教職者K

教育について考えるブログ。

気づく力を高めよう。

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最近自分でも変わって来たなと思うところがあって。

 

それが何か子ども達に動いてほしい時に,指示を出す事よりも問いかけることが多くなったことなんですね。

 

例えば最近だとある子がほとんどクラスの仕事をやらなくて。ペアの子が一人で仕事をやっているっていう状況があったんですけど。

 

呼びつけて「おい、お前ちゃんとやれ」でもいいんですけど。でも,それだと結局言われないとやらない人になっちゃうし,私が居ない場面では動かないかもしれないじゃないですか。

 

だから私はその子を呼んで「君とあの子で分担してる仕事の割合ってどのくらい?」「それどう思う?」って聞いてみたんですよ。

 

もうその時点で何が言いたいか大体分かるんですよね。「(自分がやってるのが)1割ぐらいです…」ってその子は答えて,そこから動くようになったんですけど。

 

同じようにスポーツ指導でも最近OBが来てくれるんですけど,現役の子達より経験がある分はるかに気が利くんですよ。

 

ささっと椅子とか飲み物の準備したり。

 

でもそれを「おい,それは後輩の仕事だろ!!」っていうのは簡単なんですけど,それも結局気づいて動ける人にはならないと思うのです。

 

だから練習の最初に「今日雑巾の準備したのは誰?」とだけ聞いてみました。勘のいい子はハッとした顔して,それ以来雑巾が準備されなかったことはありません。

 

そしてこういう「気づく力」というのを高めておくことがゲームの時にも重要だと思うんです。

 

変化する戦況の中で何が足りないか,そして相手のウィークポイントやわずかな変化に「気づける」か。

 

実力が拮抗していて,競るような戦況の時ほどほんのわずかなひらめきが決定的な結果の違いにつながりますからね。

 

外で見ている監督からの指示よりも,中でプレーしている選手たちの直観や気づきの方が重要なこともたくさんあります。

 

なのでそれを引き出すためにも指導者はそんな的をしぼった問いかけを日ごろからしなきゃいけないと思うのです。

 

何より子ども達は大抵の正しいことはもう分かっているし,分かっていること言われるのって腹立ちますよね。

 

私自身そうですけど,分かってることわざわざ言ってくる人ってカチンときますよ。

 

本人は親切心というか「あなたが出来ていないから」みたいな気で言ってるんでしょうけど,結局動く側のモチベーションをそいでるような気がして仕方ないんですよね。

 

ということで最近思っていたことについて書いてみました。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!