教職者K

教育について考えるブログ。

現役指導者が選ぶ、スラムダンク誰が1番の指導者か。

ここ最近1番楽しみなことと言えば、スラムダンクの映画化ですかね。

 

12月に公開になるみたいですけど、ちょっとずつ情報が公開されるたびにワクワクしてしまいますね。

 

実際に読んでた頃は選手に共感してましたけど、大人になると「監督」について色々思うところがあるなと。

 

なので今回は指導者(バレー)目線で

 

「誰が一番の名監督なのか」

 

ベスト3を書いてみたいと思います。

 

第3位…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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田岡茂一。

 

陵南の監督ですね。

 

上にもあるような選手を思いやる言葉、更には厳しい練習で挫けそうになる魚住への声がけなど、漢気のある指導者だと思います。

 

しかしながら、ちょっとその戦略に甘いところがあったのではないかと。

 

そもそも湘北との絶対に落とせないゲームを落としたのは、桜木花道と木暮を低く見積もっていた田岡監督のミスだったわけであり、文字通り「敗因はこの私」だったと思うのです。

 

また叱って伸ばすと決めた福ちゃんがめちゃくちゃ褒められたいタイプで反撃されてしまうなど、方針がそもそも外れてしまう事もしばしば。

 

 

それらが実績に結びついていない原因であると考えます。よって第3位ですね。

 

 

 

次行きましょう。

 

 

第二位……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第二位、安西光義

 

え、ここで安西先生?!という方も多いでしょうが、最後まで聞いてください。

 

まず安西先生の一番凄いところは、「全国大会出場」と「優勝候補山王を倒した」というところでしょう。

 

やはり、実績は重要ですから、桜木のような初心者のいるチームを全国まで導いたその実績は申し分ありません。

 

また選手がベストを出せるような細かい声がけや、緻密な戦略は名将そのものだと言えるでしょう。

 

何より、

 

「諦めたらそこで試合終了ですよ」

 

という名言を残し、

 

日本全体を一言で励ました

 

というその功績はあまりに偉大であると言えます。

 

そんな安西先生がなぜ2位なのか。

 

 

それは、流川と桜木が入学してくる前の三井と赤城と宮城をほったらかしすぎだからです。

 

 

三井は安西先生に憧れて入学してきた割にヤンキーになり、

 

赤城はチームメイトとの関係に悩み、

 

宮城は謹慎にまでなっています。

 

いつも思うのですが、その時安西先生は何をしていたのでしょうか。

 

もしかしたら安西先生

 

「チームが強い時はちゃんとやるけど、勝てなさそうな時は手を抜くタイプ」

 

なのではないかと思ってしまったのです。

 

指導者も経験を積んでくると、大体その年勝てそうかどうかというのは、最初の段階で見当がつくものなんですけど。

 

ただ弱い時こそちゃんとやるのが本物だと個人的には思うんですよね。

 

なので2位としました。

 

そしていよいよ第一位…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一位、高遠力

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常勝軍団海南の監督ですね。

 

彼についてはマイナスポイントがないんですよ。

 

最終巻で海南を全国準優勝に導く実力。

 

さらには、追い詰められながらを勢いのある湘南を戦略で振り切る知性をもちます。

 

実績において申し分がないんですよね。

 

そして私が最も評価してるのは、

 

宮益を見捨てなかった事ですね。

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決勝のこの場面で宮益みたいな運動能力がそれほど高くない選手を使うのは相当勇気がいると思うんですよ。(負けたらめちゃくちゃ叩かれるし)

 

この場面で使うのは育ててきた自信があるからだし、パフォーマンスが発揮できると観察しているからだと思います。

 

この場面で活躍出来たことは宮益の今後の人生の支えになるでしょう。

 

 

 

高遠監督は年齢的にもまだまだ若いでしょうし、これからも監督としてもやっていけるでしょう。(安西先生は健康面でも不安が残ります)

 

よって、総合的にみて高遠監督が一位です。

 

さて皆様いかがでしたでしょうか。異論反論お待ちしております。

 

ちなみに最下位は「武里の監督」です。

 

トップ四校でのリーグ戦になり、海南、陵南、湘北の中に入ってきた武里

 

藤間からは「そんなに悪いチームじゃない」と評価されていますが、監督の指示はかなり曖昧でした。

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負けてる場面での「ガンバレ!!」は無意味でしょう。

 

選手はすでに頑張ってるわけですから。

 

そう思って彼を最下位にしたんですけど。

 

けど最近思うんですよね。

 

 

もしかしたら彼は

 

 

「競技やったことないけど部活を押し付けられた人」

 

 

なのかもしれないなと。

 

「うちのチーム強いし、顧問大変だから誰もやってくれないんだけど、お願い出来ないか。他の人には頼めないし」

 

って上から声をかけられた実は有能な人なのかもしれません。

 

なのでね、

 

12月の映画の中では武里の監督がめちゃくちゃ実績残してることに期待したい

 

ですね。ガンバレ、武里の監督!

 

ということで、本日も読んでいただき、ありがとうございました!

プライムビデオおすすめ3選。

夏休みですね。

 

でも多分これを見てるっていうことは私と同じで皆さん,やることありませんね?

 

コロナがまた広まってきてますから,帰省するにもちょっと躊躇われるというか。

 

私はといえば出掛けようかと思ってPCR検査受けたんですけど,めちゃくちゃ混んでて,結果出るまでに最大4日待ちですからね。

 

とりあえず結果出るまで動かないことにしたのでひたすらプライムビデオ見てるんですけど。

 

その中にあるおススメを紹介します。

まずこちらのパラサイト。アカデミー賞を受賞した作品ですね。

 

これはもう本当に素晴らしいので、見てない人は本当に見て欲しいです。

 

これプライムビデオで見られるなんていい時代ですね。私は一回見てたんですけど,プライムビデオでもう一度見てしまいました。それぐらい面白い作品です。

 

常に視聴者を驚かせるシナリオが見事ですし,父親役のソン・ガンホの演技も素晴らしい。

 

韓国の格差社会を表す線で区切られる構図,そしてその境界線を越えてくる臭い。

 

私の中では今まで見た映画の中で一番面白いかもしれないです。

 

それぐらいおススメです。まだ見てない方はぜひ。

 

あとこれも面白かった。

 

私ヤクザ物が好きが好きなんですよ。(アウトレイジしかり,ゴッドファーザーしかり)

 

大人の駆け引きっていうんですかね。それこそ旅行しても絶対見られない,自分が立ち入ることのない世界を見せてもらえるのが堪らないんですよね。

 

こんなにもルールとか倫理が通用しない人たちが現実の世界で存在しているということが驚きですし,和柄の見せる様式美はアート的だなとすら思います。

 

本映画では役所広司がヤクザ同士の抗争をとりもつ不良刑事役を良い感じに演じています。

 

しかし,映像がドギツイ。2時間の間ずっとつらい。

 

そんな映画です。

 

ヤクザ映画好きな方はぜひ。

そしてその続編となるこちら。

 

役所広司がやっていた不良刑事役を相棒だった松坂桃李が受け継ぐ設定になっています。1が良かったのでめちゃくちゃ楽しみにしてみました。

 

鈴木亮平の狂気的なヤクザはいい感じなんですけど,

 

こちらに関してはいかんせん,松坂桃李が若すぎるんですよね。

 

いい人がにじみ出ちゃってるというか。我々の頭の中にある好青年の松坂桃李がチラついてしまうんですよ。またどうしても役所広司と比べてしまうところがあります。

 

けして演技が悪いとかではないと思うんですけど,なんとなく1に比べると物足りなさを感じる内容。

 

なので

 

これ20年後に撮ってたら傑作になってたんじゃないか

 

っていうのが私の感想なんですよね。松坂桃李も年齢重ねたくらいに見たかったかなぁ。

 

ということで最近見た中でおすすめ3本について書いてみました。

 

もう少しみたいなぁ。プライムビデオの中でお勧めがありましたら教えてください。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました!

 

 

 

2月の勝者になるべきか。

 

さて,私は今いわゆる中学受験して入る学校にいるわけなんですけど。

 

見ていて中学受験て向いてる子と向いてない子がいるんじゃないかなと思うので,今の段階で思っていることをちょっと書いてみますね。

そもそも学習意識が非常に高くて能力の高い子

まず向いてる子なんですけど。

 

そもそも学習意欲高くて,能力高い子は向いてますね。

 

やっぱり大学進学を最初から目標においていて,高校入試対策をしなくていいっていうのは,大学進学を考えたらかなり有利かなと思います。(あと関東圏では多くの名門校がそもそも高校からの募集をしなくなってきています)

 

