教職者K

教育について考えるブログ。

もしも学校教師が前田裕二の「人生の勝算」を読んだら。④

④「共通言語」

 

熱狂的なファンコミュニティの要因の一つとして共通言語を前田さんはあげています。

 

これは本当にそうだなぁと思うんですが、以前まだ私が若かった頃、フェスなるものに参加しましてね。

 

1日でいくつかのバンドの演奏を見て回るんです。

 

もちろん色んなパフォーマンスをするアーティストがいるんですけど、そのファン達も独自の文化を

作り上げているわけです。

 

それこそタオル回すタイミングだったり、

 

掛け声だったり、

 

振り付けだったりとめちゃくちゃ楽しそうでした。(私みたいなフェス慣れしていないものからしたら異様な光景だったんですけど。)

 

でもその「共通言語」があることが、彼らの熱狂を生み出しているわけですよね。

 

これもまた同じことがクラスにも言えると思います。

 

以前研究授業で見せていただいた、授業だったんですが、本当に非のうちどころがないくらい素晴らしかった。子ども達がとても居心地が良さそうな表情をしているんです。

 

このクラスがまた「共通言語が多いな」と私は感じていたのでした。

 

子ども達が「大丈夫?」と聞かれたら「大丈夫でーす!」と一斉に返すんですね、楽しそうに。

 

挙手の仕方にもルールがあるようで,疑問なのか付け足しなのかで手の挙げ方が変わっています。

 

参加した教員に子ども達は止まって一礼。徹底してるなぁと思いました。

 

こういうのがクラスの共通言語になっているわけですね。

 

そこで私もクラスには共通言語を取り入れるようにしています。

 

一番よくやるのは、

 

「いいともの拍手」。

 

あの、チャン、チャチャチャってやつです。

 

これは簡単にできますが,いいともを知らない今の世代にとっては新鮮なようです。

 

入学した日から,「先生が入ってきたら拍手で迎えてね」と仕込んでいます。

 

体育祭や学活など盛り上がる場面でことあるごとにやることで,クラスの一体感につながります。

 

他にもやったのが、

 

「明太マヨ」。

 

アンジャッシュの渡部さんがやっていたあの「明太マヨネーズは何にでも合う」のくだりですね。

 

私は筋トレキャラがすっかり子ども達の間に定着していたので,

 

「ほとんどの悩みは筋トレで解決できる。みんな何か悩みはあるかな?」

 

という問いかけをよくやっていました。

 

子「彼女がなかなか出来ません」

 

先「筋力トレーニング!

 

筋トレして自分に自信がつけばすぐもてるようになるます」

 

子「英語ができません」

 

先「筋力トレーニング!

 

筋トレは英語が多いですから。ベンチプレスにラットプルダウン…英語はすぐできるようになりますね」

 

子「新しい元号は…」

 

先「筋力トレーニング! 筋トレするとみんな幸せになりますから。来年は筋トレ元年です」

 

 

 

とまぁ、こんな感じでやっていくのです。

 

文字に起こしてみて思いましたが、

 

くだらないですね。笑

 

でもいいのです、やってる本人たちが楽しくて盛り上がれば。せっかく学校に子供達は来ているのだから、少しでも楽しい瞬間を増やしてあげたいじゃ無いですか。

 

あとは「応援」もいいかもしれません。

 

私のクラスが最近よくやっていたのが、ラッキーボーイという応援です。

 

 

こんなのを教室でやっていました。

 

受験や行事などの時には「いつものやつ、やりましょうよ」と子ども達から声が上がってきます。

 

アホらしいと思うかもしれませんが、やってみるとやっぱり楽しいのです。

 

このようにクラスの一体感を作る上で共通言語は必要であると考えています。

 

「私のクラスの共通言語はなんだろうか」

「今年は何を共通言語にしようか」

 

そんな視点でクラスを見直してみるのもいいかもしれませんね。