教職者K

教育について考えるブログ。

爆弾処理班の心境。

葬儀から帰ってくる際は大宮から新幹線に乗った。

 

この大宮駅で私はお土産を買って帰ることにしたのである。

 

妻は一人で二日間、娘の面倒を見てくれたわけである。手ぶらで帰ることはできないだろう。

 

 

そこで、「何をチョイスするか」が非常に重要になってくるわけである。

 

 

しかしここで私は以前大宮駅で通りかかった時に妻が「東京えんとつ」なるスイーツを見つけて、「美味しそう!」と言っていたのをふと思い出したのだ。

 

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http://www.tokyo-entotsu.com/

 

 

その時は「お腹いっぱいだしやめておこう」ということになり買わなかったのだが、今回お土産を買うとしたら「もうこれしかない!」と思ったわけである。

 

 

 

 

しかし、ここで問題が起こる。この東京えんとつにもバリエーションが存在したわけである。

 

 

①プレーン3個

 

②いろんな味3個

 

③いろんな味6個

 

この中から選ぶことになる。ここを間違えると妻の機嫌を損ねる可能性がある。これまで私は何度もそれで失敗してきたのだ。

 

よって爆弾処理班のように細心の注意を払って吟味していく。

 

まず、6個は多い。

 

1歳の娘はまだ食べられないので、夫婦2人で食べることになる。六個なんてとても2人では食べきれない。さらに冷凍保存出来る商品でもない。

 

よって、

 

「③はなし、どうぞ」

 

 

そう心の中のトランシーバーに語りかける。

 

 

残る選択肢は①と②になった訳なのだが、ここで私は以前起こった事件を思い出したのである。

 

 

あのクリスピークリームドーナツの一件である。

 

(分からない方はこちら↓)

 

 

suno200002000.hatenablog.com

 

 

以前クリスピークリームドーナツの色んな味を買って帰った結果、

 

「なんでそんな色々買ってくるんだ」

 

「プレーンだけが良かった」

 

と文句を言われて再度買いに行かされたという過去が私にはあるのである。

 

この一件をふと思い出したのである。

 

 

つまり、この場合の正解は

 

 

 

「残すのは①だ!!

 

②を切れ!!!」

 

 

そう判断して私はプレーン3個を手に取り、爆弾処理班のような心境で②の選択肢を切ったのである。

 

 

そして東京えんとつを潰さないように細心の注意を払って家にもち帰ったのである。

 

 

「これお土産なんだけど…。」

 

家に着くとドキドキしながら私はお土産を渡し、妻の第一声を待ったのである。

 

 

ドキドキ…

 

 

(なんて言われるかな?)

 

 

ドキドキ…

 

(喜んでくれるかな?)

 

 

ドキドキ…

 

妻からはこんな一言だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでプレーンばっかり3つなの?」

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

どかーん。

 

 

ひぃええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

 

 

なんという事だろうか、私は間違った方の導火線を切ってしまったらしい。

 

「なんでプレーンだけなの?」

 

「面白くないじゃん」

 

 

と不満そうにいう妻に状況を説明する。

 

「プレーン三個入りと、いろんな味三個入りと、色んな味六個入りがありまして」

 

「うん」

 

「(上の説明)のような判断をして買ってきた次第であります」

 

「そこは色んな味の方でしょ」

 

 

「…」

 

「てか電話くらいしてよ。あー、色んな味食べたかったなぁ…」

 

と好き勝手なことをいう妻。

 

理解できない。論理の破綻。なんという感情の生き物。全く思考回路が支離滅裂。鬼の所業である。

 

 

しかし、ここで言い返しても火に油を注ぐだけなのは最近の研究成果からも分かってきているのである。

 

よって私はひたすらサンドバッグになるのみ。

 

 

ちなみに散々不満を言っていた妻なのだが、いざ食べ始めると美味そうに食べていた。

 

私はそんな妻の姿を子どもと遠目に見ながら思ったのである。

 

 

あそこで熊が踊ってる、と。