教職者K

教育について考えるブログ。

「あっちのクラスが良かった」と体育祭で言わせない4つの方法。

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今年も体育祭が無事終わりまして。雨で延期になったんですが,なんとかスムーズな進行で終わりました。

 

ただ体育祭を見ていて思ったことなんですが,

 

どうしても担任の力量の差が出る

 

んですね,行事って。

 

なので,盛り上がる一方で子ども達からは

 

「あっちのクラスが良かった」

 

とか

 

「うちのクラス最悪」

 

なんて声も聞こえて来てしまうわけです…。

 

最初は「このクラスで良かった〜」なんて言われて喜んでた私なんですけど,なんかもう,そういうの小さい気がするんですよ。

 

子ども達全員がいい思い出になったなって思って欲しいなって最近は考えていて。

 

なので私が体育祭の時に大切にしていることをちょっとまとめてみようと思います。ご参考にしていただければ幸いです。

 

 

①意義を考えさせる。

 

運動できる生徒は想像もできないくらい,運動が苦手な生徒というのは体育祭を苦痛に感じています。

 

特にクラスが「勝つ」ことだけに目的をフォーカスしていたりすると,もう地獄ですね。

 

極端な話,「あいつさえ居なければ勝てるのに」っていう空気になってしまいますから。ミスするたびに責められたらもう学校行きたくなくなりますよね。

 

なんで私は練習が始まる最初の段階で,

 

「なんのために体育祭なんてやるんだと思う?」

 

っていう質問を子ども達にして,考えさせるようにしています。

 

子ども達は大体,

 

「クラスの仲が良くなるため」

 

「絆を深めるため」

 

なんて答えます。そう答えたら,

 

「そうだよね。みんなで仲良くなることが一番の目標だよね。じゃあ体育祭を通じて仲良くなるにはどうしたらいいの?」

 

とさらに聞きます。

 

そうしたら大体,

 

「お互いに声をかけて励まし合う」

「ミスを攻めない」

「できる人だけじゃなくて,全員が参加する」

 

なんて意見が出てきます。

 

これを確認してから練習をすると確実にできない子を非難する声は減りますね。自分たちで考えたことだから。

 

たまに「なんのために体育祭やるの?」という質問をした時に,

 

「勝つため」

 

と答える子もいますが,そういう時には

 

「じゃあなんで勝ちたいの?」

 

とさらに聞きます。質問を変えて掘り下げていって最終的に「みんなで喜びたいから」みたいな答えが返ってきたら,方向を戻せると思います。

 

ようは勝つことで頭がいっぱいの子ども達に,より上位の目的を考えさせることで,全員が参加しやすい状況を作ってあげたいと思うんですよね。

 

 

②他のクラスと比べない。

 

これどんな場面でも言えることなんですけど。

 

自分たちが努力して30点だったものを80点にしたとしましょう。すごいじゃないですか。

 

でも現実の世界では相手が90点とって来て負けちゃうってことはあるんですよね。

 

でも指導者として大切なのは30点を80点にした努力を認めることだと思うんです。

 

だから他のクラスに勝った負けたで評価するって無駄なんじゃないかなって。

 

なので体育祭の定番の長縄にしても練習の段階での回数を記録しておいて,「今はこれくらいなんだけど何回を目標にする?」と聞いて取り組むようにしています。

 

練習で80回だったものが100回になれば,それでいいんじゃないかなって。

 

他のクラスが120回出してきて負けてしまったとしても,協力して100回をクリアしたという経験がきっと子ども達の自信になると思うんですよね。私負けたけど子どもらが記録更新して涙流して喜んでたって経験ありますもん。負けたのに笑

 

なので全員リレーも練習の段階で全員の合計タイムを計っておいて,「これあと20秒縮める工夫できないかな?」なんて考えさせます。

 

それをクリアできたらOK。他のクラスと比較しながら進めるよりもみんなが前向きにできるんじゃないかなって思いますね。

 

追伸

長くなりそうなんで続きまた書きます。教員の取り組み方一つでやっぱり居心地のいい空間てできると思うんですよ。今日も読んでくださりありがとうございました!