そしてそういった多くの中高一貫校では先取りで学習を進めていきますから,普通の学校よりも1・2年の学習のアドバンテージがあるわけで。もはや浪人してるのと変わらないくらいの学習量になるんですね。

 

また周りの子もひたすら勉強しますから,意識の高さに引っ張られるところもあります。

 

一方で最初から6年後を目標にして学習するって多くの子にとって難しいんですよね。モチベーションが続かない子もいる。

 

だから,そもそも学習意欲が高くて,「もっと勉強したい!」「あの大学に絶対入りたい!」っていうタイプの努力できる子は向いてるんじゃないかと思います。

能力に偏りがある子

あと能力に偏りがある子も向いてると思います。

 

というのも,高校入試はまんべんなくできる子が有利なんですよ。

 

5教科だけでなく,美術・保体といった技能教科,更には内申点までプラスされます。

 

だから,先生に気に入られて,かつ勉強もスポーツもできる万能型の子が高校入試では有利になるんですね。

 

その点,中学校入試は項目が少ないですから,ペーパーテストの優位性が非常に高いんですよ。

 

だから運動は出来ないけど,数学は全国クラスみたいな子は中学受験の方が入りやすいっていうのもあります。

 

あと,能力に偏りがあったり,やたら主張が強かったりすると普通の公立校だと浮いたりいじめられたりすることも多いんですけど。

 

でも中学入試で入るような子はみんな能力が高く,先回りして考えるのでいじめとかは非常に少ないです。だからいわゆる「ちょっと変わってる子」ほど向いてるんじゃないかと思います。

そもそも学習意識が高くない子

逆に向いてない子なんですけど。

あんまり学習意識高くなくても,親に尻たたかれて勉強させられて入ってくるパターンがあるんですね。

 

こういう子は入学したことに満足してしまってバーンアウトしがちです。

 

せっかく進学校に入ったのに,学習を放棄してしまって全くやらないなんて言う子も実際にいるんです。

 

これが公立校ならちょっとやればできる部類に入りますから,「俺できんじゃん」ってすぐ自信を取り戻せそうなもんなんですけど,レベルの高い学校だとちょっと努力したぐらいじゃ追いつけないくらい周りはひたすら勉強してますからね。

 

さらに後述しますが,こういう子に対してなかなか刺激を与えづらいっていう問題もあるのです。

精神的に弱い子

あと精神的に弱い子もどうかなと。

 

受験のプレッシャーって相当なものですよ。多くの子が小学校5年生くらいから入塾してひたすら対策をとっていくんですけど。

 

生まれて10年くらいしか経ってない子が受験というストレスと戦う

 

わけですね。当然精神的に壊れる子もいるわけで。

 

更に入学してからも高い学力の中での競争がありますから,理想との違いから不登校になってしまう子もいるわけです。

 

そしてここが厄介なところなんですが,中高一貫校不登校になった時に動かしづらいっていう側面もあるんです。

 

まず普通の公立校だと,他の学校への転校っていう手もあるわけなんですけど,それを

プライドが許さないっていうご家庭が多い。

 

更には3年後,本来ならあるはずの高校入試がないですから,6年間まともに登校せず,人と交流しないまま卒業という子もいます。(もしくはずっと留年してしまう子も)

 

あとみんな遠い地域から通ってきてますから,友達の手を借りるとか,こまめに家庭訪問するとか,地域の人にアプローチしてもらうみたいな手を使いづらくもなります。

 

このように,上手くいかなかったときに環境の変化が与えづらいっていうデメリットがあるので,精神的に弱い子はもう少し成長してから受験を経験させても良いのではないかと個人的には思うのです。

 

他に目標がある子

あと他に目標がある子もわざわざ来る必要ないなと。

 

ちなみにうちの学校に来るともう絶対に甲子園はいけない

 

んですよ。(そもそも野球部が無いっていう)

 

あと部活もやらないでひたすら大学入試に向けて勉強してる子もいるんですよね。

 

もちろん大学入試ではそういう子の方が有利なんですけど,男の子とかはあんまり長期的なスパンで勉強したりするのが苦手ですし,スポーツで発散しながら頑張る方が最終的に伸びる子もいますからね。

 

だから他にやりたいことがあるなら,わざわざ無理しなくてもいいのではと思います。

最後に

色々と書いてきましたが,総括すると「勉強を自分の最大の長所として今後も頑張りたいと思ってるちょっとトガってる子」が向いてるんじゃないかなと思います。

 

