教職者K

教育について考えるブログ。

背番号の決め方

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さて、スポーツのシーズンである。

 

学生にとって負ければ引退という学生生活の集大成となる大会がこれから本格的に行われていくわけである。

 

そして勝ち負けも大切だが,選手達は,

 

「自分は何番をもらえるのか」

 

をとても気にしている。なので,本日は背番号の決め方について私の思うところを書いてみたい。

 

 

一番指導者が良くやりがちなのが,

 

「うまい順」

 

というやつだろう。つまり技能が高い順に123456とつけていくやり方である。

 

選手達も内心誰がうまいかはわかっているから,無茶苦茶な番号順にさえしなければ不満は出にくい。

 

しかし,これだと,

 

 

的になりやすい

 

 

という欠点もあるんじゃないかと私は思うのである。

 

バレーボールだとサーブで狙うのは下手な選手と決まっているので,

 

「番号大きいやつ狙え」

 

という指示を出しやすい。実際その通りに崩れていくから,この番号の決めかたは最初から弱点を晒しているようなもので,戦術として考えた時にはいまいちかもしれないと思っている。

 

他にも,

 

 

話し合いで好きな番号を取らせる

 

というやり方もあるだろう。

 

しかし,これは大人だったらそれでうまくやれるだろうが,こちらは子どもを相手しているのである。

 

結局意見が強い子が一方的にいい番号をとり,おとなしい子は何もいえずに不満だけを抱えるということもあるのである。

 

(その後の保護者のクレーム対応ももれなくついてくる)

 

 

他にも,

 

「サーブ順につける」

 

というチームもみたことがある。

 

バレーボールはローテーションがあり,ローテーションのミスをしないためにもサーブの順番通りに123456とつけていくのだ。

 

 

しかし、これは単純に,

 

 

ダサい

 

 

んじゃないかと思うのである。

 

なんだかパソコンのキーワードを忘れないように紙に書いてパソコン周りに貼っている人みたいだなと思う。忘れないようにする方法は他にもあるはずだ。

 

 

とこのように,背番号の決め方1つとっても指導者は頭を悩ませているのである。

 

 

しかし,私自身の現役時代を思い出してみると,当時の顧問だった先生が実はとてもうまいやり方をしていたんじゃないかと思うのである。

 

 

私は中学校時代キャプテンをしていたのだが,代々キャプテンは6番であり,私はキャプテンでありながらコートの中で一番大きい数字をつけていたのである。

 

先輩方もみんなそうだったし,私はそのことに何の不満もなく,むしろ6番の下についた下線(キャプテンを表す印)に誇りを感じていたのである。

 

 

社会人になってこの先生のやり方を振り返って改めて私は

 

「なんて優しい先生だったんだろう」

 

と思うのである。

 

というのもキャプテンが遅い番号をつけていれば他の子に1つでも多く良い番号を回すことが出来るからである。

 

キャプテンのようにそれだけで役割がある選手はそれで十分で,他の選手にもやりがいを、と考えていたに違いない。

 

他にもその先生は「11番は一年生エースの数字」と決めて一年生で一番うまい子はその数字をつけることになっていた。これまたかなり遅い番号である。

 

しかし,11番を着た子は,「エースが着ていた番号」を引き継ぐことになるわけで,そのことに満足しているようだった。これも他の子に少しでも良い番号を回すための工夫だろう。

 

 

私はこの先生に憧れて教師を志したのだが,やはりこういう細かい気配りの1つ1つが素晴らしかったんだなぁと改めて思う。

 

 

ちなみに私はこれに憧れて昔,

 

「キャプテンは4番,それを支えるセッターは5番」

 

と決めて試合に出たことがあるのだが,

 

 

「なんで私が5番なんだ」

 

とセッターから猛クレームを食らったことがある。

 

やっぱりまだまだあの先生には及ばないよなぁと思う最近なのである。

 

 

追伸

ちなみに最近の決めかたは完全に年功序列です。いずれいい番号回ってくるから我慢してねってことにしております笑(クレームは今のところない)

今日も読んでくださりありがとうございました!