さて昨日の続きである。
(わからない方はこちらをお読みください)
教員をやっている私にとって,
「じゃあ自分の娘になんの習い事をさせるのか」
というのは非常に重要な話なのである。
正直私としては「0歳だし、まだいいっしょ」というゆとり教育真っ最中なのだが,うちの妻がこう言いだしたのである。
「水泳に通わせたい」
と。
なんでも妻はベビースイミングという存在を聞いてきたらしい。赤ちゃんにとって羊水に浸かっているような感覚でリラックス効果があり,さらに親とのスキンシップとも直結している。また自分自身(妻)が水泳を習っていたこともあり,どうしても通わせたいというのだ。
こういう時に私は前回のブログにあげた2つの観点に従って考えるわけである。
①本人(と保護者)がやりたいかどうか。
②学習の転移が見られるか。
この2つに当てはめて考えてみる。
するとどうだろうか,
本人がやりたいかどうかの確認のしようがない
のである。
なんせまだ0歳である。喋ることもできなければ立つことも出来ない。プールなんぞこれまでの人生で見たこともないのである。
プールの写真でも見せようものなら真っ先に口の中にイン。ベロベロ舐めまわして食べ物にしてしまうのが今のうちの娘なのである。これでは確認のしようがない。
必然的に判断基準は,「親がやらせたいか」どうかになってくる。
もちろん妻はやらせたい。しかし,私はなかなか首を縦にふれなかった。
なぜなら,このベビースイミングというのはやっているプールが限られており(多分おしっことかするからだろう),通うためには土日に送迎する必要があるからである。
土日も部活がある私にとってこれが本当に厳しい。練習試合など相手校の都合もあるため、簡単に認めることはできないのである。(それにうちは車が一台しかないのだ)
さらに,お金もかかる。
現在私一人の収入で家族3人の生活を支えている。つまり,ただでさえ毎月赤字なのにさらにスイミングスクールまでかかってくるわけである。これは本当に苦しい。
しかし,これを妻にいうとどうだろうか。
「この国は教育に金をかけない。そこがダメだって散々言ってるくせに,自分の子どもにも金をかけないんだな」
と私のことをなじってくるのである。どう?みなさん。どうなのよ,これ?(何も言えないけども)
とまぁ費用面と送迎面で真っ向対立しているわけである。
さらに学習の転移について考えてみても,私は水泳にあまり積極的になれないのである。
水泳は転移先が少ないと思うのだ。
飛び込み?
シンクロ?
あっても水球?
これから先の長い人生を考えるとあまり汎用性がないように思うのである。(娘が両生類なら話は変わってくるが)
しかし,このことにも妻は反論する。
「水泳ほど左右バランスよく鍛える競技はない」
「泳ぐ中で全身の筋力がバランスよく発達していく」
「球技なんかは筋力にばらつきが出てきてかえって良くない。ランニングもいいけどまだ出来ないから,左右をバランスよく鍛えるためにも水泳を」
とまでいうわけである。
さらに極め付けはこれである。
「バレーなんかしてると,あなたみたいにバランスの悪い体になる」
ショックである。
実は私はバレーをしていたためか,体の右半分の筋肉だけ大きいのである。
多分踏み込むのもボールを打つのも右だからだ。そうやってトレーニングしているうちに右半分だけが発達してしまったのだ。
たしかに妻の言い分は正しい。それはわかる,それはわかるのである。
ただし,
君の方こそもっと人間としてバランスのとれた発言は出来んかね?
と思うのである。誰がシオマネキだ。
ということで今のところ圧倒的不利な状況ではあるが,私は「(水泳は)まだいいんじゃない?」という言葉だけを盾に防御している段階である。
さて我が家は水泳に通うことになるのだろうか。
今後の展開に乞うご期待である。
追伸
早ければ早いほど能力伸ばす上でいいっていうのは間違いないんですよね,どんな分野でも。
ただ色々と大変なんですよね,子ども達が習い事始めるって。世の中のお父さんお母さんてすごいなぁって思う最近です。今日も読んでくださりありがとうございました!