ただ,大学入試の最難関が東大だとして。

 

そもそもこれだけ個人でネットとか使って勉強できる時代に,東大っていうゴールを目指す上で学校が果たす役割が本当にそこまで大きいのかっていう疑問もありますね。

 

授業内容みても,どこもそんなに差なんてないと思いますよ。

 

ようは子ども達の地頭の良さと,努力できるかどうかの問題なんじゃないかと。

 

あと,そもそも東大に行けば正解なのかっていうのも疑問ですよ。

 

まぁ2月の勝者にもありますけど,「どんな子になってほしいのか」を考えて,その上で親子で一緒に考えていくことが大事なんじゃないかなと思います。

 

誰かの参考になってれば幸いです。

 

読んでいただき,ありがとうございました!

 

 

 

 

最近読んだ漫画の話。【追記あり】

さて,ここ最近読んだ漫画について備忘録代わりに書いておきますね。

まずこちら加熱する中学受験について,その子ども達と塾について書いた一冊。

 

まずそもそもなぜこれを読んだかっていうと,私の今いる職場がまさしく「2月の勝者になった子達が来る学校」だからなんですよね。

 

子供たちの抱えている背景を少しでも理解したいっていう想いで読んだんですけど。

 

色々繋がった感じがします。

 

中学受験は必要かっていうのはまた別の機会に私の考えを書いてみたいと思うんですけど。

 

でも,過熱しすぎて親も子も相当なストレスうけてるのは間違いないですね。

 

今後の自分の子供の進学方針を考える上でも参考になる一冊かなと思います。

 

さて,ここからはアメトークで紹介されてたやつで気になったものを順に読んでみたんですけど。

 

まずこの「ジャンボマックス」。

 

これめちゃくちゃ面白い。ここ最近読んだ中でイチオシです。

 

主人公はEDを抱えていて,これを改善する薬の開発に成功します。

 

そしてそれを利用しようとする悪い連中が集まって来て…というお話。

 

主人公のお人好しさと周りの人間の嫌らしさといい,全員腹に一物抱えてる感じがたまりません。

 

最近だとED薬をめぐる動向を中心に書かれているわけなんですが,今後主人公の夫婦関係(そしてお腹の赤ちゃん)はどうなっていくのかっていうところも気になるところです。

 

今後の展開に期待大ですね。これ超おススメです。

あとこれも面白かった。

 

ヤクザに家庭を壊された子が,ケンシロウみたいに「ツボで人を殺す」ことを目的にひたすらツボの勉強をして国家資格を取ってマッサージ師として活躍するっていうお話です。

 

ギャグありエロの要素ありで,読んでいてずっと面白い。

 

何より作中にちりばめられたツボの知識がもってて損無さそうだなって思うんですよね。ツボについてちょっと勉強してみようかなって思いましたもん。

 

というのも,私の自論に

 

「旦那が奥さんをマッサージしてる限り離婚しない」

 

っていうのがあるんですよ。

 

それぐらいスキンシップと関係を良好に保つためにも有効なのではないかなと。

 

そんなことを考えた一冊でしたね。

そしてこちら。物語は娘のDV彼氏を父親が殺してしまうところから始まります。

 

そしてミステリー好きの父親はこれまでの知識を生かして,いろんな修羅場を潜り抜けていくというストーリー。

 

まず主人公が普通に人バンバン殺してるってあたりが斬新です。

 

家族を守るっていう目的のために人を殺し,そして賢く逃げる。

 

この辺のハラハラ感がたまりませんね。

 

若干話が飛躍しすぎて「それは明らかにおかしいでしょ」って思う場面もあるわけなんですけど,なんとか回収してくるあたりも凄いなと。

 

妻がここまで協力できるの明らかにおかしいと思いながら読んでましたけど,後半のカルト教団の話になるとまた少し納得出来たり。

 

そんなミステリー好きには好きな一冊かと思います。

 

そして追記でこちら。

 

流行のキャンプをテーマにした作品。

 

とにかく飯の描写がリアルでやたらうまそうです。

 

更に男ならではの「そんなに料理に手間はかけたくない」という希望も満たしながら旨そうな料理を提案するあたりはなかなか興味をそそります。とにかく外で酒飲みたくなる一冊ですね。

 

