教職者K

教育について考えるブログ。

モラルライセンシング

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(画像はポイ捨てされたタバコ)

最近は教育に活かせることはないかと,心理学系の本ばかり読んでいたのである。

 

そんな中で私は,

 

モラルライセンシング

 

という言葉と出会っていた。

 

これは,

 

「人は良いことをするとちょっと悪いことがしたくなる」

 

という意味らしい。これを聞いた時,私は

 

「いやそんなことないだろう」

 

「基本的に良いことはしても悪いことなんてしないし」

 

そんなことを感じたのであった。

 

そしてこの言葉を頭に入れた状態で生活を送ってみる。

 

 

すると,予期せぬところで私はモラルライセンシングに出会ってしまったのであるーーーーーーーーーーー。

 

給食の時,私は体型を気にしているため,ご飯を半分残す。糖質の取りすぎは肥満に直結するからである。

 

しかし,それだと部活終わりの18時過ぎまでお腹がもたない。そこで私は生徒が残したサラダやスープなどをお代わりしているのである。

 

そしてこの日も残ったサラダを更に大盛りにしながらこう思ったのである。

 

 

「まっまさか…こっこれがモラルライセンシングか…」

 

と。

 

説明しよう。つまり,「体のためにご飯を残す」というちょっとの良いことをすることで,「お代わりする」という(体にとって)ちょっと悪いことに対して寛容になっているわけである。

 

さらにいうと「サラダを選ぶ」という良いことをする事で「大盛り」を許している自分がいるのである。本当にダイエットする気があるならばサラダだろうが食べない方がいいはずである。

 

「これがモラルライセンシングか…」

 

私は自分自身に発見したモラルライセンシングに感心しながら大盛りの春雨サラダを最後までバクバク食べていたのである(反省なし。)

 

 

そしてそうやって振り返ると私の生活はモラルライセンシングだらけなのである。

 

私はチョコを買うときは「カカオ70%以上」のものを好んで買うようにしている。言うまでもなく,これも太らないようにするためだ。

 

そしてこのチョコをおやつ代わりに食べていた。するとある日妻からこんなことを言われたのである。

 

「ねぇ…そのチョコご飯みたいに食べてるけど,

 

 

カロリー無いわけじゃないからね」

 

なんということだろうか。私は「カカオ70パーセント」という良い選択をしたことで「だからいくら食べても大丈夫」と勝手な解釈をしていたのである。

 

これもモラルライセンシングだろう。

 

さらに最近義理の父から ビールの24本セットをもらったのだが,こうなるともう私のモラルライセンシングは止まらない。

 

「今日も暑い中よく頑張ったよなぁ」(プシュッ)

 

 

「いやぁ,子育てに部活に今日も充実してたよなぁ」(プシュッ)

 

 

「今日はなんもなかったけど,まぁ俺頑張ったんじゃないかな」(プシュッ)

 

「もうさ,教師やってるだけで偉いよ,俺」(プシュッ)

 

「生きてるだけ偉いんじゃないかな?」(プシュッ)

 

と連日連夜モラルライセンシングなのである。ダイエットもクソもない。

 

さらに運が悪いことにここから先,教育実習,中総体,猛暑と続き,さらにモラルライセンシングが発生しそうで怖い。

 

そしてもちろん,この文章を書き終えた今も、やはり,ビールが飲みたいのである。