【社会】部活動時間の上限指針 選抜出場校 順守ゼロhttps://t.co/CCVzR9fn07
— 東京新聞(TOKYO Web) (@tokyo_shimbun) 2019年3月22日
こんなデータが昨日ニュースになっていました。
要は、国から出されている部活のガイドラインを守って練習しているチームは甲子園にはいないってことです。
部活動の練習時間の長さが話題になっていますが、私が思うにこの問題の根源は時間の長さではないんじゃないかと思うようになってきました。
いいと思うのです、長時間練習しても。
本人も指導者もやる気に満ち溢れていて、「絶対甲子園に行きたい!」という気持ちで打ち込んでいるのなら、好きなことに没頭していることは素晴らしいことだと思うんです。
なので、部活動問題の実態は練習時間の長さではなくて、
「本当はやりたくないけどやっている子がいる」
ことと、
「本当は嫌だけど教えざるを得ない教員がいること」
ではないかと。
つまり、
根本にあるのは、「時間」ではなく、「やりがい」の問題ではないでしょうか。
これは同じことが労働でも言えると思います。教師の仕事ははっきりいって超ブラックもいいところなのですが、卒業を前にして私は子どもの様子をスライドショーにまとめていたのですがこれがすごく楽しかった。
音楽を選んだり、写真を選んだり。子ども達の反応を想像するだけで楽しくなって家に帰ってきても夜中まで作っていました。
これは労働としてみれば明らかに超過勤務ですが、私は全く文句がありません。むしろ喜んでやってすらいました。
このようにやりがいが満たされていれば長時間であることはそれほど問題にならないはずなのです。
なので部活動の問題を国も県も「時間」の問題としてとらえて解決しようとしていますが、少し違うんじゃないかと思います。
部活面でも考慮して専門の部活動をもてるように教員の人事を決定したり。
部活動の入部を強制でなくしたり。
顧問をもつかどうかを希望制にしたり。
顧問の趣味による自由な部の創設を認めてみたり。
他の学校の部活動への入部を認めたり。
ちょっと考えただけでも「やりがい」をもって部活動に取り組める方法はあるんじゃないでしょうか。
今の部活動問題を解決するにはそんな「やりがい」面でのアプローチが必要だと思う最近です。