教職者K

教育について考えるブログ。

あなたを助けるかもしれない?モンスターペアレントの倒し方。

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さて、今日は昨今よく聞くようになった、モンスターペアレントについて書いてみたい。

 

「実際にいるんですか?」

 

と学校外にいる方は思うかもしれない。

 

何をもってモンスターペアレントというのかは、その線引きが難しいところだが、我が子の可愛さから理不尽な要求をしてくる親がいるのは事実である。

 

詳しくは書けないが、以前あまりにも理不尽なことを言われたので、

 

 

私は電話口ではっきりと、

 

「それはお母さんがおかしいです」

 

「できません。無理です」

 

と言ったことがある。(若かったんですねぇ。笑)

 

これが、大失敗。火に油とはこのことかと思いましたわ。

 

電話口で一気にまくしたてられ、そのまま卒業まで一言も口をきかなくなってしまった。

 

子どもにとっても親と教員の仲が悪いという状況は大きなマイナスだろう。

 

とにかく一度モンスター化した親には理屈が通用しないところが難しいところなのである。

 

タイトルに反するかもしれないが、

 

 

モンスターペアレンツの倒し方なんてものは、ない」

 

 

そう思うのである。できるのは、ひたすらなだめすかせて落ち着かせること。

 

その上で私が大切だと思うことを書いていきたい。

 

 

①朝を狙う。

 

人の感情というのは、夜に増幅すると思っている。映画を見て泣いているのは大体夜だろう。これが朝だったらそんなに泣けるのだろうか。

 

夜は人の感情を増幅させるのである。

 

みなさんも悩んだ時は考えたりせずに早く寝た方がいい。同じことを考えても朝考えると意外とどうでもよくなったりするから。

 

そこで、もしモンスターな親が「学校になんか言ってやりたい」的な雰囲気を出してきたら、朝会うことを提案するのである。

 

 

相手が専業主婦なら日中に時間がとれるだろうし、仕事前の時間でもいい。朝に話をするだけでちょっと相手の怒りが軽減されるのではないかと思うのである。

 

 

日本の教育相談の多くが親が仕事が終わってからの夜の時間に設定されるのだが、これはあまりよろしくないと思っている。

 

話が感情的になりやすくなり、ヒートアップすることでこちらの拘束時間まで長くなるからである。

 

家庭訪問以外の教育相談は、「夜」。みたいな当たり前な風潮があるが、もう少し見直すだけでぐっと教員も楽になるのではないかと思っている。

 

 

②ピークエンドの法則を使う。

 

「ピークエンドの法則」というものがある。

 

これは、

 

「物事の印象は一番盛り上がったところ(ピーク)と終わり(エンド)の時の感情で決定する」

 

というものである。

 

つまり、どんなグダグダな旅でも、一番盛り上がったところと、最後の会話が楽しい思い出になれば、旅全体が楽しい思い出になるのということである。

 

 

これは、学校の様々な場面で使えるテクニックである。

 

これから体育祭を迎える学校も多いだろうが、応援合戦を作る際には、

 

盛り上がる部分と、最後の終わり方にこだわる

 

のである。これだけで賞がとれる。

 

メインと終わりにこだわるだけで、ぐっと見栄えがするのだ。

 

他にも部活に応用できる。

 

この時期の練習は難しい。1年生と3年生が混在し、力量の差が大きくなるからである。

 

大会が近いのでもちろん、上級生の練習が優先される。かといって上級生ばかり優先していると、1年生にも不満が溜まってくる。その辺のバランスをどう取るのかが難しいのである。

 

そこで私は散々上級生に練習をつけたあと、終わり際にちょっとだけ1年生がメインの練習をして帰している。

 

これだけでずっとボール拾いをしていた一年生も「今日は楽しかった!」と思ってその日の練習を振り返ることができるのだ。

 

これをそのままモンスターペアレントにも使えるだろう。

 

そのような親はいかんせん、自分の子が不満を訴えているのが我慢できない。

 

だから、ポイントはその子どもをどんな状態で帰すか、である。言うなれば子どもの方を機嫌よく帰させてモンスター化させないことが何よりの解決策なのだ。

 

帰りの会でちょっと面白い話をしてやったり、特に表情が暗い子については、声をかけてやってすこし表情をほぐしてやってから帰す。これだけでクレームの件数はずっと減るはずである。

 

 

③おうむ返し

 

究極これなんじゃないかと思うのだが、おうむ返しで聞くだけでいいんじゃないだろうか。

 

人は聞いてもらえるだけで気持ちが安らぐからである。

 

とにかく、

 

「辛いんです。」

 

「辛いんですね〜」

 

「いうことを聞かないんです」

 

「聞かないんですね〜」

 

それだけで相手の気持ちは楽になる。

 

 

それに電話での不穏な空気を感じて周りが助けてくれることもあるだろう。聞くに徹していかにクールダウンさせるかである。

 

まぁまた思うところがあったら追記しようと思っているタイトルなのだが、今のところ思っているのはこんなところだろうか。参考にしていただければ幸いである。

 

 

 

追伸

モンスターペアレントと言われる親のほとんどが子どもへの愛情の深さからそうなっている印象がありますね。だから逆にいうと味方になってもらえるとものすごく心強い存在だったりするんですよね。

 

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