教職者K

教育について考えるブログ。

夏休みの宿題の思い出。

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さてそろそろ夏休みも終わりである。

 

夏休みの宿題に今頃になってヒーヒー言っている小・中学生も多いことかと思う。

 

なので今回は少しでも参考になればという思いで,私の夏休みの宿題の思い出を書いてみたいと思うーーーーーーーー。

 

 

ちなみに我が家は父親の教えで,

 

 

「夏休みの宿題は最初の2・3日で全て終わらせ,あとは徹底して遊ぶべし」

 

という教育方針であった。

 

なので私の場合,夏休みの宿題が配られた瞬間からひたすら勉強に取り掛かり,

 

実際に夏休みが始まる頃には、ほぼやることがないという出木杉くんのような状況を作りだしていたわけなのである。

 

 

ただそのようなやり方であるため,内容は全く頭には入っていない。

 

私にとって宿題とは「学力を高めるため」のものではなく,「遊びに行き着くまでの作業」だったのである。

 

 

しかし,である。

 

 

そんな順調に宿題を終わらせていた私にも難関が立ちはだかる。それが,

 

 

 

 

 

 

 

 

である。

 

 

こればっかりは独創性や自分の考えを求められるためにどうしたってちゃちゃっと終わらせることが出来ず,大仏少年は大いに困ったのである。

 

 

さらに困ったことに私はこの自由研究について,

 

先生の説明を全く聞いていなかった

 

のである。

 

多分もう宿題が配られた瞬間からそれを終わらせることにばかり頭がとらわれていたのだろう,

 

先生が

 

「自由研究とはこのような手順で進めます」

「最初に研究の動機…次に予想を…」

 

などと懇切丁寧に説明している間に,漢字ノートにひたすら「しんにょう」だけを書き,後から右側の「入」部分だけを書き込んでひたすらページを稼ぐという作業に取り掛かっていたのである。

 

なので私は全く自由研究のやり方がわからないまま自由研究をすることになったのである。

 

今でこそインターネットを見ればそのやり方や定番の研究テーマなんかはありそうなものだが,当時そういったものは一切なし。

 

 

つまり,私は一切の情報なく,

 

自分の感性のみ

 

で自由研究に取り掛かることにしたのである。

 

 

そこで私が選んだ研究テーマ。

 

 

それが,

 

 

「毎日の気温を計る」

 

というプールの監視員か!とつっこみたくなるような自由研究に取り組んだのである。

 

私は当時から出来るだけ手間を省きたいという衝動に駆られていたのだろう。

 

この「気温を見る」という簡単な仕事ですらばあちゃんにアウトソーシングしていたのである。

 

 

私「今日は何度?」

ば「今日は32度」

 

私「今日は?」

ば「今日は33度。今日も暑いねぇ…」

 

そうやって祖母が読み上げた気温を記録し,最後にグラフにして提出したのである。

 

ちなみにばあちゃんは結構協力的で,毎日「今日は気温見なくていいの?」と向こうから聞いてくれたりもした。

 

そしてそんなばあちゃんの協力もあって,自由研究は無事終了。

 

 

最終的にわかったことは,

 

「夏は暑い」

 

ということ。

 

あと,

 

「お盆過ぎるとちょっと涼しい」

 

ということ。

 

そんなわざわざ記録しなくてもわかったであろう研究結果をまとめ,私は堂々と先生に提出したのである。

 

そして夏休み明け。教室の壁面に展示された他の子の自由研究を見て私は愕然としたものである。

 

なんせ

 

「レモンで発電が行えるのか?」

 

とか

 

「塩の結晶を観察する」

 

とかもうそういう高尚なことをみんなやってきてるのである。

 

そんな高尚な研究結果の中で私だけが,

 

「夏は暑い」

 

という3歳児でもわかっていることを堂々と述べているのである。

 

恥ずかしくて恥ずかして仕方なかったし,一生懸命協力してくれた婆ちゃんになんだかとても申し訳ない気持ちになった。

 

それが私の夏休みの宿題の思い出である。

 

なので宿題をやっている生徒のみなさんにこれだけは言っておきたい。

 

説明はよく聞くこと。

 

これ大事である。

 

(↑もう遅いか笑)

 

追伸

これ前に書いてたかも。笑 見覚えある方ごめんなさい。リライトってことで許してください。