主人公は34歳のソロキャンパーと,そんなおっさんに恋するキャンプ初心者の女の子(20歳)。

 

2人の関係性がなんともいじらしいんですよ。

 

ただちょっと設定が甘い所もあって。

 

そもそも20そこらの若い子と34のおっさんの恋愛という設定が若干きついんですよね。

 

あと,主人公の男性が「キャンプ以外興味ない」という設定の割に「元カノがいた」ってことが5巻ぐらいで分かるんですけど。

 

思わず「いや,お前彼女いたんかい!!」ってサウナの休憩室で読みながら叫びそうになってしまいましたからね。

 

でもまぁその辺の設定もまた夢があるというか。

 

そもそもキャンプが面白そうですよね。興味は私もあるんですけど。

 

しかしながらね,作中でも書かれているんですけど,キャンプって2日がかりの遊びなんですよね。ここら辺が趣味としてはかなり贅沢というか。

 

更に家族で行くとなると自分一人で行くよりもはるかに色んな事気にしなくちゃいけないから,なかなか手を出せずにはいますね。(しかしながら,今後の趣味の候補にはしておきたいですね)

 

ということで夏休みの読書の一助になれば幸いです。

 

読んでいただき,ありがとうございました!

 

 

 

新型コロナウィルスが憎い。

さて皆様夏をいかがお過ごしだろうか。

 

かくいう私はこの夏休みを、

 

超楽しみ

 

にしていたのである。

 

というのも新しい職場への適応がなかなかに大変で、相当ストレスフルで胃の痛い毎日だったのである。(いや本当に)

 

夏休みに入ったら、妻が子供を連れて実家に帰るとのことだったので、自分の時間を満喫するべく私は妄想を膨らませていたのだ。

 

夜はジム、飲み会、サウナ…

 

いや、野球観に行こうか…

 

久しぶりに服見に行くのもいいな…

 

こんなふうに私の妄想は膨らむばかりだったのである。

 

しかしながら、妻が帰省のために受けたPCRで陽性が判明し、夏休みどころか

 

まさかの隔離生活に突入

 

した訳である。

 

体調に問題は全くなかったわけだが、母親が感染すると、子供を見る人がいない問題が発生する。

 

結果的に私のシングルファーザー初体験になった訳である。

 

食事は私が用意し、ドアの前に置いておく。

 

娘は、

 

「ママ、ごはん作っておいたからあとで食べてね」

 

と扉越しにおもちゃのご飯を妻のために用意していた。

 

本当は母親に会いたいのだろうけど、泣くわけでもなく状況を受け入れ我慢している。子どもは本当に健気である。

 

再度のPCRの結果、妻は陰性という結果だったので晴れて隔離生活は3日目にして解除された。

 

しかし、感染者が増加傾向ということもあり、今度は外部と唯一接触のある私が危険性が高いという認定を妻からされ、現在私は1人で倉庫がわりの部屋にシーツを敷いて寝ている。

 

エアコンの効かない部屋にシーツを一枚だけ敷いて汗だくで寝るその姿は東南アジアの子どもさながらである。

 

いや、ダンベルとトレーニングベンチの間に挟まれてタンクトップで寝るその姿は、

 

マッチョを夢見る少年のよう

 

といった方が正しい表現かもしれない。

 

いやぁきつい。なんかきつい。

 

思い描いていた夏休みのスタートと違う。

 

ニュースでも高校野球で勝ち進んだチームのコロナによる出場辞退が報道されている。

 

私の前任校のチームもエースの家族が陽性となり、エースが出場できないまま、不完全燃焼での引退となった。

 

これまでどこか他人事だった新型コロナのニュースが一気に自分の行動を制限する所まで来ており、そのことに恐怖と同時に憤りを感じている訳である。

 

俺の夏休みを奪うなよー。

 

この4ヶ月マジでキツかったんだよー。

 

頼むよ、本当にー。

 

なんでとりあえず打首獄門同好会の「新型コロナウィルスが憎い」でも歌っときますかね。

 

https://youtu.be/2rE2cXBlqec

 

 

まぁ皆さん乗り切りましょうよ。

 

読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

 

 

最近買ったものの話。

さて誰も興味ないと思うが,最近私が買ったものの話である。

 

そう書くと,

 

「いや、お前が買ったものになんぞ,誰が興味あんだ」

 

とか

 

「お前は教育の話を書いとけよ」

 

とか

 

