教職者K

教育について考えるブログ。

悔しい終わり。

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昨日,無事修了式が終わって,今年度が終了したんですけど。

 

最後の学活では一人一人に

 

「君はこんなところが良いところだね」

 

「ここが本当にクラスにとってありがたかった」

 

「来年はこんなこと頑張ってね」

 

って言いながら通知表を渡していったんですけど。

 

それ自分でやりながら、

 

なんていい子達に囲まれてたんだろう…

 

って改めて思ったんですよ。

 

学校って広すぎて一人じゃ運営できないんですよね。教科の連絡伝えてくれる子とか,机整えてくれる子とか,そういう一人一人の動きがあってようやく当たり前の学校生活が送れている。みんなそれが当たり前だと思ってますけど,それが出来ない子が多いと本当に生活そのものが大変なんですね。

 

今年はそれに加えてコロナ対策としての消毒作業だったりとか,いろんなしなきゃいけないことがあった訳なんですが,そういうのもみんな頑張ってくれたなとか通知表渡しながら思い出して。

 

だからこそ,なんだか悔しくなってきてしまいましてね。

 

自分はこの子たちの良さをこの一年で十分に引き出せたのだろうか…

 

って思ってしまったんです。

 

私なりに取り組んではきましたが,コロナのせいであまりにも変更・中止が多く,どうしても物足りなかった感じは否めません…。

 

学校の一番の魅力はやっぱり子ども達同士の共同による創造だと思うんですけど,それがなかなかできない,そもそも設定できない状況でした。

 

子ども達の時間は返ってきませんから,10代の貴重な一年をそうやって過ごさせてしまったことに対して悔しさが残ります。

 

最後にはクラスのみんなへ「一人一言」をやったんですが,みんなマイナスなこと言わず「このクラスで良かったです」「コロナでも楽しかったです」なんて言ってくれて。

 

その優しさに私はまた悔しくなってしまったんですね。

 

「コロナさえ無ければ絶対もっといいクラス作れたのに!」って。

 

ただまぁポジティブに捉えるのだとしたら,子ども達にはまだ学校生活が残っていますし,私も異動にならなかったので、まだ見るチャンスはあるわけで。

 

今年一年で「コロナ禍での教育がどんなものか」という経験が出来たので,これをベースにして来年度はその中でも一つ一つのことをアップグレードしていくしかないと今は思っています。

 

そんな風に気持ちを新たにした修了式でした。

 

早いものでもう3月も終わり。新しい年度が始まろうとしていますね。

 

これを読んでくださっている読者の皆様の終わりとスタートが良いものになることを祈っております。

 

次も頑張りましょう。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!