教職者K

30代教員の日々の徒然。

夏が来る。

妻子がいない最終日は1人でキャンプへ。

 

やたらとストレスが多いのを自覚しているので、意識して自然と触れ合うようにしているのである。

 

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とりあえず湖の周りを一時間かけて歩く。

 

あぁ、気分がいいわ。

 

散歩が終わるとタープを張っていく。

 

周りには20代後半と思われるグループが騒いでいて、1人でコソコソキャンプしているおじさんは一体どう見えるのか、なんだか落ち着かなくなってしまう。

 

思えば20代の時に休日に友人とバーベキューとかする人生じゃなかったなと思う。

 

俺何してたんだっけ?そうか、部活してたんだ。

 

考えるほどに悲しくなってくるが、そんな気持ちを振り払って準備をする。

 

今日はこれをやってみたくて来たのだ。

 

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最近買ったメスティン。小学校の頃まで飯盒という名前だったものは、今やメスティンという洒落た名前に変わっているのである。

 

つい最近これを買っていたのだが、妻に内緒で買ったために小言を言われるのが嫌で試せなかったのである。

 

米を洗い、適当に具材を入れて固形燃料にぶち込む。

 

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これで放っておけば良いのだという。

 

先ほどまで人目が気になって仕方なかった私だが、タープを張っただけで人目が気にならなくなり、気持ちが楽になった。プライバシーの確保のためにもタープは必須である。

 

今後色んな場面でプライバシーが気になったらタープを張りたいと思う。(電車の中で他人にスマホを覗かれそうになった時など)

 

そして固形燃料が消えてついに完成。

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あれ?

 

見るからに炊けてないぞ。ボソボソ。

 

火が足りなかったか。もう一度固形燃料に火をつけて入れる。

 

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あれ?

 

 

なぜだ?何故かよく分からない。ちゃんと吸水させたのに。

 

エビピラフのイメージだったが、生米とえびを混ぜ合わせたゴミと言った方が正しい味。米が硬いこと硬いこと。食べられたもんじゃない。

 

中心をほじくり返してようやくおじやのような米が出てきてほんのり温かいえびと真ん中の米だけをほじくって食べる。

 

周りの20代の若者達は大人数でバーベキューをして盛り上がっている。

 

かたやその隣にいる30後半のおじさんは、1人でボソボソした硬い米を無言で食べ続けるわけである。

 

あぁ、20代の過ごし方が違ったらもう少し違う人生だったのかもしれない。30後半にもなって米一つロクに炊けないわ。

 

うちの生徒達に「生活体験少なすぎて生きていけないぞ」とか言ってるけど、それ俺のことだわ。

 

でもいいわ、君らより子どもにバレーうまく教えられるようにはなったからさ。20代中盤の休日はそれにフルベットしてきたんだよ俺は。中学の頃からそれがやりたかったんだから。

 

そんな事を考えていたら、貴重な休日が終わっていったのだった。

 

妻が帰ってくると家の変化からすぐに私が何をしていたのかを察知し、「この黒い液体飛んでるの何?」「無駄なもの買うな」と帰ってきて早々に怒られた。

 

 

次は夏休みが来るのを私は心から待っているのである。