「もっと家庭の愚痴を面白おかしく書かんかい!」

 

という読者の方も思うが,ここはひとつお付き合いいただきたい。

 

今回の件で分かったのだが,ブログは私の精神安定剤なのである。

 

今回は自分の好きなもののことを書いて自分のテンションを少しでも上げよう,という趣旨なのである。どうぞお付き合いいただきたい。

 

さて最近の私はこれまで使っていたものが劣化してきたこともあり,

 

新しいキーホルダーが欲しい

 

と切実に思っていたのである。

 

色々と見ていたのだが,いまいちしっくりこない。

 

というのもキーホルダーというのアイテムそのものがそもそもちょっと子供っぽいのである。

 

40近いおっさんがもってもしっくりくるキーホルダーはなかなかない。

 

そこで偶然出会ったのが,あの旅館みたいなアクリルのキーホルダーである。(通称キーバー)

 

いや,これもってるおっさんこそ嫌だわ。

 

と思われたかもしれないが,どうぞもう少しお付き合いいただきたい。

 

今回の合唱コンクールがホテル併設の会場であったため,楽屋などの鍵のやりとりがすべてキーバーだったのである。

 

そして,このアクリルのヌメヌメした感じにハマってしまい,癒しを求めて休憩時間の私はずっとすりすり触っていたのである。

 

更には視認性も高く,渡しやすい。ちょっとレトロな感じも逆にかわいい。

 

これを日常生活で使ってたらどうだろう…

 

そんな思いに駆られた若干頭のおかしい私は,ネットにてキーバーを検索しまくったのである。

 

こんなのをひたすら見ていたのだが,これをいい大人がそのまま使うのはさすがにちょっとトゥーマッチである。

 

そんな中で偶然見つけたのがこちらのエンダースキーマ というブランドのキーホルダーである。

 

Hender Scheme エンダースキーマ / river side リバーサイド - HOEK

 

キーバーをイメージし,かつ革で出来ているところがストライク。

 

革というのは子どもっぽさを払しょくする要素なのである。(革ジャン来た子供とかいないでしょ。あ、ランドセルは革だけれども)

 

キーホルダーでかつキーバーだが,革という点でぐっと子どもっぽさが抑えられている。

 

しかも商品名が「リバーサイド」である。そう,これは架空のホテル「リバーサイド」のキーバーなのだ。


www.youtube.com

商品名までもが変なもの好きな私にストライクだったのである。

 

井上陽水がすでに隠居みたいなニュースを見たこともあって,もはや運命的なものを感じた私は,即購入に至った訳である。

 

買って見て思ったのだが,あのでかい車のスマートキーが違和感なくつけられるあたりが嬉しい。

 

見た目は木材のようだが,革であるため取り扱いが結構繊細である。

 

ヌメ革を使用しているため,少しでも水に触れると水しみが出来たりするのだが,ミンクオイル塗ったりして変化を楽しむのがまた楽しい。

 

毎日見るたびにちょっと変化しているので,すでに愛着が湧いている。

 

オプション(別料金)で文字も入れられるあたりもまた素敵である。

 

ちなみにこちらのキーホルダーなのだが,

 

妻からは大不評

 

という一品になっている。

 

別にいいのである。人のために生きてるわけじゃないから。自分が満足ならそれで満足である。

 

ゴーイングマイウェイ。私は私の道を行く。自分が好きなものが全てだし,誰がどう思うかなんて二の次である。

 

もっと私は自分の好きなように生きていいんじゃないか。

 

このキーホルダーは私のそんな意思表示なのである。

日曜日夕方の違和感。

 

 


さて日曜日である。

 

日曜日と言えば夕方には「ちびまるこちゃん」と「サザエさん」をご覧になっているご家庭も多いことだろう。

 

先週私も見ていたのだが,ここで感じた違和感について書いてみたい。

 

先週の放送ではテストで30点という成績を取ってきたまる子に対して,母親が

 

「まるこー!!」

 

とキレる様子が放送されていた。

 

そして続くサザエさんの中でもカツオが悪い点を取って来るのがお決まりであり,それに対して一家の長である波平が

 

「ばっかもーん!!」

 

とどなりつけるのがお決まりのパターンになっているわけである。

 

そして,こういう風に子ども達の学習に対して親が怒るという構図は日本中の多くの家庭で見られるのではないか。

 

しかし,私はこれはダメな一手であると考えている。

 

