教職者K

教育について考えるブログ。

【レビュー】PRESIDENT—忘れない勉強法ー

学校で面談してると、一番よく聞くキーワードが,

 

「勉強の仕方がわからない」

 

っていうものなんですよ。多くの生徒がこれを言いますし,また保護者の方々も,

 

「うちの子は勉強の仕方がわかってないんです」

 

ってよく言うんですね。

 

この言葉本当によく聞くんですけど,これの真意が私にはよくわからなくて。

 

だって勉強の仕方って机に向かって,ノートと参考書を開いて,問題を解いていきなさいっていう話じゃないですか。

 

だから

 

そのやり方が分からないってどういうことなんだろう?

 

っていつも思ってたんですよ。まさかペンの握り方が分からないとかじゃないでしょうし。

 

この「勉強の仕方がわからない」の言葉の真意を私は掴みかねていまして。

 

私なりによく考えてみたんですけど,多分なんですがここで言われている勉強の仕方がわからないっていうのは,

 

「効率的に学習を進め,無駄なく最短でテストで点数を取る方法が分からない」

 

って意味じゃないかと思ったんですよね。

 

たしかに子どもたち見てると,

 

 

・学習進めるペースがつかめていなくて範囲 を網羅できないままテストに突入していたり。

 

・ひたすら教科書をノートにコピー機みたいに丸写ししてやった気になっていたり。

 

・ひたすら漢字の偏だけを最初に書いて,あとで書き足すような漢字練習をしたり。(←私もやった)

 

 

とまぁ効率悪い勉強しているのは事実なんですよね。当然それに何時間も時間かけててもテストで点は取れるようにならないわけです。

 

だから単純に頑張ればいいっていう話じゃなくて。

 

いかに無駄なく学習を進めるかっていう,

 

 

効率的な勉強の仕方の勉強

 

 

っていうのを子どもたちは体得していく必要があるし,我々教員もそこをどう指導していくのかが大事だと思うわけですよ。

 

その辺の参考にしたくてこちらの本を買って読んでましたので,今回はレビューを書きます。

 

 

PRESIDENT(プレジデント)2019年8/16号(忘れない勉強法)

PRESIDENT(プレジデント)2019年8/16号(忘れない勉強法)

 

内容は要約するとこんな感じ。

60代・70代で難関資格ゲット!脳の可能性は無限大◎最高齢合格者の学び方

世の中にはすごい人がいるんだなと思いましたよね。

 

雑誌の中では勉強して60歳で医師になった人,65歳で司法試験に合格した人なんかが紹介されています。

 

おじいちゃんおばあちゃんが記憶力確実に落ちてる中でこれだけ勉強してもの覚えてるんですからもう私とかひいては学生なんてまったく言い訳できないですよね。

 

私が感じたのは,これらの成功者はみんなアウトプットがメインにあるということ。

 

ICレコーダーに自分が勉強した内容を喋ってみて,それを聴きながら散歩したり。自分で思い出しながらノートに自分でまとめてみたり。

 

いろんな本にも書かれていますが,学んだことを「人に話す」ってすごく記憶の上で有効なんですよね。

 

だから子育てする上では「今日学校で何やったの?」って聞くのって案外学習効果を高める上でもものすごく効果あるんじゃないかなって私は思うんですよね。

 

あと生徒同士で問題出し合ったりするのよくありますけど,あれもものすごく効果高いと言えるでしょうね。

 

(つまり人とコミュニケーション取れる人の子の方が学力伸びやすいってことなんじゃないかと。1人でひたすら勉強しててもダメなんでしょうね)

 

 

脳を強化する3大メニュー

雑誌の中では,脳を強化するメニューとして,

 

①豚肉

記憶に関係するビタミンb1が豊富。←だからトンカツは理にかなってる。

 

②カレー

スパイスが脳を刺激する。

 

③蕎麦

GI値食品。高GII値の食品は血糖値を急激にあげるから眠気を起こして集中力が落ちるから。

 

をあげていました。他にも卵やらナッツやらでしたね。

 

読んでいて思ったのが,

 

筋トレしてる時のメニューに非常に近い

 

ってことなんですよ。

 

私筋トレ好きなんですけど,日頃から玄米とか蕎麦なんですよね。なんでGI値は意識しているんですけど,それが頭にとっても良かったんだなと。

 

体のこと気にかけるのが頭にもつながってるんだなって思いましたよね。

 

 

グローバルエリートは何をしているのか?世界の名門校の「地頭の鍛え方」

スタンフォードとかオクスフォードとかの大学を出た日本人の学習に関する考え方を記載してました。

 

根本的に教育に関する考えが日本とは明らかに違いますよね。

 

社会という型に適合する人間を育てる日本と,

 

今ある社会を疑ってよりよく作り変えていく人間をそだてようとする欧米

 

みたいな。

 

やっぱり日本の教育って遅れてるよな…と思っちゃいましたよね。

 

 

9割は要領!東大式「猛スピード勉強法」

「エクセルでクイズ形式で問題作ってシャッフルしながら解いて勉強する」

 

とか

 

「ちらっとみて,できる・悩む・全く分からないに分けて,最終的に全部できるになるまで解き続ける」

 

などの学習法を紹介していました。

 

正直なところやってることは昔ながらの単語帳と変わらないなっていう。

 

まぁ個人的にはそれぞれ合う合わないがあるんじゃないかなって思いましたね。

 

効率アップ!暗記,集中,計画…目的別勉強グッズ20

 

最近面白いの色々ででますよね。ツイッターで話題なのはこちら。

 

https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/yarukipen/

 

鉛筆につけると学習時間計ってアプリで記録作ってくれたり。

 

あとアレクサに学習時間測ってもらったりしてモチベーション上げている家庭もあると聞きました。すぐ調べられるし。

 

 

新しいものってテンション上がるし,面白いですよね。

 

ケータイを封印して規定時間開かなくしてしまうボックスが紹介されてたり,新商品見ているのがおもしろかったです。

 

(まぁ個人的には最終的には何を使うかじゃなくて本人がどうやるかだとは思いますけどね)

 

マンガ好き読者調査仕事に役立った「歴史コミック」ランキング

 

これ私も勧めているんですが,歴史の学習は漫画がベストだと思います。

 

話がイメージしやすいし流れもわかりやすい。コマがイメージ出来れば並べ替えの問題も対応できる。

 

雑誌の中では「キングダム」とか「バカボンド」みたいなのあがってましたね。

 

ただ私はやっぱり「マンガ 日本の歴史」みたいなシリーズを推しますね。

 

 

 

何がいいって図書館で借りられますからね。経済的な負担もなし。

 

下手に勉強するよりこれ読んだ方が勉強になるんじゃないかな。

 

ということで,今回この雑誌を読んで改めて私が思ったことの結論です。

 

 

 

結論

勉強が出来るようになりたかったら勉強だけしてても案外ダメ。人とコミュニケーションが取れて,しっかり運動して。漫画読むことだって学力につながっていく。

 

っていうところでしょうか。あとは結局本人がやるかどうかですからね。やり方がわかっているかどうかというよりも,目標があるかどうかが大きいような気がします。

 

なので,どうしたら夢とか目標がもてるのかっていうのがじつは勉強の仕方を教える以上に大切なんじゃないかと思う今日この頃です。

 

今日も読んでくださり,ありがとうございました!