教職者K

教育について考えるブログ。

原液に触れさせる。

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最近色んな事で「原液に触れる」って大事だなと思ったんですよ。

 

なんというか人を介すほどに物事って薄まるんですね。

 

例えばファッションの世界だと、トップに各ブランドのショーっていう原液があって。

 

オシャレな人はそれを見て、「来年はアレが流行るのね」「日常だとあの着こなしが出来そう」って解釈して洋服を選ぶ訳です。

 

そして私のように非オシャレな人は「そのオシャレな人の真似」をして一段階薄まった格好をするわけです。

 

薄いカルピスがうまくないように、そういうのはなんか同じような格好をしていてもイマイチに見えてしまうんですよね。

 

そして、そうやってどんどん広まりながら薄まっていって、大衆に広まる際にはもう原液の世界観みたいなものってほぼ無くなってるんですよ。

 

本もそうで、私は仕事柄本で読んだことを子ども達に伝えたりするんですけど。

 

これもどうしても薄まるわけです。よくて伝えたいことの6割ぐらいしか伝わって無い。

 

よって

 

「本人にその本を読んでもらう」

 

これが一番濃いわけですね。

 

なので最近は読んだ本を随時教室に置くようにしました。

 

そんな考えもあって、最近生徒会の生徒を他校に派遣したんですよ。

 

そこは震災の被災校で、その爪痕が展示として残っていたり、子ども達が震災の教訓を風化させないように一生懸命活動している所なんですね。

 

震災から10年が経ちますが、震災について考える際にその原液に触れてほしいと思ったわけです。

 

その学校に子ども達をいれて他校の生徒と震災についてディスカッションしたり、講話を聞いて来たりしたんですけど。

 

これがめちゃくちゃ教育効果高いと思ったんですよね。

 

もう連れて行っただけでどんどん自分達で考え始めているというか。

 

これがいくらこちらから、

 

「いつ地震が起きても良いように準備しておきましょうね」

 

地震の時にはこう動くべきだよね」

 

なんて話をするよりも遥かに自分ごととして考えている子ども達の姿がありました。

 

これも原液の力かなと思いましたね。

 

まぁ今日何が言いたいかっていうと、「原液」って大事だよね、ってことなんですけど。

 

そして同時に薄まったものが世の中に溢れてるんですよね。

 

YouTubeの解説動画とか、本の要約ブログとか。(このブログもそういうことやってるんですけど笑)

 

まぁ、私自身も原液に触れないといけないし、子ども達も触れさせなきゃいけないなと強く思った次第です。

 

皆様の参考になれば幸いです。

 

本日も読んで頂き、ありがとうございました!