教職者K

教育について考えるブログ。

【書評】「フーガはユーガ」を読んでみた。

先日こちらの本を読みまして。

フーガはユーガ

フーガはユーガ

 

せっかくなので感想を書いてみたいと思います。

あらすじ

風我(フーガ)と優我(ユーガ)っていう名前の双子のお話です。

 

最初っからなんですが,

 

この2人の父親が

 

 

最悪

 

 

なやつなんですよ。

 

虐待男で更には息子の意中の人にも手を出そうとするっていうもうクズ中のクズみたいなヤツでして。のっけから父親に双子がボコボコに殴られてて救いがないんですよ。

 

でも,そんな2人には特殊能力として

 

「瞬間移動的に入れ替われる」

 

っていう能力が備わっているわけです。

 

双子ですから、周りは入れ替わっていることに気づかないわけなんですね。

 

ただし,

 

入れ替われるのは誕生日のみ

 

とっていう縛り付きなんですけど。

 

この特殊な能力をもつ2人にいろんな出来事が起こるっていうストーリーなわけです。

感想

双子のキャラクターがいいなぁと。

 

「風我」と「優我」っていう名前からも想像がつきますが、ちょっと小悪魔的で運動神経のいい風我と、優しくて頭のいい天使的な優我というコントラストのある2人になっているわけです。

 

また伊坂幸太郎ならではの言葉遊びが至る所に散りばめられています。

 

タイトルも「Whoが?」「Youが」っていう遊びが効いています。

 

そして時折出てくる「閑話休題」という言葉。突然出てくる言葉がアクセントになってたりするわけです。

 

「双子が入れ替われる」っていう設定からそれを活かしたストーリーで進んでいくので,正直最初は

 

これ結構平凡なストーリーじゃね?

 

って思ったんですけど。

 

最後に全部伏線回収する

 

っていう手腕が流石だなと思わされました。

 

本の後半では一気にこれまで出てきたものを回収していきますから、読んでいて爽快感すらありましたね。

 

伊坂幸太郎さんの本は世界観出し過ぎてよく分からないものもあったりするのですが、これは非常に分かりやすくて読みやすいエンターテイメントだったので、大人だけでなく幅広い年齢層に受け入れられるんじゃないかなと思いました。

 

面白かったのでオススメです。

 

ということで何か面白い小説ないかな?という方いましたら是非どうぞ。

 

読んでくださりありがとうございました!