ここ最近の有名人の訃報を見るたびに、強く感じることがありましてね。
それが、ここから先の人生は、知っている人が亡くなっていくということなんですよ。
以前は高齢の方が亡くなっても、それが自分の世代にはあまり馴染みががなかったりして、知らない人であることが多かったんですけど。
でも最近亡くなって報道される方っていうのはほぼ100%知ってる、テレビで見ていたあのお馴染みの人達なわけですよ。
曙が出るK1めっちゃ楽しみだったな、とか。
ドラゴンボールめっちゃ読んだわ、とか。
ちびまる子ちゃんの声、よく聞いたなとか。
そんなことを色々と思い出して、自分も年齢を重ねてきていることを実感してるわけです。
改めて人間の健康寿命が70歳位だということを考えると、自分の30代半ばというこの年齢は、ちょうど折り返し地点に来ていると感じますね。
なので、残りの人生をどう生きていくか、最近よく考えるようになりました。
最近、医師である和田先生の著書をよく読んでいて、共感するところが多いんですよ。
(流石にちょっと早いか笑 でも勉強になりますよ)
具体的な主張としては、まずはお金を残すことにこだわらないということ。
日本人は死んだときに最もお金が多く残っている状態になる人が多いようです。
しかし、それはそれだけ本来出来るはずだった体験をできなかった証でもあるわけで。十万残すってことは十万円分本来出来るはずだったことが出来なかった訳です。それは勿体無い。
天国にお金は持っていけないですから、それだったら出来るだけ使って、たくさんの体験をして死にたいものですよね。
足腰だけでなく感性も老いていきますから、お金を残すことよりも今のうちにいろんな所に出かけておきたいなって思いますね。
また、子供にお金を残すこともあまり考えたくないなと。
子どもに資産を残すことによって、仲の良かった兄弟達が対立を引き起こしたり、金持ちほど老後の再婚を子ども達から反対される「金持ちのパラドックス」のような状況を招く可能性もあるわけです。
また、お笑い芸人のさんまさんも、娘さんにお金を残さないと明言しています。これは、お金を稼ぐ楽しさを自分自身で感じて欲しいという思いからだそうです。
私自身も、後でお金が残されるよりも、生きているうちに自分の子供には体験や学びの機会をたくさん提供したいと考えています。そうすれば自分で稼げるようにならないかなと思ってる訳です。
なのでお金を残して終わらないようにしたいと思ってるわけですね。
そして、2つ目は健康診断の結果を気にしすぎないということ。
和田先生の本にも書かれていますが、日本人は健康診断の結果を気にしすぎます。
平均値の中に当てはまっているかを考えて、少しでもそこからはみ出したら薬で無理やり正常の範囲内に戻そうとする。
果たしてこれは健康といえるのでしょうか。
例えば血圧に関しても少しくらい高めの方が血管が固くなっている中では脳に血液が回って頭が冴えると言う考え方もあるようです。
私自身も人間ドックを受けていましたが、ほとんど定期の健康診断で分かるようなものだと思ったのでわざわざ別料金を出して受けるのはやめました。
それに診断結果にいちいち考えすぎるのはかえってストレスになって体に良くありません。だから不調がでない程度の数値による健康診断の結果は気にしないと考えるようになりました。
たくさん運動して、健康的な食事をして、たっぷり寝てストレスなく生きる。それで健康診断の値がおかしかったら、もうそれは仕方ないと割り切ろうかなと。
どっちにせよ健康診断を気にしすぎて今を楽しめなくなるのは人生の損だと思うわけです。
最後に、こういうふうに色々と考えてくると、最近の私の父親のチョイスも悪くないなと思ったのです。
退職して自分の時間ができた父親はずっと憧れだったオープンカーを買ったんですよ。
初めてその写真を見た時は驚きました。
「いや、老後の生活のために金貯めとけよ。」
「いくらかけてんだよ」
とも思ったんですけど。
でもよく考えると、チョイスとして悪くないなって。いや、むしろすごくいいチョイスだなって。
車に乗って色々出かけること(体験)ができますし。
何より、
人生に後悔を残しちゃいけないんですよ。
車好きのうちの父親はずっとオープンカーに憧れてたんですよ。でもこれまでは買えなかった。
子どもに手をかけてるうちはどうしても自分の人生我慢するところがあります。だから老いてからは余計に周りを気にせず好きに生きて、後悔しないことが大切なんじゃないかなって思いました。
だからこれからもやりたいことやってもらって、後悔なく過ごして欲しいなって思いますね。
老いてからどう生きるか考えることは、今どう生きるべきかを考える事にも繋がります。
後悔しないように私も生きていきたいと思います。
皆さんの参考になれば幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました!