さて、新聞にて人事異動が発表された。
今年私に関しては異動はなし。
ただ、異動に伴ってこれまで経験のない業務が自分に降りかかって来そうで怯えている。
内示の時は1人ずつ校長室に呼ばれて来年度について説明を受けるわけだが、校長室から出てくる先生方の顔を見ていると、明らかに落胆が顔に滲み出ている人などもいる。
昇進が叶わなかった人が落ち込んだ顔で出てくるのを見たりすると、
さぞかし昇進したかったんだろうなぁ〜
とその心中を推察しているわけである。
教員は20代、30代ではそれほど差が出ないが、40代からは出世街道に乗るのか、現場のままで行くのかに差が出てくるのだ。
確かに人がどんどん出世していき,自分だけが残されたらそれは面白くないかもしれない。
しかし最近の私は
ジャッジフリー
つまり、人の評価を気にしないことが生きていく上で重要なのではないかと思うのである。
評価に囚われることから離れない限り一生自由にはなれないし、人と比べることを始めたらキリが無いのである。
大事なのは今の自分に満足できるかどうかではないだろうか。
収入が少なかろうと,本来生活に必要なものはごく僅かなはずであり,実は世界のトップの人たちほど驚く程謙虚に生活していることが知られている。
(ちなみにファイスブック創始者であるマーク・ザッカーバーグはフィット。Google創始者のラリー・ペイジはプリウスに乗っている)
つまり,収入の多寡は一定以上になると人生の幸福度には関係してこないわけである。
上を目指したらキリが無いが,今の自分に満足することはすぐにでも出来る。幸せに生きるにはいかに今の自分に満足出来るかが重要である。
先日特に考えさせられたのは、よっぴーさんとアルコ&ピースさんの対談の文章である。
一部引用する。
よっぴー「じゃあ、お二人ぐらい活躍されてても、まだ収入面で不安があったりするわけですか。」
平子さん「そりゃもう全然ありますよ!「明日から公務員になれる」っていうのがあったらすぐなります。公務員って良いじゃないですか……。収入が安定してて土日は子どもと遊べて……。公務員になりたい……。」
この文にハッとさせられたのだ。あれだけ芸能界で活躍しているアルコ&ピースさんも「公務員になりたい」と思う時があるというのである。
さらに「将来の夢」を聞かれたお2人は「一生月収30万円が続けばいい。」「それが夢」とも答えている。
日頃、忙しいだの土日もないだの,そういう面もあるこの仕事だが、安定しているというところに目を向けたらやはり考え方は変わってくるのではないか。(コロナで世の中が大変なことになっている今は特にそれを感じる)
不満を抱えている今の自分の生活が誰かにとっては憧れの生活なのかも知れない
と気づいたのだった。(そしてアルコ&ピースさんの生活もまた誰かにとっては憧れのものだろう)
人の心とは本当に不思議なもので、自分に足りないものを勝手に探して不幸になっていると思うのだ。
また,私自身、スリランカにいた頃は毎日日本食が食べたいと心から思っていた。そしてたまに食べる日本食を写真にまで収めていたのである。
しかし今ではどうか。
当然ながら日本食を食べるなど当たり前のことになってしまい,なんならたまにその味に文句をつけていたりするわけである。
つまり,私からの日本食への評価もそれぐらいあてにならないもので,人からの自分の評価もその時々で変わるあてにならないものだと思っている。
だからこそ,私は自分のやりたいことをやって自分が満足してたらそれで最高ではないかと思うのである。
4月からそれぞれの新しいスタートが始まるわけなのだが,そんな風に自分に無いものではなく、あるものを見つめながら生活することを大事にしたいものである。