教職者K

教育について考えるブログ。

修学旅行における教員あるある

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さて,私が勤めている学校でも無事に修学旅行が終わった。

 

教師になるまで私は,修学旅行に対して,

 

「出張旅費で旅行に行ける」

 

ぐらいに思っており,

 

自分も子どもらと同じように旅行気分でうきうきしていたのである。

 

しかし実際にはそんなことは少しもなく,教師にとって非常に負担の大きい行事だということがわかった。

 

そんな修学旅行における教師あるあるを今日は書いてみたい。

 

 

①夜遅くの会議がキツイ。

 子ども達は寝ない。ほうっておけばいつまでも遊んでいるだろう。

 

声をかけて部屋に入れ,ある程度おとなしくなってから今日1日の反省や子どもの健康状態についての共有,明日の日程の確認などを行うのである。

 

生徒がある程度寝てからのミーティングになるので23時から打ちあわせなんていうこともザラである。

 

さらには朝も生徒達より早く起きて準備に回らなければならないので5時過ぎに起きたりする。

 

それが2泊3日も続くのである。しんどい,めっちゃしんどい。

 

その辛さから私の研究によれば,修学旅行の引率に参加すると2キロほどのダイエット効果があると言われている。

 

②教師間でモメる。

 これもなかなか面倒なのだが,先生によって旅行でどこまで許容するのかが違うのである。

 

例えばある先生は「原宿は日本の文化だ」と捉えていて,子ども達に行くことを許可していたとしても,他の先生が「原宿は遊びに行くところだから修学旅行にふさわしくない」などと言い始めるということもありうるのである。

 

そうなってくるともう子ども達も迷ってしまう。「あっちの先生はいいって言ったのに!」などと言われ始めると余計な手間が増えるのである。

 

んじゃあ事前にちゃんと打ち合わせしとけよって話なのだが,子ども達の意思の統一よりも案外教員の意思の統一の方が難しかったりするのだ。

 

(ちなみに私は子ども達がどこ行こうがどうでもいいと思っている)

 

③携帯電話の指導がめんどくさい。

修学旅行は学校生活の延長だと考えているところが多いので,基本的に多くの中学校で携帯電話の携帯を禁止している。

 

当然何かあった時のことを心配するわけだが,そんな時のために,旅行会社から各グループに携帯電話を貸し出すのである。だから必要ないとのことだ。

 

しかし,私はこのスタイルがあまりに今の現代社会にあっていないと思うのである。

 

だって,

 

スマホ持たないで旅に出ることなんてある?

 

今やスマホでなんでもすぐに調べられる時代である。私には事前学習として電車の時間まで事細かに調べさせることに何の意味も感じないのである。携帯みれば済む話じゃないか。

 

写真だって取れるし,災害時には連絡だって取れる。

 

そうこれまでも何回か発言してきたのだが,「もっていない家庭にとっては買えと言っているようなものだからダメ」などの理由で却下になっている。

 

そして結果的に戻ってきてから「あいつ携帯持ってきてましたよ」的な話が出てくるので指導しなければならなくなる。

 

はっきりいって時間の無駄だと思っている。

 

④請求される金額が意外とデカくて焦る。

 

てっきりタダで旅行に行けると思っていた私だが,ちゃんと教員も払うのである。その額は6万ほどであり,何故か現金での納入になる。

 

あとで宿泊代や交通費などは戻ってくるのだが,全額戻ってくるわけではないので,これがなかなかキツイ。

 

某県立の学校では修学旅行が海外であるため,教員の一時的な負担金が25万になるそうだ。

 

いや,出せる?25万いきなり出せる?

 

出せないわけではないが,単純にその額が一時的に貯金からなくなるのは痛いよなぁと私も思う。

 

⑤たまの遠出にやっぱり少しテンションが上がる。

 

基本的に生徒が自主研修している間はなにかがあったときに対応できるように待機しているのだが,その間はフリーである。

 

私は美術館を見たりして滅多に過ごせない時間を過ごしたりしていた。

 

以前沖縄に修学旅行中の教員がゴルフをしていたことで処罰されたとヤフーニュースにのっていた。もちろん勤務時間内であるので,ゴルフまでは行き過ぎだと思うが,羽を伸ばしたくなる気持ちはわからんでもない。

 

というか,教師に羽を伸ばす時間をくれよ。

 

ということでね,今日は教員の修学旅行あるあるについて書いてみました。

 

他にもなにかあったら教えてくださいな!

 

追伸

今日も読んでくださりありがとうございました。行かなくていい方が最近はホッとしますね。全然楽なぁ,今年は。