最近読んだのがこちら。
甲子園で優勝し、日本一になった仙台育英野球部を率いる須江監督が書かれたこちらの本。
私も指導者の端くれですから,どういう事を言っているのか気になって読んでみました。
勉強になったのはやっぱり表紙にもあるように「明確に基準を示す」っていう所でしょう。
子ども達っていうのはあいまいなものは分からないんですよね。それこそ小さい子だったら紙を折る時に「半分に折りましょう」でもその解釈がバラバラできれいに出来なかったりしますから。
そこをこの須江監督は明確に基準をしめす。
バットのヘッドスピードから,50メートル走まできっちり測って全国のトップクラスの選手と比べてモチベーションにしたり,チーム内のレギュラー争いを明確にしたりする。
やみくもに走らされるんじゃなくてゴールが見えているから,選手も頑張れるんでしょうな。
あとは
”自分がコントロールできないものは気にしない”
っていう言葉が参考になりましたね。私もよく「自分がコントロールできることに集中しよう」っていうことを言ったりするんですけど。ひっくり返すと相手のことは気にしないってことなんだろうなと。、
それでも仕事してると,「今日あの子大丈夫かな?」「今日は上から怒られないかな?」とか気にしちゃったりする。でもそれは相手次第だから考えたところで時間の無駄なんですよね。
改めて何かに悩みはじめている時は、「それは自分がコントロールできるものか?」を考えることが大切なんじゃないかなって思いましたね。
あとSNSで自分に批判的なものも的をいていればちゃんと参考にするあたりも大人だなと。
そして最後に思ったのが、「どこで勝負してるのか」ってすごく大きいんじゃないかなって事なんですよ。
須江監督って中学の野球でも全国制覇してるんですよ。もちろんその名前は当時から知っている人は知っていたんでしょうけど。でもその名前が全国の一般の方に知れ渡ったのは甲子園で勝ったからなわけで。
ちなみに中学野球のチーム数は約9200チーム。それに対して高校野球のチーム数は3547チームなんですよ。
単純にチーム数でいうと,中学野球の方が勝ち上がる難易度が高いともいえるわけなんですけど。それでも中学のスポーツでなんぼ勝ってもそれほど話題にならないというか。
普段サッカー見ない人がワールドカップだけは見たり、
陸上に興味は無くても、駅伝だけはやたら時間とってテレビ放映してもらえたり。
なんかこう、各スポーツでそういうスポットが当たる瞬間があって。
そこに照準をあわせるってのが、人口が減っている中で、競技続けていくためにも必要なことなのかもしれないと思いましたね。
ということで、興味のある方いましたら、ぜひどうぞ。
読んでいただき、ありがとうございました!