中古物件をリノベーションしようって思って色々見ていたんですけど。
なんでそう考えたかっていうと,いくつか理由があります。
こんな感じのメリットが挙げられるからですね。
・そもそも中古だから安い。
・中古だと立地が割といい物件がある。
・新築は買ってもすぐに価値が下がってしまう。(新築は人が入った瞬間値段が2割落ちる)
・リノベーションなら自分の好みが反映できる。
色んな本読んだりしてもそういうメリットを推してるんですけどね。
政府も人口減少にともなって空き家が増えるのは困る(倒壊の可能性がある)ので,この建て方も住宅ローン減税の対象にしたりしてるんですけど。
ただ実際物件を色々と見ていて分かったのは,結構デメリットもあるんじゃないかということ。
それは「中古物件だから実は中がボロボロで白アリに食われていた…」とかじゃなくて。
(ほとんどのメーカーでその辺は丁寧にやっている印象です。問題あるとすぐにクレームついて吊るし上げられる世の中ですからね。)
それとは別に私は中古&リノベーションにこんなデメリットを感じましたので書いてみます。
①周りの家が古い。
その家そのものじゃなくて周りの家が古いんですよ。
中古が安く売られるような世代が高い層が住む町だと,道も狭くてごみごみした印象のところが多いんですよね。多分法整備とかがここ何数十年で変わってきているんだと思います。
(書きましたけど、こんな物件ですね)
中古マンションを見たりもしたんですが,その辺がマンションだとかなり顕著で。
モデルルームはめちゃくちゃきれいでお洒落だけど,そこまでのエレベーターやら通路やらにかなりの経年を感じるというか…。
マンション全体は年数重ねていますから,そうなるとマンションの購入費抑えたとしても継続して毎月かかる積立金(マンションの改装のために住人で積み立てておくお金)がやたら高かったりしてしまうわけです。
また売りに出すのは高齢者が多いですね。(老人ホームに入るから手放す or 老後に一軒家は大きすぎると手放すパターンが多い)
そうなると,必然的にご近所さんたちも年齢層が高くなるわけで。
そういう人たちとうちみたいな子育て世代が上手くやっていけるのかっていう不安もあるんですね。一戸建てはまだいいでしょうけど,マンションとなると住民の総意で今後の運営が決まりますからね。
まぁ新築もそうなんでしょうけど,いわゆる「ご近所ガチャ」が持ち家を買う上ではついて回るわけで…。賃貸ならすぐに引っ越せばいいですけど,その辺が持ち家となると難しくなりますから,なかなか迷いますね。
③しっかりリノベーションをかけるとなると,結局新築を買うくらいの値段になる。
リノベーション会社の見積もり見ていると,大体水回り300万円,フルリノベーションで1000~1200万ぐらい上乗せになるんですね。
結局、物件を2000万ぐらいで買って,シロアリチェックして,耐震見てもらって,水回りを交換して…ってやってると普通に新築買うぐらいの価格になるという。
結局
お金さえ掛ければいくらでもいい物件になる
んですよ。お金かけてしょうもない物件にする方が難しいというかね。
マンションのリノベーションのモデルルームとか本当に狭いのに家事動線が良く考えられていて,お洒落で。こんな空間で住めたらいいなとは思うんですけど。
果たして30年後もそのデザインは素敵なのか
って考えると躊躇しちゃいますね。どんな服でも30年も経ってれば輝きは褪せますからね。
中古物件を見て回ってるわけなんですが,その当時の流行が今見ると違和感あったりするんですよ。(暖房システムとかね)
リノベーションてデザイン性を押し出してるところが結構あるんですけど。
本人が満足しているならそれでいいと思うんですけど,住宅にも必ず流行がありますから,その流行に乗っかるってのがどれだけ有益なのかなとは思いますね。
④意外と自由度が低い
そしてこれです。
案外自由度が低くて,自由がない。特に水回りはなかなか難しいですね。
極端な話、「ここを風呂場にしたい」とかっていうのは,不可能ではないけど結構なお金がかかるわけです。
ありがちなのがキッチンの向き。
昔の家って,キッチンが壁に向かう形のが多いんですよね。
その壁向きを対面にするとなると,配管を伸ばす必要があるので,伸びた配管を隠すために床を上げたりするんですよ。 そうすると必然的に天井までの距離が近くなって部屋が狭く感じたりすることになってしまいます。
他にも階段の位置とかも,もはや変更出来ないと思った方がいい。
子どもの非行を防ぐためにもリビングを通って自分の部屋に行けるような間取りにしたいと考えても, そこまでダイナミックな変更は結局かなりのお金がかかるわけです。
自分が望む物件をローコストでリノベーションして獲得するためには,そもそも中古物件が望む間取りである必要があるわけで。
間取りも価格も,ロケーションも納得する物件となるとそうそうないわけで。
その辺がかなり難しいのかもと思いましたね。
⑤内覧時に中が汚いために,テンションが上がりにくい。
リノベーション物件て言っても二種類あって。
以下の二つがあるわけです。
・すでに業者がリノベーションかけて販売しているもの
・中古の状態から自分で業者とリノベーションしていくもの
この二つで,お得なのは後者と言えます。
それは,自分の好みを反映できるし、すでにリノベーションされているものはその分の業者の利益が上乗せされた価格で販売されているからなんですね。
じゃあ後者で探そうとなるわけですが, これはもう完全に中古ですから、買うときはまだボロボロなわけです。
前の住人の荷物だったり、仏壇だったり、犬猫の糞尿の匂いだったり、色んなものが残ってるわけ。
(ちなみに大体が販売理由について教えてもらえます。それに,死者が出ている場合などは販売業者には告知の義務があるので,そういう心配はないと思います。)
ただ,相当中古物件慣れしてるならまだしも、素人がこのボロボロの状態の家を見たときに,
「うわ〜私達の理想の家〜!」
「欲しい~!」
つてことにはなりづらいわけですね。
男性はまだしも女性は特にその辺かなり抵抗感があるんじゃないかなと思いますね。
ということで私は中古&リノベーションを見ていたんですが,案外そんなデメリットを感じ,現在は土地を買う&建てるという方法も検討し始めているところです。
しかしながら,なんというか…。
あまりに難しいんですよ物件を見るのが…。
もうそれは人生を決めることであり,未来を予想することであるわけで…。
なんだかちょっと面倒臭くなってきてるところもあるわけで…。
もう少し見て見ようかとは思ってるんですけどね…,ご意見いただければ幸いです。
読んでいただき,ありがとうございました!