ボスから最近、「三年生の自己披露を見なさい」っていう指令が出たんですよ。
前もちょっと書いたんですけど、自己披露っていうのは自分の特技とかをみんなの前で披露する時間ですね。
三年生は卒業間近ってこともあってボスが一番直接手をかけてる学年であるんですけど。
その三年生の自己披露を後輩が見ることになったんですけど、これに驚かされた訳です。
まず演者として出てくる子がどちらかというとおとなしい子とか適応が難しい子なんですよ。
その子達が外で習ってたりするパフォーマンスをみんなの前でする訳ですね。
このパフォーマンスがすごい。
日頃おとなしい子がプロ顔負けのダンスを踊ってみたり。
教室に入りにくい子が歌を披露したり。
ある子は不登校で大人に対してすごい不信感をもっていて、存在すら他の子に知られたくないから隠して欲しいっていう子だったんですけど。
でも、ボスはその子を校長室によんで特技のマジックを披露させるところから始めて。
次は利害関係の無い給食のおばちゃんとかにマジックを披露していき。
少しずつ段階をあげていって最終的に今日その子は、
大勢の後輩達の前でマジックを披露したんですね。
私それを見てちょっと涙出そうになりましたからね。(正直ちょっと涙出てましたね)
そして司会を務める三年生も全力で拍手したりボケたりして場を盛り上げる。
なんてすごいことやってるんだろうって思いました。
そして実はこの三年生達っていうのは、小学校の頃から手がかかる子達として申し送りが来ている子達だったんですね。
その子達が溌剌とした顔でパフォーマンスをし,失敗したところを全力で悔しがっている。
その姿を見て、私は
関わる大人の大事さ
を感じずにはいられませんでした。
もしボスがここに来ていなかったら、本当に引きこもったままの人生になっていたかもしれない子が今目の前で生き生きとパフォーマンスをしているわけですから。
そしてそれを段階的に積み上げるボスの学校経営の手腕に私はもうひたすら関心するばかりでした。
最近ボスから借りた特別支援教育について書かれた本には
「発達に課題を抱える子たちへの接し方は短所を長所で補うことが大事」
って書いてあったんですけど。まさしくそれを体現していましたね。
子どもって関わる大人で変われるんですよね。
私は常日頃から子どもは環境さえ整えば勝手に伸びると思っているわけなんですが,教員というのもその環境の一つとして非常に重要な一つであると再認識させられました。
この領域にまでなるにはもっと勉強しなくちゃいけないな…と思った次第です。
まぁ頑張りますわ。
本日も読んでいただき,ありがとうございました!