先日こちらの本を読んだのでレビューを書こうかと思います
文庫になっていて,今がお得かなと思い購入しました。
伊坂幸太郎さんの本はハズレがほとんどないので,とりあえず面白い本が読みたい時には買ってしまいますね。(しかしながら読み返したくなるタイプの本ではない)
さてこちらの本。内容は伊坂幸太郎お得意の殺し屋が色んな敵と戦っていくというもの。
内容の概要をあげていきたいんですが、それがもうネタバレになってしまうので控えておきたいと思います。
このように文章の構成そのものが,工夫されていて,読者を惹きつけます。伊坂さんらしい安定の面白さでした。
そして、今回の作品では主人公の殺し屋の家族にスポットが当たっていて。
この奥さんが恐妻家という設定で、そこに大いに共感しましたね。
「妻が起きないように音を出さないで何かを食べるにはには魚肉ソーセージがベスト」
「音も鳴らなければ、日持ちもする。腹にもたまる。ベストな選択だ」
「深夜のコンビニで、いかにも俺と俺と同じような、仕事帰りの父親が、おにぎりやバナナを買っていこうとするけどな、それを見るといつもまだまだだな、感じずにはいられないんだ」
「最後に行き着くのは、魚肉ソーセージだ」
まぁ皆さんからすると,なんと情けないことかと思われるかもしれませんけど、この気持ちよく分かります。
私この前缶詰開けて。
あの「パキッ!」って音を出してしまった瞬間に寝室から殺気を感じましたからね。(実際怒られた)
先日妻が車使いたいっていうんで、車を家に置いてったんですけど、
私が鍵持って行っちゃったんですよね
だから家には乗れない大きな鉄の塊だけが残されるという状況が発生して。
この時私人生で初めて怖くて家帰りたくなかったですからね。今までこういう経験ないんですけど、テストで悪い点とった子とかってこんな心境で隠蔽とか考えるんだろうなって思いましたわ。
ということで、そんな私みたいな状況にある皆様は共感をもって読める一冊になっているかなと思います。
このコロナで何も身動きが取れない時期にこそ、読書なんていかがでしょうか。
皆様の読書の参考になれば幸いです。
本日も読んでいただきありがとうございました!