そもそも親に怒られたことをきっかけにして子ども達が勉強した場合,子ども達が勉強に向かうモチベーションは

 

「親に怒られないため」

 

になってしまう。

 

本来の学習とは「自分の将来の目標を叶えたい」「もっと新しいことを知りたい」「得た知識をもとに貢献したい」という本人の内発的なものによって行われるべきである。

 

しかし,怒られるという条件があってから勉強を始める子にしてしまえば,親が居ない場では勉強しない子になるだろう。

 

カツオがいつまでも勉強しようとしないのは,実は波平のせいなのかもしれない。

 

では親はどうすべきなのか。多くの方が反対されるかもしれないが,

 

私は

 

 

子の成績に対して親は何も口出しをしない

 

が実は正解なのではないかと思っている。

 

そもそも学習とは自分のためにやっているのであって,親を喜ばせるためにやっているものでもない。

 

下手な声掛けをしてモチベーションを下げるくらいなら,何も言わないのが正解なのではないかと思うのである。

 

(というか,それぐらい子の成績に対して親が何か言うことでかえってモチベーションを下げてしまっている子が多いように感じる)

 

むしろ私が学校で見ている超優秀な家庭の保護者ほど,子どもの成績に対して何も言わない。その方が有効であることを体感的に知っているのだと思う。

 

一方で幼少期から成績について色々と言われてきた親はそれが必要だと思って同じことを自分の子供に繰り返す。そこに悪循環があると思うのである。

 

もし何も言わないのが不安だ,それでは子どもが本当に勉強しなくなってしまう,と不安になるのであれば,

 

むしろ結果ではなく過程に注目して発言すべきではないかと思う。

 

例えばカツオが30点を取ってきたとして。

 

でもそれが前回0点だったカツオが努力して取ってきた結果としての30点だったらどうだろうか。

 

カツオが前回の反省を生かし,勉強している時に

 

「よく頑張ってるな」

 

「頑張ってるの見ると嬉しいよ」

 

「お父さんもたまには本でも読んでみようかな」

 

そんな風に言われたら,例え点数は取れなかったとしても他の分野でも努力できる子にならないだろうか。

 

世の中は結果しか見てくれないのは事実である。しかし,親ぐらいはその過程を見てあげてもいいのではないか。

 

そもそもテストの難易度は毎回違うし,子どもの能力もバラバラである。

 

だからこそ一律に「30点はダメ」「90点ならいい」という見方はナンセンスであるといえる。

 

そして私はちびまるこちゃんと,サザエさんという国民的なアニメの子育てを見ることによって「子どもの成績に親が何かいうのは当然」という風に受け止めてしまっている家庭がないか危惧しているのである。

 

あの時間帯はみんなが日曜日と昭和のノスタルジーに浸りながらテレビを見る時間である。

 

だからこそ,さくら家と磯野家の今後の教育力の向上に私は期待している。

加速するケチ。

みなさんのご家庭は夫婦のどちらがお金の管理をしていらっしゃるのだろうか?

 

ちなみに我が家でいうと,完全に私という構図になっている。

 

これは私が根本的にケチであり,妻が私に対して「余計なお金は絶対使わない人だから,任せても大丈夫」だと思っているからである。

 

親がお金に苦労している姿を見て育ったからだろうか。

 

私の経済観念みたいなものはわりかし徹底しており,家庭の財布は全て私が管理している。

 

そんな私は昨今の世界情勢の不安もあってお金を使うことに不安があり,

 

更に

 

 

考えれば考えるほどお金って使う必要が無い世の中になってない?

 

 

という考えに至っており,どんどんお金を使わない方向に走っているのである。

 

例えば最近では野球観戦という新しい楽しみが出来たわけだが,

 

ここで毎回出てくるのが

 

球場でビールが飲みたい

 

という欲求である。

 

目の前には青々とした芝生が広がり,時々ゲームはドラマチックな展開も見せる。

 

ここで飲んだらさぞかし気分がいいだろうなぁ…とは思う。

 

しかしながら

 

一杯800円はあまりに高い

 

とは皆さん思わないだろうか。

 

しかも,あのプラカップみたいなやつで800円である。

 

球場から一歩外に出れば,同じものがもっと多い量で冷えたジョッキで飲める。

 

つまり,一歩外に出るだけで同じ値段で3倍の量が飲めるのである。

 

だから私は

 

「うわっあの人また買ってる……」

 

と,この人の経済観念は大丈夫なのかとビールを買い続ける隣のおじさんに対して余計な心配してしまうほどなのである。

 

他にも野球観戦の際にはタオルを掲げたり,ユニフォームを着ることが一般的なのだが,私に関してはそういうの一切なし。

 

ただの仕事帰りのスーツを着たムスッとした中年おじさんを貫いているわけである。

 

すでに数回試合を見に行ったが,私が支払ったのはチケット代のみである。(きゃー!!ケチー!)

