教職者K

教育について考えるブログ。

最近の進路に感じる違和感について。

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今って色んな選択肢がある時代なんですね。

 

それこそ、通信制とかサポート校とか。

 

ほとんど人と触れあわないでもネット上で学習を積み重ねることが出来るわけです。

 

親御さんもお子さんがその方向に進むことを望むケースも結構あったりして。

 

中学の段階で、すでに公立校に在籍はあるけど、登校してないなんて子もいるんですけどね。

 

確かに授業うまい先生の話だったり、著名人の話が聞けるメリットはあると思うんですけど。

 

でも私はそれってちょっと危険じゃないかなって思うので、そのことについて書いてみたいと思います。

人と関わらない職業はない

まず、人と関わらない職業ってないですから。

 

オンラインで教育を受けた子が本当に将来周りの人とうまくやっていけるのか心配ですよね。

 

例えどんなに一人で作業してるような人であっても、結局それを受け取る人だったり、買う人がいる訳で。

 

一人で生きてるように見えるだけで、実際は人と繋がってやる仕事がほとんどなわけです。

 

学校っていうのは色んな共同作業を通じて人との距離感みたいなものだったり、コラボする技能を自然と獲得してく場所だと思うんですよ。

 

人とうまくいかない事ももちろんあるわけですけど、それも社会に出る前の経験だと思えば貴重なものじゃないですか。

 

だから、そういう対人スキルがごそっと抜け落ちて世の中に出て良いのかなってまず疑問なんですよ。

 

頭は良いけど、仕事出来ない人になってしまわないかなって。

代替えが効きやすい

またネットで獲得出来る経験値っていうのはある意味で誰でも獲得出来る知識だと思うんですね。

 

みんなが一斉に手に入れられる知識なわけですから、その積み重ねに人材としてのオリジナリティーがあるのかなって。

 

なんというか、せっかく勉強したとしてもそこで得られる力っていうのは実はコンピュータで代替えが効くものだったり、他の人ももっているから、代替えしやすいんじゃないかなって。

 

そして同じような力をもっている人間だったらコミュニケーション能力高そうな方を取りたいなって私なら思いますけどね。

突き抜けてれば別。

今の時代、コンピュータに出来ないこととして、「探究」「共同」「創造」が挙げられていて、それが出来る人間をいかに育てていくかが課題と言われてるわけなんですけど。

 

オンライン学校はその「共同」の部分を抜いて残りの二つに特化させていくみたいなことかと思うんですね。

 

藤井聡太さんが高校中退して話題になってましたけど、「探究」と「創造」だけで食っていけるような突き抜けてる人は別にいいと思うんですよ。

 

(実際将棋界では学校行ってたら一流になれないみたいな話もあるみたいですし)

 

でも多くの子はそこまで力ない凡人ですよね。

 

だからあんまり狭い方向に親御さんも最初から勧めない方がいいと思うんですけど、どうなんでしょう。

 

ちょっと進路相談でそんな事最近思ったので書いておきます。

 

読んでいただき、ありがとうございました!