「身近な5人の平均年収が自分の年収」
と言う言葉をよく聞くが,全くその通りなんじゃないかと思う。
結局似た者同士が一番居心地がいいから集まる。
これまでの仲の良かった同級生や,同僚を振り返ってみても結局のところ似ているのだろう。
他者は自分を映し出す鏡そのものなのである。
先日もそのことを痛感したので書いておきたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
私のもっているクラスでは,なにかしら時間が余ると,
「何か面白い話してください」
と子ども達が私にリクエストしてくるという地獄のような時間があるのである。
先日もそのリクエストをされ,困った私は以前ここに書いた靴下の二足組の意味が分からなかった話をした。
この話は子ども達にもそれなりにうけた。
それはまぁ良かったのだが,その中で思いもよらぬ反応があったのである。
それが,
「私も二足組は,ワンセットだと思ってました…」
「え、それ違うんですか…?」
というものである。
なんと,クラスの中に私と同じような勘違いをしている子が何人かいたのである。
この事実に私は大いに励まされ,
「そうだよな、みんな!!!!」
「二足組って分かりづらいよな!!!!」
「そんな分かりづらい数え方すんじゃねぇよって感じだよな!!!!!!!!」
と私は子ども達の言葉に大いに励まされたのだった。
次の日には,正式に片方の時になんと数えるべきなのか調べてきた子までいて,靴下の一件を通じて我がクラスは一段と団結したのである。
気をよくした私は帰宅してからこの一件を妻に報告。
しかし,
「担任がそうだから,子どももそうなってしまう。」
「子どもの前で恥をさらすな」
「一足も分かんない人に教わってるのかと思うと,子ども達の将来が不安」
と一蹴されたのだった。
しかし,どうだろうか。数日後,妻にも似たような案件が発生したのである。
先日我が家は,しゃぶしゃぶ&すしの食べ放題に向かったのである。
ここでさんざん食べた後に,妻は〆として寿司を「4」注文。
ここでいう「1」は2貫であるために,「4」オーダーすると8貫も来てしまう計算になる。
私はすかさず,言った。
私「え、(〆の段階で4オーダーは)多すぎない?」
妻「なんで?4つぐらい食べれるでしょ」
私「8貫も食うの?」
妻「え、そんなに来るの?4つじゃないの?」
私「来るでしょ。ここの「1」は2貫だよ」
妻「……ん?あれ?二貫て何個?」
なんということだろうか。
ここで新しく、
一貫は何個なのか問題
が発生したわけである。
「二足組」といい,「一貫」といい,なんと日本の数え方の難しいことか。
(ちなみにこちらのサイトによると,寿司は2つで一貫と数えることもあるし,1つで一貫とする場合もあるようである)
https://jpnculture.net/sushi-ikkan/
しかしながら,私にとって寿司を何と数えるのかなどというのははっきり言ってどうでもいい。
私と同じように妻も数え方に戸惑いがあった事実が大事だ。
子ども達,そして妻も含めて身の回りの人はみんな似ているのだなと改めて思った一件である。