今生徒指導主事っていうポジションで仕事をしてるんですけど。
このポジションは校内で起こるすべての生徒指導に関わるので、他の先生達に伝えられるようにするためにも、生徒指導の正しい方向を知っておかないといけない訳です。
なので、最近こんな雑誌を買い始めました。
生徒指導について書いてある専門の雑誌ですね。
生徒指導提要の内容や不登校調査の分析など、知っていることも多かったですが、それでも他の校長先生や教授クラスの人達がどう今の生徒指導を見ているかっていうのはなかなか勉強になりました。
その中で、特に印象に残ったのは、ある校長先生が書いた文章でした。
昔は生徒指導において、各学校にはやんちゃなグループとそれを統率するリーダーがおり、彼らへの対処が学校の大きな課題だったそうです。
そんな時代ですから、その時に生徒指導に携わる先生には体力や男気、やんちゃな子に立ち向かう勇気のような、そんな男性的な強さが求められていた訳です。
しかし、時代が変わり、今ではそういった生徒が減りました。
学校を支配するようなグループはなくなり、グループは小規模化し、多様な生徒のニーズに対応する必要が出てきています。
こうなると、1人の力のある教諭が学校の安定を図ることが不可能になってきてる訳です。
つまり、今生徒指導主事に求められるのは、チームとしてみんなで関わる意識を高められることなんだと解釈しました。1人で生徒をまとめるのが不可能な時代だから、いかにみんなと上手くやれるかが大事なんですよ。
だからちょっと気難しくて、竹刀持って校門の前で待ってるみたいな人よりも、みんなとコミュニケーションをうまく取ってケーキでも食べながら、「次どうしていきましょう?」みたいな話できる人の方が全体のパフォーマンス上げる可能性があるわけです。
今とにかく色んな先生達に声かけてコミュニケーション取りながら仕事する事を意識してるんですが、方向性として間違ってないなと思いました。
こんな風に時代の変化に合わせて生徒指導のあり方も変わってきています。
ただ一方で、昔ながらのやり方も大事だと思ったわけで。
他の先生が書いている中で勉強になったのは、朝は生徒指導の情報が集まる宝庫であると言う言葉です。
登校時間がちょっと遅くなっているとか、いつも来ているはずの子と一緒に来ていないとか。
そういったことが生徒指導上の問題を発見する非常に大きなサインになるので、そのために毎朝校門に立っているという話でした。
確かに私自身も1本電車を遅れて通勤する時でさえ、やっぱり家で何かあったりする日なんですよね。
夜中まで子供が出なくても朝起きれないとか、朝子どもが吐いちゃうとか。
なんかちょっとそういうトラブルが起きた時にそういう乱れって出ているわけで。
大人でそうですから、子供たちも朝同じ時間に来ていないとか、そういうのは何かしらが狂い始めているサインであるといえます。
またその先生は保健室にも常に通ったりして、保健室の先生からどんな生徒が来ているのか情報を聞いているということです。
朝に校門に立つというのは時間外でもありますから、今の時代に合わない部分もあります。
でもこうやって地道に現場を見て回って、生徒たちの様子を見て、そこから感じる課題とかをいち早く上げて問題を起こる前に潰してしまうというのは、非常に有益だし、プロの領域だと思いました。
何にせよ、この本を読んでもう少し自分を磨いてみようかなと思えたので、読んでよかったと思います。
とりあえず与えられた仕事の中でいかに成果を出すのかが大事だと思うので、今いる場所で頑張ります。
本日も読んでいただきありがとうございました!