教職者K

教育について考えるブログ。

見つめる鍋は煮えない。

 

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

 この本読んでたんですよね。

 

前にもグライダー人間と飛行機人間の話でちょっと出したんですけど。

 

suno200002000.hatenablog.com

 

東大生・京大生にたくさん読まれている本と聞いて気になって読んでみたんです。

 

古い本にも関わらず全く色あせていないというか,むしろ最近の本なんじゃないかっていうぐらい今に通ずる部分があって驚きがありました。

 

外山先生の考える思考の整理の仕方について書いてあるわけです。

 

そしてこの本の中で繰り返し書かれているのが,

 

「見つめる鍋は煮えない」

 

っていう言葉なんです。

 

これはヨーロッパのことわざで,

 

「鍋を前にして早くお湯が沸かないかなと思いながら待っているとなかなか沸かないけれど、一旦忘れて別のことをしていればいつの間にか沸いている」

 

っていう意味みたいなんですね。

 

 

色々と解釈は出来そうなんですけど,私が思うにちょこちょこ蓋を開けちゃうと,温度が下がって煮えないっていう意味なのかなって。

 

これが思考にも同じことが言えて。

 

ちょくちょく見返してしまうと,逆に深い思考や思考の熟成につながらないっていう意味なのかなと思いました。

 

本の中で外山先生は

 

「思考整理とはいかにうまく忘れるか」

 

としていて。

 

いったん取り込んだものを忘れる。そして,見つめないようにする。

 

それがふとした瞬間に結び付くことによって深い思考が生まれるとしているわけですね。

 

これを読んで私自身が思ったのは,

 

「毎日ブログ更新するのってどうなんだろう?」

 

っていうことなんです。

 

毎日書いていて思うのは,これがものを考えたり,自分が何かを記憶したりする上ではものすごく役に経っているということ。

 

「毎日何か書く」と決めた以上毎日何かしらの行動を起こさないといけないので,それが凄く勉強になるわけです。(少なからず私は毎日必ず読書をしています。)

 

更にやっぱり「インプット」したことより「アウトプット」したことの方が覚えているんですね。

 

だから日常生活の中でも「(あっこれブログに書いたな…)」と思いながら話していることが多々あったわけです。職員会議にも自分でここに書いたことを整理してしれっとした顔でプリントに出したこともあります。

 

そういうメリットもあるわけなんですが,逆に毎日更新のデメリットとしてはすぐアウトプットすることになるのであまり深い思考になってないのかなぁと。

 

もしかしたらこれが「鍋を見つめる」ってことになっているのかもしれないと思ったわけです。

 

ということで,少し更新頻度を減らすということが頭をよぎっております。

 

もし更新頻度が減った場合は,「あいつ今鍋見つめないようにしてんな」とご理解いただければと思います。

 

それでもブログ自体は間違いなく続けるのでちょこちょこ覗いていただければと思うんですけど。

 

まぁ迷ってますね。どうしましょうね…笑

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!