さて今回は私が教師を続ける2つ目の理由についてである。
それが、
「問題がいっぱいあるから」
である。
「なんで問題があるところに飛び込むんだ」
「マゾか!」
「キモい!変態!」
とスマホの前で叫んでいる方もいるかもしれないが、そう嘆く前にこちらを読んでいただきたい。
(めちゃくちゃ面白いので本当にオススメ。)
この本にもあるが、昔は「問題解決できる人」が英雄だったわけである。
飢えや寒さなど常に生命の危機にさらされる中で、狩りで獲物を仕留め、安定して火を起こせる人間こそが英雄だったわけである。
しかし、文明の発達した現代社会の中で問題解決できる能力はあまり求められていないのである。
生活は便利になった。分からないことはググれば大方のことが調べられるし,計算ができなければ電卓を叩けばいい。多分誰もが徳川家康よりいい暮らししているのが現代の日本人である。
そしてそうなってくると、「問題解決できる人」にはあまり価値がなく,それよりも「問題を探して提示できる人」に価値が集まると山口氏は言っているのである。
みんな問題に飢えているのだ。
そしてそういう目線でTwitterのフォロワー数の多い教師達をもう一度見直して欲しい。
もちろんその中には、
「何か教育的成果を成し遂げた人」
もいるだろうが,それ以上にTwitterで目立っている先生というのは、
「教育界に問題を見つけている人」
ではないだろうか。
部活動顧問のおかしさや,労働時間のおかしさなどこれまで言われてこなかったことを問題として提案している人がフォロワーを集めているのである。
そしてこういう問題を発見できる人間こそがこれからの時代には求められているわけである。
そういう目で見ると教師という職業は問題の宝庫であり,かつこれから先も問題が起こり続けるだろう。
子どもは社会の鏡であり,社会のしわ寄せが子ども達の姿となって現れるから、教師はこれからも問題に事欠くことはないと思っている。
そして、そうやって新たに発見された問題は多くの人の共感を呼び,問題を見つけた人間はファンを獲得する可能性があるのである。
なぜなら学校はどこの市町村にもある巨大インフラだからだ。これが一企業の話だったら共感はそれほど呼べないだろう。
私は毎日何かしらを発信することを日課としているからそういう人間にとってこの教育界はとても面白いのである。
ちなみに私は最近、
「次転勤するとしたら、あえてめちゃくちゃ転勤者多くて問題が多い学校に行こうかな…」
と考えていたりもした。(←完全にマゾ)
他の人は嫌がるかもしれないが、そこで体験したことや問題点を発信することで自分の価値を高めることにつながると考えたからである。
(面白そうでしょ?教師間最悪の学校のレポートとか笑)
「同じ給料なら出来るだけ働きたくない」
「出来るだけ楽したい」
そういう人もいるだろう。
しかし、そういう経験値の少ない人を他の企業が欲しがるのだろうか。そしてそういう生き方をしている人間の発信に魅力があるだろうか。
これまで述べてきたように教育界は長時間労働、パワハラなど色んな問題が浮き彫りになりつつある業界である。
そして問題があるからこそ自分のブランド価値を高めることになるのではないか。
それこそが私が教育界に残る2つ目の理由なのである。
追伸
ちなみにめちゃくちゃ忙しいと言われる教育界で、毎日本を読み毎日ブログに書けるだけのセルフコントロール能力をもった男がここにいますよ!!
企業さーーーーーーーーん!!
ここにいますーーーーーー!笑