教職者K

30代教員の日々の徒然。

ちむどんどん。

3日目は妻の発案でオキナワワールドなる場所へ。

 

ちなみにここではほぼ全ての「沖縄っぽいこと」を網羅できるのだという。

 

ちなみに私はこの四日間の予定を全て計画し、ラインにて妻に提案したが、全て却下された。民主主義国家である日本において、我が家では妻の独裁政治が続いている訳である。そのうち内乱を起こしてしまうかもしれない。

 

朝イチで準備し、レンタカーでオキナワワールドに着くと、思い出した事があった。

 

「(ここ来たことあるわ…)」

 

そう、全く記憶になかったが、入り口の雰囲気で思い出した。多分ここは高校の修学旅行で来たことがあったはずだ。

 

当時の私はハブとマングースのショーを心から楽しみにしていたのだが、バスの時間もあって見れなかったことを思い出した。

 

いかにもな訪問先だとも思ったが、今度こそハブとマングースのショーが見れるのだと思うと、悪くないチョイスだと思えた。

 

入ってすぐに鍾乳洞があり、その中の探索からスタート。

 

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これが沖縄っぽいのかどうかは分からないが、とにかくひんやりしていて独特の雰囲気がある。

 

地下ではあるが、天井からは水がポタポタと落ちてきて娘はキャーキャー言っていた。前日から続いていた吐き気もようやく止まり、楽しめているようでほっとする。

 

鍾乳洞探索を終えると、いよいよ楽しみにしていたハブとマングースのショーへ。

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楽しみにしていたハブとマングースのショーだが、動物愛護法の影響で現代ではハブとマングースの水泳大会に姿を変えていた。

 

一昨年から2年間水泳部の顧問をしていたので、人間が泳ぐ姿はさんざんみたのだが、まさかハブとマングースの泳ぎを見ることになるとは。

 

スタートの合図と共にゲージの底が抜け、ハブとマングースが同時に水中に放たれる。

 

しかし、まずハブが泳ぎ始めない。落ちたその場でじっとしている。

 

さらにマングースにいたってはゲージにしがみついて水に入ろうとすらしない。その姿は飛び込みが怖くてできない中学生を私に連想させたのだった。

 

つまり、構図としては水中に浮かぶハブと、ゲージにしがみつくマングース

 

我々は一体何を見せられているんだろうと思ったし、動物愛護法が憎いと思った。(まぁ、しょうがないよね)

 

昼飯は園内で沖縄そばを注文。

 

午後に予定されていたエイサーのショーが見たかったので、店員のお兄さんに「すぐできますか?」と聞いたら、「任せてください」という頼もしい返事。

 

実際オーダーしたら3分くらいで出てきた。

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子連れにはありがた過ぎるそのスピード感。

 

あまりに早いので「無理してませんか?」とお兄さんに聞いたが、「これぐらいなんてことありません」という男前な返事が帰ってきて、これが島人(しまんちゅ)かと妙に感心したのだった。

 

沖縄そばのあとはエイサーのショーを見る。ちゃんと見るのはこれが初めてだが、普通に超かっこいいと思った。太鼓を固定しないことでこんなにも多様な表現ができるのか。

 

エネルギッシュな演奏やパワフォーマンスに私も「ちむどんどん」(心がワクワクすること)を感じたのだった。

 

それからは娘はシーサーの絵付け体験なんかもして大満足の様子。

 

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(娘作の「虹色のシーサー」。うん、楽しんでいればそれでよし!)

 

子どもが楽しんでいる姿が嬉しくてパシャパシャ写真を撮る。そういえばスマホがない高校時代は写真はどうしていたのか、とふと思う。

 

そうか、各班に一台フィルムカメラが渡されて、後日現像された写真が教室に張り出されて欲しいものを買うシステムだったことを思い出した。

 

班員のS君がハイビスカスの写真を撮っていて、同じく班員のAちゃんから「誰が花の写真なんか買うんだよ」「フィルムの無駄遣いすんな」と責められていたのを思い出す。

 

今のスマホに時代だったらあんなやりとりもなかっただろうなと過去の記憶を思い出して懐かしくなる。

 

一応スマホでハイビスカスを撮っておいた。

 

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一通り見て、帰りには妻のたっての希望もあり、大蛇を首に巻いて記念撮影。あのバラエティでよく見るようなでっかい蛇である。

 

娘はどうしても嫌がったので、息子を夫婦で挟んで蛇を首に巻きつけ、少し離れて娘が座るという奇妙な構図になった。

 

いざ蛇を持ってこられると首元に滑っとした蛇の嫌な重さが乗っかってくる。

 

写真を取る瞬間だけ係のお姉さんが蛇から手を離すのだが、蛇がこちらに顔を近づけてきて思わず悲鳴をあげてしまう。

 

「これ噛んだりしないんですか?!」

 

という私からの質問にお姉さんは「生き物なので保証はできません」という返答だった。だから、この時が一番「ちむどんどん」したと思う。

 

離れる娘とびびる夫婦。その間で一歳の息子だけがお構いなしに蛇をバシバシ叩いているのだった。

 

行けるだけ行っとこうということで、オキナワワールドのあとは首里城へ。

 

火事の後、どうなっているのか気になっていたが、むしろ「建築中を見れるのは今だけ」という推し方をしていた。

 

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シャッターには首里城が書かれ、この中で建築をしながら、実際の建築過程を見学する事ができる。
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ほぼ木造。細かなパーツの作り込みに感心する。
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我々が行ったのは土日だったので作業していなかったが、平日には作業している姿も見られるらしい。

 

ちなみにこのパネルのおじさんがRGだと言って妻が譲らない。私がいくら否定しても認めないので、実際に従業員の方にRGなのか聞いてみたかった。(別のこと聞け)

 

首里城は大戦中も含めて、5回焼失しているのだという。その度に復活してきた首里城と、建築中を売りにするその姿勢に私は人類のたくましさを感じたのだった。

 

早く直ってもっと人がたくさん来るようになればいい。

 

改めてそんなことを思う3日目だった。