教職者K

教育について考えるブログ。

教師にできるchat GPTの使い方⑥

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今回はchat GPTを使った文書作成についてです。

 

教員は文章を書く場面がかなりあるので、文章を作る場面でchat GPTを使えたら負担としてはかなり楽になるでしょう。

 

しかしながら、chat GPTが書く文章というのは①で前述したように個性がないんですよね。だから個人的には個性がいらない文章づくりの場面で力を発揮するし、使うべきであると考えています。

 

例えば部活の道具購入案内だったり、学校からの事務的なお知らせだったり。ここに個性は要らないですし、保護者と子どもに意図さえ伝わればいいので、こういう時はchat GPTに任せておけばいいと思います。

 

以下私が適当に打ち込んだプロンプトです。

 

『あなたは中学校でバレー部の顧問をしています。バレーシューズ1万円とサポーター2000円の購入するために集金したいと思っています。各家庭に渡すお知らせを作ってください。』

 

こちらが回答。

【お知らせ】 バレーボール部の保護者の皆様へ

尊敬なる保護者の皆様、ご挨拶申し上げます。私たちの中学校バレーボール部は、生徒たちの更なる成長と活動の向上を目指して、新しいバレーシューズとサポーターの購入を計画しております。これらのアイテムは、チームのパフォーマンス向上に大いに寄与し、安全性も考慮して選定いたしました。

ご協力いただけますよう、バレーシューズ1足(1万円)とサポーター1つ(2,000円)の購入にご協力いただく形となります。集金の日時および場所は以下の通りです。

 

集金日時: [具体的な日時]
集金場所: [具体的な場所]

 

ご都合に合わせていただき、適切な金額をご用意いただきますようお願い申し上げます。

 

何かご質問やご不明点がございましたら、遠慮なくお知らせください。皆様のご理解とご支援に心より感謝いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

敬具
[バレーボール部の顧問名]
[学校名] バレーボール部 顧問

 

まぁそのままでは使えませんが、叩き台としてはありでしょう。

 

このように事務的な文章にとても使えます。外部の業者とのメールなんかはこれで十分ではないかと思います。

 

またこの前使えると思ったのが英語の推薦文を書く時です。進学校であり、海外留学する子がいるので推薦文を英語で書く事が求められたりするのですが、言うまでもなく推薦文を書く自信が私にありません。

 

こう言う時に最初に書くのは英語科ではなく本人のことをよく知っている担任なんですよね。

 

でもchat GPTなら日本語でその子の特徴を書いて、英訳を頼めば推薦文を作ってくれる。あとはこちらでチェックして、更に英語科にも見てもらう。翻訳サイト通して作るよりも遥かに安心感がありますね。

 

そしてこれはまだ試していませんが、エクセルに名簿を貼り付けてその横にその子の特徴や頑張ったことなどを一年かけてメモしておく。

 

あとは一気にchat GPTに入れれば、年度末に忙しさの原因になっている所見も簡単に仕上げられると思います。もちろん字数制限もできるのですぐに通知表におさまる形にしてくれるでしょう。(実際にまだやってないんで自己責任でやってください)

 

このようにchat GPTは文章作成の上でとても便利です。しかしながら、個性が必要な場面ではやめておいた方がいいと思います。

 

このブログもそうですが、chat GPTの引用の部分て飛ばしたくなりませんか?(読む気なくなりますよね。)

 

どうしても機械的で人の心に訴えるものではないんです。学校では子ども向けの言葉だったり、文書を求められることも多いですが、こういう時はちゃんと子ども達の心に刺さるものを選びたいものです。

 

いわばコンビニのパンと専門店の職人が焼いた手作りパンみたいな違いですかね。コンビニの大量生産されてるパンて美味しいけど感動するほどじゃないじゃないですか。もちろんコンビニのパンにも良さがありますし、専門店と比べると価格や手軽さなど優っている部分もあります。だからそれらは場面によって使い分けるべきだと思うのです。

 

ちなみに私の現在の勤務校では毎日記録される日直と教員の学級日誌を通じて行われるやり取りの中から、面白いものが傑作選として抜粋されて文集の中のワンコーナーとしてまとめられます。

 

この先生と生徒のやり取りがとても面白い。ユーモアのある返しだったりその先生のキャラクターが出ていたり。やはり、こういう面白さはAIには出来ないものなんですよね。私も少しでも面白い返しが出来ないか、生協の白石さんばりに頭を捻りながら学級日誌を書いています。

 

なのであくまで生成系AIはそんな風に事務的な文章づくりに留めておくべきで、教員として子どもの心を掴みたい時は自分の言葉で勝負すべきというのが私の考えです。

 

ということで、今回は文章作成における使い方について説明してきました。皆様これから先、「こんなん個性いらんわ」っていう場面はもうAIに任せて文章つくらせちゃいましう。他に頭使うところは、いくらでもありますからね。

 

今回の記事が誰かの参考になれば幸いです。

 

読んでいただき、ありがとうございました!