教職者K

教育について考えるブログ。

対話を生み出す席の組み方②

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ではこの前の続きです。

 

対話を生みやすい席の組み方について考えてみます。

 

4人組

基本的にはやっぱり4人組ぐらいのグループにしちゃうのが一番話しやすいと思うんですよね。

 

6人がこれまでグループ活動だと一般的だったと思いますが,やっぱりどうしても何もしない子が出てくる。よって4人が最近の主流になっているわけで,私も基本的にはずっと4人組で授業を行なっています。

 

4人組だとこんな感じになりますかね。

 

・対話のしやすさ ◎

・距離の近さ   ◎

・関係の公平さ  ?

・練習のしやすさ △

 

対話のしやすさや,距離の近さはやっぱりこれが良いのかなと。

 

全体の前だと発表できないという子でも少人数のグループだったら表現しやすかったりしますからね。

 

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関係の公平さで「?」としたのは,席の組み方によって色々変化する気がするからです。

 

例えば①の形が一番ベーシックですが,これをより近くするのが②。

 

ただこの形で4人組を作っていくと,どうしても3人組は③になるわけなんですが,この形は

 

前の2人と後ろの1人のコミュニケーションが分断されやすいんじゃないか

 

と思うんですね。関係性が公平じゃないんじゃないかと。

 

居酒屋とかでもこの席って「お誕生日席」とか言われてみんな敬遠したりしますしね。

 

かといって④にするとこれは関係性が公平ですが,一人ひとりの距離が遠い。お互いのノートを見合うためにわざわざ席を立って見に行く子もいます。

 

 

⑤の形は最もお互いが近く,かつ会話もしやすくて関係性も公平なんですが,

 

板書が見えにくい

 

という欠点があるわけなんですね。誰かが必ず黒板に背を向けることになります。

 

なので一口に4人組の座席と言ってもそのタイプは色々あって,一長一短だと思うわけですね。

 

 

サークル対話

そんな中で最も会話しやすく,かつ関係性が公平なのがこのサークル型だと思うんですよ。

 

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評価はこんな感じです。

 

・対話のしやすさ 💮

・距離の近さ   💮

・関係の公平さ  💮

・練習のしやすさ ×

 

イエナプランとかでこれが主流に取り入れられるのもそういう理由じゃないかと。

 

机を無くしてお互いの距離を詰めるのが,やっぱり一番対話が生まれるんじゃないかと思うんですよね。

 

ただし,もはや机がないわけですから,練習のしやすさは×です。当たり前ですがこの形で何かを暗記させるのは向いていません。

 

ただアクティブラーニングを目指す現在の教育では一番必要になる形なのかなと。

 

なので私はクラスで何か決め事したりする際には積極的にこの形をとらせますし,

 

部活でもタイムをとって

 

「この場面でどういう作戦でいったら得点に繋がると思う?」

 

と問いかけてサークルで自分たちで考えさせるようにしています。

 

余談ですが最終的にプロになりたくてみんな部活やっているわけじゃないので,技能の上手い下手,勝ち負けなんてどうでも良いと思うんですよね。

 

ただ自分たちで考えあってトライアンドエラーを繰り返して高めていったりする過程にこそ価値があるのかなと。

 

なので学級活動でも部活でもこういうサークル対話の時間を多くとっていますね,最近。授業もそれで良いんじゃないかとすら思っています。

 

ということで私が最近思っていたことを書いてみましたがいかがでしょうか。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

読んでくださりありがとうございました!