この本を読んだのである。
アプリ「CASH」の社長による自伝的ビジネス本である。内容もだが,その売り方に注目が集まっている。
なんとこちらの本,「0円」なのである。(Kindle版)
購入者は本を読んだ後で,自分で値段を決定して振り込むというシステムを取っている。
その価格に応じた特典がつくようなのだが,中には1000万も支払っている人もいるようで,私が見ている時点で売り上げは5840万4800円。(5月22日現在)
1391人が支払っているから,一人平均,
42000円
この本に支払っていることになる。クレイジーである。
この本の売り方もそうだが,光本氏はとにかくいろんな仮説を立てて,実験的に試していく。そのアイディアの多さや実行力には学ぶべきものがあると思う。
そこで,私にはどんな実験のアイディアがあるのかを振り絞ってみたのだが,こんなことを思いついた。
ちょっと前の話ではあるが,卒業生を出したお祝いにちょっといい懐石を食べに行ったのである。
大将と女将さんの二人で経営している懐石料理屋さんで,落ち着いた室内からは海も見えて雰囲気がとても良い。入り口には芸能人のサインが何枚も貼られていた。
さすが高級店だけあって料理の方も季節を意識した素晴らしいものであり,その器からも高級感が感じられる。
私が質問すると,女将さんは一人で料理を運びながらも丁寧に
「これは桜をイメージした器なので,今しか使えないんですよ」
「ごはんには一番こだわっていて,1日も何度も炊いているんです」
と物腰柔らかく対応してくれたのである。我々は大満足の時間を過ごすことが出来たのだ。
このように素晴らしいお店であったのだが,後で明細を見て気付かされたことがある。
お世話代として、1人1000円取られていたのである。
高級店とはそういうものなのだろう。たしかに聞いていて勉強になったし,素晴らしい時間を過ごせたので,そのことに文句はない。
しかし,6人で行ったので「あの会話だけで6000円か…」と思ったのも事実なのである。
そこで私は次回行った時には実験したいことがある。
まず女将さんには料理を運ばせない。
「いいですよ!自分たちでやりますから。座っててください!」
と声をかけてせっせと自分で料理を運んできて食べる。
さらにはトークには耳栓である。女将さんが話しかけようとしてきた瞬間に両手で耳を塞いで「あーあー」騒ぐ。一切耳に入れないように全力で耳をガード。
ここまでやって「お世話代の1000円」が取られるのか実験してみたいのである。
…書いてみて思ったが,私の実験のレベルは非常に低く,遠く光本氏には及ばない。何より人間が小さい。
そして最終的に今も悩んでいることがある。
それは,
私はこの本にいくら払うべきなのか
ということである。
もちろん払わなくても良いし,最大で1000万円支払うこともできる。
(ちなみに私が1000万円支払った場合,自己破産が確定する)
自分では決められないので,このブログの読者に委ねてみたいと思った。
この記事に「〇〇円にすべし」とコメントをいただけたら,その値段の平均を支払おうかと思うのである。
これが私の思いついた実験その2である。
果たしてこのようにした場合,いくら払うことになるのだろうか。
いつも通り,コメントが全くないことを期待している。