何回か書いてるんですけど,基本的に私の部活動へのスタンスは,
「ガイドラインを守って,その範囲で精一杯頑張ろう」
です。
そもそも私はバレーに育ててもらったと恩義を感じている部分もありますし,
それに自分自身やりたかったことでもあるので,「部活反対」が叫ばれている中でもこのラインでやっているわけです。
基本的にバレーボールは私の専門競技なので,かなりハードなことを選手達はやっていると思いまし,選手達もかなり一生懸命に取り組んでいます。
そんな中で最近私が部員の生徒達によく言っていることがあります。
それは
「2つ以上の自分の軸を持ちなさい」
ってことなんですね。
ようはバレー以外にも自分の軸になるものを見つけておきなさいっていう意味ですね。
これ大人になっても思うんですが,
「自分にはこの仕事しかない」
「ここ以外に道はない」
っていう仕事のスタンスだと思い切ったことできないんですよね。守りに入っちゃうというか,お金のために働くようになってしまうというか。
その点,
「ここがダメでもあっちで働けばいいや」
ぐらいに思っている人の方がやっぱり攻めたことやれると思うんですよ。結果的に高いパフォーマンスが出来るようになる。
だから私は子供達には,部活以外にもしっかりとした軸をせめてもう一つもって欲しいなって思っているんですよ。
それに、これ他の面でもすごく大事だと思っていて。
例えば部活がめちゃくちゃできて,それ以外のことが全くできない子がいたとしましょう。
そういう子がどういう評価を外部から受けるかというとですね,
「あいつ部活だけだよね」
なんですよ。
教員で部活しかやらないで、部活で成果出しているような先生もいるわけなんですが、裏で必ず
「あの人部活だけよね」
と言われています。
この話の何が悲しいかというと,
せっかくの出来ていることまで否定されてしまう
ってことなんですよ。
いや、部活ができるってすごいことじゃないですか。それなのに,それだけだとむしろマイナスに働くっていう事態になってしまうんですよ。
これが例えば,部活ができて勉強もできたとしましょう。
するとどうなるか…
「やっぱりできるやつは何やらせても出来るんだな…」
って評価がガラッと変わるわけですよ。
部活できることがちゃんとプラスとして評価してもらえるわけです。
いわば一本足で立とうとするとグラグラするけど、軸が二本あったら安定するイメージです。(3本ならもっといいと思います。)
だから私は生徒達に積極的に「部活以外の軸を持ちなさい」と上記のような話をして,積極的に外部機関に所属することを推奨しています。
よって生徒達の気質もあるんでしょうが,今年は半数が執行部に所属し,他にもクラブチームだったり,ダンスチームだったり,ドッヂボールチームだったりとほぼみんな部活以外の自分の軸を作っていますし、私はそれを推奨しています。
むしろ
掛け持ちで部活をやって欲しい
と考えているんですね。それが今の社会に合っているんじゃないかなと。
もちろん家族旅行や冠婚葬祭も本人にとって大事な軸ですから、そちらも優先してOK。
もっというと大会であろうとも自分で判断してもう1つの軸の方を優先したいと考えるなら欠席しても構わない。そういうスタンスです。
今の社会のあり方を学校に当てはめるとこういう感じなんじゃないかなと思って私は今年のチームを運営しているわけなんですね。
その結果なんですが…
人が揃わないですね。
明後日大会なんですが,一度もフルメンバーが揃って試合をしたことがないまま本番に臨みます。
どうしてもチームスポーツなんでそういうチームとしての動きを確認したいところなんですが,それができず…もっというなら選手のモチベーションも人が集まらないことで上がっていないように見受けられます…。
これ難しいところで,こういうことやって結果が出ないと,結局中途半端で何の軸もできない可能性があるわけです。
やっぱり自分が一番大事にしているもので成果を出すことで他のものも評価されるところがあるわけですから,
そこで成果出せない奴は何やっても中途半端に見られる危険性をはらんでいるわけですね。
ということでここまで練習量少ない&人が揃わなかった年は初めてですが,
そんな感じの経緯を経て今年の大会シーズンが始まっていきます。
どんな感じなのかまた報告書きますね。