教職者K

教育について考えるブログ。

お金の教育の話。

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「学校ってお金のこと教えるべきじゃない?」

 

って話をこの前オンライン飲みしながら、高校の同級生のあっちゃんとしてたんですよ。

 

確かに日本人て物凄くお金のリテラシー低いですよね。株とかも怖いものだとして手をつけない人も多い。

 

政府としては自力で老後資金なんとかして欲しいところもあって、これから高校生にお金の教育、資産教育が始まっていきます。

 

ただ個人的には本当に学校で教えるべき事なのか疑問に思うところがあるので、その理由を書いてみます。

実感がない

そもそも実感を伴って学習出来るのかなって。

 

高校生ぐらいの時って千円くらいでもめちゃくちゃ嬉しかったりするじゃないですか。(まぁ今でも嬉しいですけど)

 

お金の重要性とか計算の必要性を感じるのってやっぱり大人になってからだと思うんですよ。

 

それこそ税金の納め方とか、節税のテクニックとかもあるんでしょうけど、その時になってみないとわからないことって結構あるんじゃないかなって。

 

だからお金については大人になってから学習した方が効果的なんじゃないかと思うんです。

増やし方より稼ぎ方

あと、そもそもどう増やすか、っていうことよりも稼ぎ方の方が大事でないかと。つまりは、学生のうちは収入の多い仕事に就くこと考えた方がいいと思うんですね。

 

勉強に力入れて進学して、そもそものインカム増やす努力のが学生時代には大事なんじゃないかなと。

先生達のマネーリテラシーが低い

あと先生達のマネーリテラシーも低いですからね。

 

私信託投資とかで同僚から色々聞かれますけど、実際動く人って結構少ないんですよ。給料安定してるからかあんまり切迫感ないんでしょうね。

 

むしろ株とかって聞くだけで危険なもの、博打的なものと捉える人も多い。(そして私は変なやつに見られるという)

 

だから、そういう人達にそもそもお金について教えられるのかが疑問です。

経済は変化する

あと、世の中って変化しますから、今教える資産形成のやり方が子ども達が大人になる頃にはどうなっているかは分かりません。

 

例えば昔は貯金こそが増やす方法だったけれど、今は誰もそんなこと言いませんよね。

 

今はNISA とかidecoがお金を増やす方法としては一般的ですけど、それも今の段階で確率が高いってだけの話で絶対ではないんですよ。

 

コロナの影響もあって実体経済は明らかに停滞してますけど、株価だけは異様に上がるっていう経験のない経済状況の中にいますから、ここから先の経済がどうなるのかは誰にも予測がつきません。

 

そもそもNISAも私がスタートした時からコロコロシステムが変わっていて、その時々で判断が求められます。

 

だから私は、学校にいるうちに、お金の稼ぎ方よりも、目の前の事象を追求する姿勢を育てておくことの方が大事だと思うんですね。

 

ようは興味をもって探究する姿勢ですね。

 

それが出来ていればお金の事だって自分で調べられるし、これから先どれだけ世の中が変化しても自分で調べてやっていけると思うんです。

 

それと、そういう事を教えてくれる人が近くにいるかどうか。

 

そういう人間関係の形成に学生時代は力を入れるべきではないでしょうか。

学校で身につけるべき事は他にある。

私自身、初めて車持った時に、

 

「こんなにオイル交換て必要なのかよー!」

「え、保険も?」

「維持費掛かりすぎるだろー!」

「知らない事多すぎ!」

「学校で教えとけよ!」

 

って生きる上で車の運転て絶対必要な事なのに、学校で教えてくれないことに対して憤りを感じた事があったんですよ。

 

でも今思えばそれらっていうのは、ググれば済む話なんですよね。

 

車のメンテナンスも維持費もググればすぐ出て来る話なんですよ。私がやってなかっただけで。

 

だから世の中のほとんどの知識はググれば手に入る訳です。

 

だから、本当の問題は

 

ググっても分からない読解力の人達

 

なんですよね。こういう人たちはやっぱり苦しいと思うんですよ。

 

だからやっぱり基礎学力、特に数学と国語は絶対必要だなと思うし、学校はそこに力を入れるべきかなと思うんですよね。

 

ということで、お金の教育について私の思うところを書いてみました。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

読んでいただき、ありがとうございました!