先週の話なのだが、奥さんに連れられて、「オーケストラと遊んじゃおう」というコンサートに行ってきた。
子どもを対象にしたオーケストラのコンサートである。子ども向けの楽曲の演奏がメイン。
楽器と触れ合えるコーナーなんかも充実していた。
うちの娘まだ9ヶ月なので何にもわかってないだろうがとりあえず参加。
びっくりしたことに満席である。世の中にこんなにも小さい子っていたのか。それにコンサートに連れてくる親がこんなにもいることに驚きである。
演奏が始まると、子供達でも楽しめるように振りをつけての演奏が始まる。さすがプロである。
しかし、聴く方が超アマチュア(子ども)なのだ。
開始して30分もするともう飽き始め、寝始める子もいた。
「ねぇ遊ぼうよ〜」
と駄々をこねる子もいれば、泣き出す子も。次々とみんな席をたって壁際で子どもをあやしはじめる。
馬の耳に念仏、猫に小判、子どもの耳にオーケストラなのである。
ちなみにうちの娘も途中でぐずりはじめ、奥さんが壁際であやしながら聴いていた。
このコンサート、子どもが落ち着かなくても、気を遣わなくていいのがいい。みんなお互い様だからだ。
これが他のコンサートだったらこうはいかないだろう。子どもにも対応しているイベントって少ないのである。
曲が一通り終わった後は、劇のついた演奏。
これがもう聞き取りづらいのなんのって。
歌のお兄さんが何言ってんのかよく聞こえないのである。大人でもわからないんだから子どももわからないだろうに。しかも、オチとなる言葉まで言い間違え。プロとしてそこはしっかりして欲しい。
結局よくわからないまま終わっていた。
正直何もわかっていない子どもにオーケストラ聞かせる意味ってなんなのだろうか。おわってからはそんな教育的な意義を改めて考えていた。
色々と考えたのだが、私自身小さい頃に親にオーケストラに一度連れて行ってもらったことを覚えている。(退屈すぎて早く帰りたくてたまらなかったが)
記憶に残っているということはやはり意味はわからなくても子どもの中には無意識のレベルで残っているのかもしれない。
娘には「プロの演奏家になって欲しい」とは一ミリも思っていないが、
少なからず、
「音楽を楽しめる人生にはして欲しいな」
とは願っているところである。