教職者K

教育について考えるブログ。

席替えのやり方について

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さて,6月になり,学級も少し慣れが出始めた頃だろうか。

 

どこの学級でも「初めての席替え」を迎えている頃ではないかと思うのだ。

 

学校には体育祭や合唱コンクールなど様々なイベントがあるが,その中で実は最も大事なのが

 

 

席替え

 

 

なんじゃないかと私は思っている。

 

一時的な行事とは違い,席替えはその状態がしばらく続くわけである。これでつまづけば学校に行きたくなくなってしまう子が出てくることもあるのだ。

 

そこで今回は席替えのやり方について私の思うところを書いていきたいと思う。

 

 

①くじ引き

 

一番オーソドックスなやり方であるくじ引き。メリットとしては公正公平。かつすぐにできるので,スピード感がある。

 

正直これが出来て全く不平不満が出ないクラスというのはお互いにコミュニケーションが取れているとてもいいクラスだと思う。

 

しかし実際はどうだろうか。

 

極端な話,この方法ではいじめっ子の隣にいじめられっ子が来てしまう可能性もあるのである。

 

さらには視力や,生徒の発達状況によっては前の方でないと集中できないなどの諸事情があるわけである。

 

なので私としてはよほどクラスを信頼できない限りこの方法はとっていない。(というか一度もやったことがない)

 

ちなみに前から列ごとにわけて希望する列の中でくじ引きをしたことはあった。

 

つまり,1列目を希望する生徒の中でくじ引きを行い,席を決定するのだ。

 

視力の問題はこれで解決するし,人間関係が良くない相手がいる場合は,離れた列を選択することでその相手と離れることができる。我ながらナイスアイディアだと思ったのである。

 

しかし,実際はどうだろうか。

 

 

 

全員後ろの列を希望する

 

 

という面倒な事態が発生したのである。

 

すぐにできるのがくじ引きなのに,説得して他の列に移ってもらうなど,余計な手間が増えたのだ。

 

結局このような経験もあり,くじ引きに対して私はあまり良い印象をもっていない。

 

あずきちゃん式席替え

 

これは私が昔見ていた「あずきちゃん」というアニメに出てきたやり方で,私が勝手にそう呼んでいるものだ。

 

まず,女子が廊下に出ている間に,中で男子が好きに席を決める。

 

その後,男子は一度教室から出て,今度は女子が入って自分の席を決める。

 

その後男女ともに教室に入り,ご対面となるわけである。

 

ここであずきちゃんは片想いの勇之助くんと近い席になれるように必死に考えるわけである。

 

「(勇之助くんはスポーツが好きだし,きっと校庭が見下ろせる窓際を選んでいるはず…)」

 

と,このやり方は青春を凝縮したようななんとも甘酸っぱい席替えの仕方なのである。

 

しかし,この席替えもやはりあまり良くないと思う。このやり方は基本的に好きなもの同士が近くなる可能性が高いからだ。

 

そもそも「仲良しグループ」というのは学習で能力を高める上ではあまり効果を発揮しないように思う。

 

無駄話が多くなるし,学力が同じだったりするとお互いにわざわざ教える必要が無くなってしまうためだ。

 

なので基本的に私はクラスの席における人間関係というのは,

 

「めちゃくちゃ仲良いわけじゃないけど,クラスメイトとしてコミュニケーションがとれる,異質の組み合わせ」

 

で設定するのがベストだと思っているのだ。

 

とここまで書いて見たのだが,他にももちろん方法はある。

 

長くなったので続きはまた明日に。

 

 

追伸

ちなみに教師ですけど,毎年ドキドキしてますもんね。職員室の席替え。笑

大人ですらそうなんですから,子ども達なんてもうすごいプレッシャーですよね。

今日も読んでくださりありがとうございました!