さて本日もツーブロックの話である。
以前のエントリーにも書いたように,うちの学校ももれなくツーブロックは禁止となっている。
そして全国的にもツーブロック禁止の学校は多く,これについて教員の中でも疑問を感じているものも多い。
なぜならツーブロックを禁止するということはすなわち,
ツーブロックにしてきたら指導しなければならない
からである。
最近ではこの髪型はあまりにメジャーであるために,美容師さん達も特に何も悪気なく子ども達をツーブロックにしたりする。
子どももよくわからないままツーブロックにされて,学校に行った途端に,
「なんだそれは,直してこい」
と教師から言われるわけである。直すにはまた髪を切らなければならない。もちろんお金もかかる話なので私としてはこのツーブロック禁止に違和感を感じていたのである。
そして全国的にもこのようにツーブロック禁止に違和感を感じている教師は多いようだ。
というのもツイッターでそういった教師達の動向を追っているのだが、記念すべき令和の初日からその話題でもちきりだったのである。
「おい,天皇陛下がツーブロだぞ…」
「ツーブロは校則違反なんじゃ…」
「天皇陛下が爽やかなツーブロックである。これを生徒に認めないというのは,日本国民としていかがなものか」
と我々教職員は天皇陛下の口上よりもそのヘアスタイルに騒然としていたわけである。(教師ってアホだな笑)
このようにもはや世の中で一般的な髪型であるツーブロックさえも学校ではダメなのである。
そこで改めてなぜツーブロックはダメなのか私なりに考えてみた。
きっとそれは,どこまでツーブロックなのか線を引き始めると面倒だからだ。
ツーブロック(髪の長さが部位ごとに極端に違う)を認めるということは,究極的にはすべて剃り上げて真ん中だけを残すモヒカンスタイルを認めることであり,
右側半分だけ剃り落とした真木蔵人的髪型もOKということになる。
たしかにこのスタイルで学生が登校してきたら,「お前はちゃんと勉強してきてんのか」と心配になるだろう。
つまり,どこまでがOKなのかという線引きをし始めたらもうきりが無いから,だったら最初からツーブロック禁止にしちゃおうというのがツーブロ禁止の理由なんじゃ無いかと思うのである。
どこの学校でも靴下の色などにも指定が入るが,これも同じような理屈だと思う。
ただ私なんかはそれすらも自己責任であり,その辺のTPOに応じた格好の選び方にまで教員が関わろうとするから今の教師の多忙化につながっているんじゃ無いかと思うのである。
モヒカンだろうがなんだろうがちゃんと勉強すれば私は文句ないのだ。(まぁモヒカンが机に向かうのかは疑問だが)
しかしこう、なんでもかんでも教えようとするからこんなにも忙しくなっているんじゃないか。
多忙化に歯止めをかけるためにも,学校はまずツーブロを認めるべきである、
とこれまたしょうもないことをここに書いておくことにする。
追伸
ちなみに私はツーブロックじゃないです。これはフェードカットです。今日も読んでくださりありがとうございました!