教職者K

教育について考えるブログ。

中高一貫校に向いている子の特徴5つ

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前回のブログで中高一貫校のメリットデメリットについて書きましたが、今回のブログでは中高一貫校に向いている子供の特徴として私が考えていることを5つ挙げてみたいと思います。

 

自分の子供を中高一貫校に入れるか受験させるか迷っている保護者の皆さんもいるかもしれませんが、自分のお子さんに当てはめて、受験を検討してもらえればと思います。

学習意欲が高い

1つ目は、学習意欲が高いことです。当然ながら中高一貫校を受けるには高い学力が求められますし、入ってからも学習を意欲的に進められることが求められています。より高いレベルの学習に取り組まなければならないので、学習意欲が高いことは最低でも必要な条件だと言えるでしょう。

 

これは当たり前のことだと思っているかもしれませんが、実はそうでもない子もいるのです。学力が高くても学習意欲が高くない子は存在します。

 

そういう子は本人が希望していなくても親が無理に勧めて入ってきたりするので、入学した事に満足して6年間だらだらとしてしまいがちなんですね。

 

そうなると高校入試がなくて変化も与えづらくなるので、本当に学習への意欲があるタイプなのか見極めが必要です。

数学に強い

2つ目は、数学が強いことです。数学は多くの中高一貫校では先取りして進められるため、中学三年の段階で高校一年の内容に入ります。

 

これは単位制のものになっているため、単位を取れるだけの学力があることが絶対条件です。数学に関して自信を持っており、ゆとりをもって単位を取れることは中高一貫校で生活する上で非常に重要だと考えます。

 

現に数学のペースになかなかついていけず、困っている生徒も見受けられます。先取りがある分、理系ほど恩恵を受けるので数学の得意な子ほど有利かなっていう気がします。

メンタルが強い

3つ目は、メンタルが強いことです。中高一貫校に入学する子供たちはみんな勉強ができるため、小学校の頃にトップクラスにいた子たちも中学校に入ると学力で下の方に沈むことがあります。

 

一生懸命やってもテストの点数が上がらない、他の子に勝てないとなると、これまで勉強で自尊心を保っていた子供たちのメンタルはズタズタにされます。

 

その結果、子供たちは学校に来なくなります。

 

つまり、「自分は学校に行っていないから、勉強してないから、できない」という状態を作るようになるのです。不登校になることで自分の自尊心を守ろうとするんですね。こうなると勉強どころの話ではなく、社会生活を送れるようになるかという話になってしまいます。

 

なので私としては余力を残さないギリギリの入学になるような受験は避けたほうが良いと思っています。

 

また小学校の慣れた人間関係を離れて1から友達を作るという普通の中学校では経験しないストレスもかかってきます。

 

また受験を見ていても、受験が子供たちに与えるストレスは相当なもので、試験当日も緊張で倒れてしまったり、吐いたりする子もいます。

 

まだ未熟な小学生が受けるストレスには相当なものがありますから、その辺のストレスへの耐性があるのか見極めを大切にしたいですね。

体力がある。

4つ目は体力があることです。中高一貫校は地域の学校ではなく、いつもよりも遠い距離を通って学校に行くことになります。

 

なので、近場の学校に行くよりも朝早く出て部活をして帰ってくるとなると夜遅く帰ってくるということになります。更に夜も塾に行ったりしないと周りのペースについていけません。

 

なので、体力がない子は辛そうだと見ていて思います。これは上のメンタルともつながっていて、やっぱり体の調子っていうのが精神の状態を支えますので、体力がある子の方が良いのかなという風に思います。

 

体力的に厳しい時は親御さんのサポートがしやすい場所において、成長を支えるというのも大切な選択なのではないでしょうか。

学習以外にも自信のあるものをもっている

そして最後は学習以外にも自信を持っているものがあるということです。

 

学習だけに自信を持って入ってきて、いざ学習面で他の子に勝てないとなると、気持ち的に非常にもろいです。

 

なので、学習以外でも自信を持っているものをもっている、そういう子が強いんじゃないかなって思います。

 

ピアノでもいいですし、英語活動でもいいし、ボランティアでもいいし、スポーツでもいいんです。

 

子育てをしていく上でも学習を伸ばすことはすごく重要なんですが、それ以外でももう一つ何か自信を持っているものがあると、片方がうまくいかなくなっても「自分にはこっちがあるからな」と子ども達が思えるんじゃないかなと思います。

 

学校で見ていても勉強が苦手でも、部活があるとか、すごく仲の良い友達がいるっていう学校に自分が輝ける場所をもっている子はうまくやっていけます。

 

ただ勉強が苦手で部活もできない、人間関係もうまく築くことができない、こうなってくるとなかなか支えることが難しくなってくるのです。こちらも当然あれこれ仕掛けをしますが、本人のもっているものというのは、とても大きいです。

 

なので、やっぱり2つ以上自分の得意なものがあるような、自分に自信があるタイプの子が向いてるじゃないかなと思います。

 

ということで、今回は私の考える中高一貫校に向いている子の特徴について書いてみました。

 

前の記事では中古一貫校のメリット.デメリットについても書いてますので、併せてご覧いただければ幸いです。

 

suno200002000.hatenablog.com

 

これらの特徴に当てはまっているかどうかっていうのを考えた上で、受験を考えていただければいいんじゃないかなと思います。

 

皆さんの参考になれば幸いでした。

 

いつも読んでいただきありがとうございます!