにも私は有意義なんじゃないかと思ったので書いておきますね。

 

読んでいただき,ありがとうございました!