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【レビュー】心理テクニックを使った!戦略的な学級経営。

先日こちらの本を読みましたので、ご紹介しようかと思います。

心理テクニックを使った! 戦略的な学級経営

心理テクニックを使った! 戦略的な学級経営

  • 作者:阿部真也
  • 発売日: 2020/03/23
  • メディア: 単行本
 

4月から学校が始まる予定ですから、少しでも学級のいいスタートが出来る様にするためにも参考にしたくて買いました。

 

では概要と感想を書いてみます。

概要

学級経営におけるノウハウが詰め込まれた内容になっています。

 

教師の学級経営においては「科学的根拠」のないものが多く、「先輩方の経験」から「これいいよ」「もっとこうした方がいいよ」と若手にアドバイスされることが多くあります。

 

まぁつまり、あくまで先輩方の経験であって根拠は特にないまま若手に伝えられることが多いわけですね。

 

本書の特徴としてはそのような「根拠のないもの」についてではなく、心理学という根拠をベースにしての経営テクニックが載っているわけです。

 

心理学で分かっていることをいかに学校に転用させていくか

 

その具体例が載っているわけです。

 

例えば、

 

「ソマティック概念(心と体がつながっているという概念)を転用して、身体接触のあるゲームをすることで、子ども達の心理的な距離も近づける」

 

とか、

 

ウィンザー効果(第三者からの評判の方がひとの心に響く)ことを利用して、他の先生から褒めてもらう」

 

など、その転用例が具体的に、一冊にまとまっている本になります。

感想

正直なところほとんど知っている内容でした。

 

むしろこれまで先輩方から聞いていたことが「心理学的にも実は根拠がある」と分かった感じでしょうか。経験的なものも案外馬鹿にならないんじゃないかと思いましたね。

 

本の特徴としては4月から使えるテクニックから始まって、月を追って使えるように系列立てて書かれています。

 

なので、初任者とかこれから教員として頑張ろう、という人にこそおすすめの一冊かもしれません。

 

最初の学校に学級経営ノウハウを教えてくれる先生が居ないと本当に苦しいと思いますし、そういう先生がいるとも限らないですからね。

 

(みんな忙しくて周りを気にしてる余裕がないのが現状です)

 

なのでこういう本を買って自分で勉強してくのはすごく大切だと感じております。

 

これから学級経営頑張ろうという人にはオススメです。

 

宜しかったら是非どうぞ!