ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)
- 作者: 楠木建
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: 単行本
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どうも大仏です。
大仏先生@ほぼ毎日ブログを書く教師。 (@sunostrism) on Twitter
さて、今週はこの本を読みながら大事だと思ったことを書いてみたいと思います。
今日は、
ポジション取りが何より大事
っていう話です。
この本の中ではあの野球の松井秀樹選手について、
「松井が大金稼げた一番の理由は野球を選んだから」
と書いているわけです。
つまりバッティングセンスとか、メンタルとかもちろんすごいのだろうけれど、
そもそも野球を選んだっていうストーリーの始まりが一番の成功の要因といってるわけですね。
例えば松井選手がバレーを選んでも13億円稼げる選手にはなりません。(野球では稼いでる)
そもそもバレーは海外のトップ選手でも一億もらえるかどうかっていう世界ですし、日本の場合は1000万いくかどうかというレベルになります。
さらに身長が高い方が有利な競技なので、
メッシ(170センチ)やネイマール(175センチ)みたいな天才がバレーを選んだとしてもトッププレイヤーにはなれないと思います。
つまり、このことから言えるのは
大事なのは「どうやって戦うのか」ではなく「どこで戦うのか」っていう
ポジション取り
であるということです。
そしてこれ教育の世界でも同じことが言えるのではないかと思うのです。
例えば大阪の生徒指導で神様のような存在として知られる原田隆先生。
もともとは陸上で何回も全国制覇をしてその名を轟かせた方なのですが、この先生が陸上の中でも特に力を入れていたのは実は
「砲丸投げ」
なんです。
本の中でもはっきりと
「中学から短距離をやってももともと速い子には勝てない」
と言っているわけです。
そして成果を挙げるならライバルが少ない競技を、と考えて砲丸投げに力を入れて成果を出した先生なわけです。それに元々の生徒指導力が伴って全国的に名を馳せているわけですね。
つまり私だったらバレーボールという競技を教えているわけなんですが、
女子ではなくてそもそもチーム数の少ない男子チームを教える
だったり、
ビーチバレーのチームを作る
方が勝ち上がる事だけを考える上では有利だと言えるわけです。
なので何かを始める時にはそもそも、どこにポジションを取ったら自分の価値を最も高められるのか考えてから取り組むというのはめちゃくちゃ大事だなぁと。
これから自分自身が何か始めようという時には特に考えるべきですし、
また自分の子どもが例えば何かを始めようという時にも重要になる考え方だと思うので書いておきますね。
(続きます)
追伸
ちなみに私のコーチとしての最高成績は全国大会出場(@発展途上国)です。いやぁ途上国行っといて良かったです笑
本日も読んでくださりありがとうございました!