ちょっと対話について書いてたので続きなんですけど。
今の授業をする上では「対話が生まれているか」が重要なわけですね。
その上で
どういう座席にするのか
っていうのが対話を生む上でも大事だなって思うんですよね。
今回はその辺りについて書いてみたいと思います。
座席は4つの観点で比較できる。
私最近思うんですけど,いろんな座席の組み方があると思うんですけど,以下の4つの観点で
比較できると思うんです。
・対話のしやすさ
・距離の近さ
・関係の公平さ
・練習のしやすさ
の4つです。
ちょっと順を追って説明しましょう。
①一斉型
いわゆるみんなが前向いてうけるやつですね。昔ながらの教室の風景。
これはもう誰かが発言する時に顔が見えないですし,後頭部に向かって話したりすることになりますから,対話のしやすさは×です。
さらに,隣の人とだけ近く,一人ひとりの距離も遠いから×。
でもみんな等間隔で,関係性は平等だから関係の公平さは◯
さらに,対話を生まないで黙々と何か勉強することを私は学習でなくて練習だと思っているんですけど,そういうのにはものすごく向いていると思うから◎
よって
・対話のしやすさ ×
・距離の近さ ×
・関係の公平さ ◯
・練習のしやすさ ◎
っていうのが私のこの座席に対する評価なんですね。
つまり,対話は出来ないし,アクティブラーニングは出来ないけど,暗記させたいならこの席ですよってことだと思うんです。
つまり知識理解中心の昔の授業にはやっぱりこの形が適していたと思うんですよね。これが一番練習しやすいですから。
ただし,時代はアクティブラーニングですから,対話が生まれにくいこの座席というのは
いくら磨いても時代が求めている授業にはなり得ない
と言えるんじゃないでしょうか。
②コの字
そこで次に出てくるのがコの字の形ですよね。
よく見る黒板に向かってみんながコの字になるやつ。
あれはこんな感じなのかなと。
・対話のしやすさ ◯
・距離の近さ △
・関係の公平さ ◯
・練習のしやすさ △
お互いの顔が見えますから,より対話はしやすくなります。
さらに真ん中を開ける分,少し生徒同士の距離は近くなりますし,基本的には関係も公平です。
ただ,お互いの目線が常にありますから,練習はしにくくなります。
特に最近は「常に人に見られているのが辛い」と言っている生徒を見かけるのも事実です。(特に不登校傾向の生徒)
対話はしやすくなりますが,その辺が難しいところですね。
(ちょっと続きまーす。)