学校という場所はリーダーを選ぶ場面が結構あるんですね。
それこそ学級生活だと学級委員だったり,合唱コンクールの指揮者だったり,部活のキャプテンだったり。
たくさんの子ども達の中からリーダーになる子を選ばないといけないわけで。
ここでどういう人選をするのか,どういうリーダー決定のプロセスをとるのかというのが教員の一つのセンスが出るところなんじゃないかと思うのです。
今日はそんなリーダー選びについて私が思うことを書いてみたいと思います。
やる気がある子をリーダーにすれば良いわけではない
リーダーを決める時に一番ありがちなのが,
「やりたい人〜?」「はーい🙋♂️」
っていうパターンなんですけど,案外こういう時に手をあげる奴って信用できないんじゃないかと思うわけです。
私大好きな漫画に「ハンター✖️ハンター」ってのがありまして。
その作者である冨樫義博先生も巻末コメントにこんなことを書いてるんですね。
『リーダーやりたいかって聞かれた時に自分から手を挙げに行くタイプの奴が戦争とか起こすと思っている。本当に良いリーダーって、本人はあんまりやる気ないんだけど、周りからやってよ、と言われて,「んじゃしょうがないやるか」って腰を上げるぐらいの人』
って書いているんですよ。
(すいません、手元にその巻がなくてちょっとあやふやなんですけど、こんなこと書いてました)
そして漫画の中ではそんなリーダー像がはまる人物として幻影旅団の団長クロロ・ルシルフルが描かれているわけです。
(ハンターハンター参照)
読んでない方すいません、多分意欲とかやる気で言ったら幻影旅団のリーダーはノブナガとかフィンクスでも良さそうなんですけど、圧倒的にクロロにセンスがあるんですよ。
そして,話の中でこの人しかリーダーは無かっただろうなっていう妙な説得力がある。
その辺はちょっと説明のしようがないので是非読んで欲しいんですけど。
何が言いたいかというと、意欲だけじゃリーダーは務まらないということなんですね。
やる気よりセンス
最近面白い話を聞きまして。
軍隊のリーダーの決める際の考え方なんですが,上の話に通ずるものがあると思うのでご紹介します。
①センスがあって意欲もある人
②センスがあるけど、意欲はない人
③センスはないけど、意欲はある人
この中で軍隊のリーダーに最もふさわしい人物とは何番でしょうか?
ちょっと考えて見てください。
正解は①
ではなく、
②
なんだそうです。
なぜかというと①の人はやる気があるから無駄なプロセスまで取りやすいからなんですね。その結果として軍隊として最もやってはならない死者を出す可能性が高くなるんだとか。
さらに最悪なのは③で、センスもなくやる気だけはあるから最も死者数を出しやすいんだとか。
なので結果的に②が最もリーダーに相応しく、①は参謀に向いているそうです。
これ仕事や学校とかでも同じことが言えるんじゃないでしょうか。
①のタイプだと本来やらなくても良いところまでエネルギーを注いでしまって結果的に業務が多くなって全体が良いパフォーマンスが出来なくなってしまうことが考えられるわけです。
ということでリーダーに向いてるのは実は②のタイプだと。
学校の中ではえてしてそういうセンスがあるけどやる気ない子が他の意見の強い子に埋れてしまうという難しさがあるんですよね。
なので私は立候補だけではリーダーを決めないように、希望はとりますが、必ず推薦も挙げてもらうようにしているわけです。
ということで今回は私の思うリーダー論を書いて見ましたが如何でしたでしょうか。
皆様の参考になれば幸いです。
本日も読んでくださりありがとうございました!