さて皆さんテイクアウトしているだろうか。
ここ最近はこれまでテイクアウトをやっていなかった店までテイクアウトをやっていて、なんだか新鮮である。
先日の私は無性にカレーが食べたくなった。
それも日本のカレーではなく、香辛料をたっぷり使ったエスニックなやつである。途上国でカレーにまみれた生活を送っていた私は、たまに無性にカレーが食べたくなるのだ。
先日はあまりにも食べたくなったために，インドカレー屋に電話予約をした。
ちなみに受け取り時間は11時15分だったのだが、少し早く11時に到着。
ちょっと早く出してもらえないか、店員のインド人らしき男性に聞いてみたのだが、
「デキナーイ」
の一言であしらわれた。
これが日本の店舗だったら慌てて調理なんかしてくれるところだろうが、そういう素振り一切なし。こういうところも良い。早く来た私が悪いのである。
なので出来るまで待つ。
待つ。
まだ来ない。
「なんでインドカレー屋ってこんなにインド人いるんだろ」
「多分ネパール人とか混じってるな」
そんなことを一人で考えながら待つ。時間は予定の11時15分を過ぎたがまだ来ない。
「こういうところのチキンてパサパサだよな」
「どこのインドカレー屋も大体味が一緒なのは、回転寿司が同じ味みたいなもんか」
とか考えながら待った。
結局11時15分受け取りの予定だったのだが、受け取ったのは11時30分である。こういうところもまたいいのである。
ちなみに巨大なナンは３つに折り畳まれ、アルミホイルでグルグル巻きにされていた。
このアットホームな感じがたまらない。おしゃれな容器にでも入れられて来たら途端に興醒めだったことだろう。私はこういう完成してない感じが大好物なのである。
家にてチーズナンをスパイシーなカレーにつけてかぶりついた。
とろーりチーズとしっかり煮込んだ野菜の甘味に香辛料の辛味…波状攻撃に大満足である。ちなみに帰ってくるのが遅くて妻は不機嫌になったが、それを吹き飛ばす満足感を得ることが出来た。
このように書いて来て思うのだが、私は味以上に途上国にいた時のような人の大らかさを今求めているのかも知れない。
最近は特にみんな余裕が無く、ギスギスしているのを感じる。ネットなんか見ていると特に。
だからなんだか、インドカレー屋のあんまり神経質になってない感じになんだか癒された気がした。
もっと言うなればそういう大らかさを求めて途上国に旅行に行きたいと思った。帰国してから一度も行っていないが、スリランカに行きたい。
しかしながら、次に海外に行けるのは一体いつになることだろうか。
このコロナが終わったら、海外に行って旨いものを食べながらビールでもガブガブ飲みたいものである。
その時のビールは、少しぬるくてもいい。
