最近前に比べるとめっきり本を読まなくなっちゃいましてね。
というのも、要約チャンネルとかサイトとかがたくさんあるので、ちょっと気になった本があっても検索すると大体中身が分かっちゃうんですよね。
特にビジネス本とかは要約で十分な感じがあって…時間もないので最近あんまり読まないんですけど。
でも小説だとどうしても要約では雰囲気掴めないんですよね。
ということで最近読んでみたこちらの本の紹介です。
好きなんですよ、奥田英朗が。
これまで全ての作品を読んでるんですけど、こちらも読んでみた訳です。
短編集なんですけど、久しぶりにワクワクしましたね。この人の面白さを再確認しました。オススメです。
奥田英朗は男という生き物がよく分かってる作家さんというか。
「男に人ってこういうのが好きなんでしょ?」
っていうのを的確についてくる一冊です。
「海の家」という作品では、妻に浮気された男が古い家屋を直し(DIY)しながら住み…
「ファイトクラブ」 という作品では、追い出し部屋に追いやられた男達がボクシングにハマり、体を鍛え始め…
「パンダに乗って」では中年男性が昔から憧れだった旧車に乗る…
そんなお話です。
私読みながら家の近くのボクシングクラブ検索してましたからね。
将来は田舎に戻って実家直しながらDASH村みたいに暮らすことが頭をよぎりましたし、
手間はかかるけど、一度はクラシックカーに乗ってみたいなとか考えましたよね。(←単純なやつ)
なんというかそういう男の遊び心とか虚栄心みたいなものをいちいちくすぐってくる一冊になっている訳です。
表題になっている「コロナと潜水艦」も面白い。奥田英朗がコロナを描くとこうなるんだなって思いました。
色んな人がコロナを題材にしてお話を書いていると思いますが、私はやっぱりこの人の話の作り方が好きなんだなと再確認。
しかも何がにくいって、QRコードがついていて、アクセスすると、作中で流れる音楽が聴けるという仕組み。
新しい時代ならではの本の表現の仕方、楽しみ方だなと思いました。
ということで、私のような中年男性は好きな人多いんじゃないかな?っていう一冊になっております。
気になる方いましたら、是非試してみてください。
読んでいただき、ありがとうございました!