ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 単行本
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さてしばらくこの本について書いて来たわけなんですが、
「じゃあお前はどんなストーリーとしての戦略を描くつもりなんだ?」
っていうのが今日の話です。
今回は私が見ているバレー部について例に考えてみようと思います。
最初に現在のチームの状況なのですが,
長所
・いいスパイクを打つエースが一人
(ジャンプサーブも打つ)
・身長がすごく高い子が一人
・基本的な運動能力は高い
・みんな真面目でいい子達。
短所
・ほとんど初心者
・人数がギリギリ
・みんな掛け持ちでやっているため練習にほとんど集まらない
っていう感じなんですね。
つまりスタートはこんな感じ。
(見づらくてすいません)
人が集まらないし,私も家をなかなか開けられないことから「短時間練習」からスタートして「勝利」までの道筋をストーリーとして考えなければいけないわけです。
そこでまず考えたのが,こんな図。
(再度言います。見苦しくてすいません)
この最初の四角に入るのが
特色あるサーブ
です。
というのも今のチームの最大の得点源がエースのスパイクサーブなんですね。連続得点になることがかなり多いんです。
なので
ここから先の練習時間の全てをサーブに注ぎ込んで,
サーブで25点取ればいい
と思ったわけです。そうしたら実力差あっても練習時間短くても勝てるじゃないですか。
これまでの試合だとどうしてもラリーになると経験がない分先にこちらにミスが出て負けてしまうんですね。
なのでここから先は練習中サーブだけ打ってエースのジャンプサーブを筆頭にそれぞれが点数を取れるサーブを開発して勝とうという話です。
色んなプレーを全部をやっている時間はないですから,サーブだけに絞ったらいけると思っているわけですね。真面目な子たちなのでサーブ練習もきっとコツコツやれるだろうと踏んでいます。
……ただ完璧に見えるこの計画なんですが、残念ながらこれには問題があって。
それが、、、
レシーブされた瞬間終わる
ってことなんです。
だって他に練習してないですから。相手にレシーブあげられた瞬間に負けです。
そこで2つ目に
ブロック
を頑張ってみようかなと。
(相変わらずすいません)
中学生の女子のレベルではスパイクにあまり力はないですから、ブロックの練習は力を入れないチームが多いのですが,うちはここに集中しようと思います。(一見して非合理)
というのもサーブで崩して乱れたボールをブロックしてしまえばこちらのコートにボールが入ってこないからレシーブの練習をしなくていいからです。
少なからずワンタッチが取れればそれはこちらのチャンスボールに変わるわけで。
チームには身長が高い子がいるので,その上をスパイクが越えてくることは出来ません。
つまりこれは、「高さ」という勝てるところで勝負するというポジショニングの優位をとりにいく狙いもあるのです。
よってエースと身長の高い子をセンターブロッカーにしてネット上に来たボールを全てブロックで押さえ込んでしまうという作戦ですね。
つまり,ここまで述べてきたように今年は
ほとんどサーブ練習をして,
合間にちょっとブロック練習
をする。
これにエネルギーを注ぐことで勝利を目指そうと思っているわけです。
(続きます)