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【レビュー】謙虚力 超一流のリーダーになる条件

 先日こちらの本を読んだのである。

謙虚力 超一流のリーダーになる条件

謙虚力 超一流のリーダーになる条件

  • 作者:松井 住仁
  • 発売日: 2019/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

30代中盤になる私なのだが,ここから先の人生を考えると謙虚さってすごく大切だと思うのである。

 

上の世代を見ていると,なかなか謙虚でない人も居て,そういう人生はある意味で凄く大変そうだなと見ていて思う。

 

加齢とともに人間は硬く傲慢になっていくところがあるので,そうならないようにするためにも参考にしたくてこの本を読んでみた次第である。

 

要約と感想を書いてみたい。

 謙虚であれ

本書では徹底して謙虚であることの大切さを説いており,謙虚であることによる利益の具体例が書かれている。

 

例えば項羽と劉邦

 

楚漢戦争で争った二人だが,この二人の命運を分けたのも「謙虚さ」だったのではないかと指摘しているわけである。

 

項羽は圧倒的な実力をもちながらも傲慢で部下がついて来なかったようである。

 

それに対して劉邦は部下を大切にする。

 

ダイヤモンドオンラインでも劉邦の勝因について以下のように書かれていた。

 

・知恵のある部下の助言や提案に素直に従った
・秦への進軍では、強敵をひたすら避けて蛇行しながら進軍した
・褒美や名声は、活躍をした部下に気前よく分け与えた
・限界まで戦わず、必要があれば何度でも逃げた

 

参照元https://diamond.jp/articles/-/88472

 

つまり,有名なこの二人の命運を分けたのもまさに「謙虚さ」だったのではないかと指摘しているわけである。

 

また徳川家康は年上の家臣については「殿」と呼んで敬ったという。実はそのあたりが信長・秀吉との違いだったのかもしれない。

 

優秀な成果を出すリーダーになる上では謙虚さが重要なようである。

7:3

 そして本書の中ではその割合として「7:3」としている。

 

つまり,なんでもかんでも人の意見を聞くのではリーダーとしてダメだと。

 

7割は受け止め,残りの3割でしっかりと主張するしなやかさが重要であると説いているわけである。

 

確かに6:4では主張が強く,かといって8:2では頼りない。

 

絶妙なバランスで自己主張が出来ることがリーダーの条件なのかもしれない。

感想

私としては「どうしたら謙虚になれるのか」を勉強したかったのだが,本書は「謙虚がどれほど大事か」を書いているものだったように思う。

 

確かに謙虚であれば周りが情報をくれるから,それが戦場やビジネスの世界では非常に重要なのだと思う。自分一人で考えることには限界があるのである。

 

また謙虚さで思い出すのは先日妻から「仕事で後輩にはため口で話す人が嫌。多分自分を大きく見せたいと思ってるんだと思う。」と言われたことである。

 

私はまさに後輩に対してため口,もっというなら先輩にもたまにため口をきくという厚顔無恥野郎なのである。

 

もしかしたらそういうところにこそ傲慢さが出ているのかもしれない。

 

(ほら,ため口のが親近感湧くとこあるじゃないですか…。)

 

謙虚さとはまず言葉に表れるものなのかもしれない。

 

自分の言葉には気をつけて生活したいものである。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!