最近「運」がめちゃくちゃ大事だなと思うわけです。
そもそもこのコロナで飲食業とか観光業がかなりダメージを受けているわけですが,これはもちろん,その業種が悪いわけではないわけですね。たまたまコロナとの相性が悪かったわけで。
(これが「人と離れると悪化するウィルス」だったら,ゲーム会社だったりIT関係の会社がバタバタつぶれているわけですよ。)
今業績が落ちている会社が多いと思いますが,努力してないわけじゃないわけで…今のこの状況で上手くやれているかどうかというのは,もうほとんど
「運」
なわけです。
ただ私自身学校教育で見ていて思うのですが,学校の先生は「世の中運だよ」とは子ども達には言わないわけですね。当然のことながら「努力して頑張れば報われる」と教えるわけです。
これは根底に「運はどうしたって変えられないから,変えられる努力の部分を変えるしかない」という考え方があるのだと思います。(それに「世の中運だよ」と言われたら子ども達も無気力になりそうですしね)
しかし,運に関する研究があったとしたらどうでしょう。
心理学者にリチャード・ワイズマンという人がいて,その人が「どうしたら運がいい人になれるのか」を研究しているんですね。
全部で4つの法則があるのですが,その中の一つをご紹介しましょう。
それが,
「チャンスの最大化」
です。
運がいい人はチャンスが最大化するように動くと。
具体的に言うと新しい物事を受け入れたり,人脈を広げることに積極的です。
例をあげましょう。
リストラにあって落ち込んでいるAさんとBさんがいたとします。
運がないAさんは,新規オープンした中華料理店が目の前にありましたが,なんとなく経験のない店に入るのに抵抗を感じてスルーします。
運があるBさんは,新規オープンした中華料理店があったので,気分を変えようとお店に入ります。
そこで店長が「新規オープンなんでサービスです。どうぞ」と杏仁豆腐を出してくれました。これが美味しくて感動したBさんは感謝を店長に伝えます。
「リストラにあって落ち込んでいたんですけど,これを食べて気持ちが晴れました。ありがとうございます!」
すると店長から思いがけない一言が。
「お客さん業種は不動産だね?ちょうどうちの弟が不動産をやっていて,人出が足らないって言ってるんだけど…どうかな?」
同じリストラにあったAさんとBさんですが,ここに決定的な差が生まれました。
違いを生んだ場所は二つ。
①店に入ったか。(新しいものを受け入れたか)
②知らない人に話しかけたか。(人脈を広げる方に動いたか)
です。
つまり,運とは変えられないものではなく,そういった気質をもってさえいればいいわけで。
教育の世界においてもそういう子にしていってあげればいいのだと思います。
実は子ども達が教室で一日に話す人数というのは5人ぐらいと言われています。30人近く人がいて、この数字はかなり少ないと言えます。
彼らは同じ空間にいるにも関わらず、極めて限られたコミュニティーの人としか関わっていないのですね。
そこを教員の力でつなげていく。
それが運がいい子に育てることに繋がっていくのではないかと思っています。
また教員自身も「新しいことを受け入れているか」「人脈を広げようとしているのか」というのが大切ではないでしょうか。人は身近にいる人から影響を受けるものですからね。
何より教員側が「運は育てられる」「運がいい子に育てる」という意識を持ってるかどうかっていうのが運の良い子に育てられるかどうかの違いになってくるのではないでしょうか。
この記事を読んで、私のブログを読んでくださっている皆様の運が少しでも上がれば幸いです。
本日も読んでくださり、ありがとうございました!