先日こちらの映画を見たのでレビューを書きます。
フランス映画なんですが,どの映画サイトみても「名作」として名前が挙がっていたので興味をもって見てみた次第です。フランス歴代3位の興行収入を誇る作品になっているようですね。
今回はあらすじと感想を書いてみたいと思います。
あらすじ
富裕層の富豪フィリップと,その介護人のドリスのお話。
フィリップは大富豪ですが,頚椎損傷をしており,首から上以外を動かすことが出来ません。更に介護人にはきつく当たるなど,人間的にもひと癖ある人物。
それを支えるドリスの方も,スラム街出身で複雑な家庭環境で育ったという背景があります。運転免許はもっておらず,「踊れない音楽は音楽じゃない」というポリシーをもつ素行不良男。
ひょんなことからドリスはフィリップの介護人になります。
他の介護人たちと違って自分の思いをストレートに表現し,先入観なく物事を捉えるドリスをフィリップも少しずつ信用し,関係を築いていくという実話をもとにしたお話になります。
感想
テーマはひどく重いです。
素直なドリスは動けないフィリップに対して「(動けないなんて)俺なら死んでる」といい,
それに対してフィリップは「(障害があって動けないから)自分で死ぬことも出来ない」と返します。
本来そんな絶対的に重たい話のはずなのに,全体的にコミカルなのは,ドリスのキャラクターと,作中にかかる音楽の効果かなと思いました。
最初からアースウインド&ファイヤーの「セプテンバー」がかかるなど,その選曲がポップでありながら哀愁があります。
Earth, Wind & Fire - September
(しかし名曲ですよね。大好きです)
「小説と映画の違いって何だろう?」ってことを最近よく考えるんですけど,その中の一つが「BGMと光(照明)」だと思うんですよね。そんなことをこの作品からも改めて感じることが出来ました。
また2人ともどこか人間としてちょっとずつ足りない訳なんですが,そういう人たちが寄り添って暮らす姿というのは人間味があって素敵なんですよね。
なんというか,頚椎損傷とか家庭の複雑さといった絶対的な不幸みたいな中にあっても,
「人との出会いで人生は変わる」
っていう可能性を見せてくれる映画だったように思います。
ということで今回は「最強の2人」についてレビューを書いてみました。
もう少しでコロナも落ち着いて日常が戻りそうですが, あと一週間くらいはこういった文化的なものをみて過ごしたいものですね。
気になる方いましたら,是非どうぞ。
本日も読んでいただき,ありがとうございました!