 

思い出せばかつては洋服という趣味があった。

 

私にも月々3万は洋服を買っていたような,そんな洋服に狂った時期があったのである。

 

しかし,今はどうだろう。

 

土日は部活もあって出掛けられる機会は極めて限られている。

 

更に「洋服で少しでも自分を良く見せたい」という欲求は結婚してしまった今はむしろ邪魔ですらある。

 

相変わらず服自体は好きなので各ブランドの服をネットで見てはいるが,目の保養にとどまってしまって全く購入には至らないのである。

 

最近はついに携帯のネット代を払いたくないという気持ちにかられ,

 

家用に契約しているポケットWi-Fiを持ち歩いていたのである。

 

これについては家のネットが使えなくなってしまい,不便さを感じた妻からさすがに怒られたために,中断せざるを得なかった。

 

(しかしながら,その発想は悪くなかったと個人的には思っている。)

 

こうやって考えれば考えるほど,現代社会はお金が無くても生きていけると思うのである。

 

ご飯が食べたかったら数百円でも美味しい食べ物が手に入るし,

 

安い値段でトレンドを意識した洋服が手に入るし,

 

言うなればトレンドは繰り返すから古着でもお洒落に見せることは可能だろう。

 

日本は今後少子高齢化で空き家だらけになるのだし,色々なことを気にしなければタダで住める家はいくらでもある。

 

だから,

 

我々は求めなければ全く生きるには困らない社会に達したといえる

 

のである。

 

だから今後どこにどうお金を使ったらいいのかというのは一つの私の疑問だったのである。

 

そんな疑問を抱いていた私にとって,参考になったのがこちらの一冊。

(この本めちゃくちゃおススメです)

 

この本では

 

買い物を通じて私たちは間接的に選挙をしている

 

ということを言っている。

 

ひいては,

 

だからこそ応援したいものにお金を使うべき

 

ということを書いていた。

 

この一言で私は,自分が好きだった洋服屋がしばらく行かない間に軒並みつぶれていた寂しさを思い出したのである。

 

そして同時に今もっとも応援したいのは

 

自分の子ども

 

なんだということが頭をよぎったのである。

 

自分の親が自分の趣味を後回しして私達兄弟にお金を使ってくれたように。

 

私も次の世代に向けてお金を使うべき時なのではないかと思ったのである。

 

この本からはそんな

 

応援したいもの,続いてほしいものに金をつかうべき

 

という一つの方向性を示してもらった気がする。

 

とりあえず,この本から私が思ったことの一つが

 

私の続いてほしいものの一つが,学生のバレーなのではないか。

 

という思いだったのである。私自身がバレーから自信をもらったからだ。

 

だから,先週は前の学校の子達が最後の大会だったので,このケチな私が差し入れを買ってもっていったのである。

 

私が行くことで集中を切らしたくないので生徒には会わず。

 

体育館の外で保護者に差し入れを渡して帰ってきた。

 

新人戦では負けてしまった子たちだが,なんとか優勝し,差し入れも喜んでもらえたという報告を聞いた。元顧問として嬉しい限りである。

 

今回の記事を読んで,私のことをケチだと思う人がいたかもしれない。

 

しかしながら,

 

ケチとは本当に金を使うべきところを見極めようとしている人

 

なんじゃないかと私は思う。

 

だから,あんまりケチを責めないで上げて欲しい。

 

さて,私は明日何にお金を使うのだろう。

 

そのお金が受け取る側の人生を左右することもある。

 

ケチな人とは,そんな風に考えてしまう思慮深い人なのかもしれない。

 

最近の楽しいことの話。


多分誰も興味ないと思うが,最近の私の楽しいことの話である。

 

というのも最近,野球観戦が楽しいのである。

 

きっかけは偶然チケットが当選したことに始まる。

 

義父母が田舎から出てきたので、ここは一つ御馳走をせねばならぬと思い,義父母が好きな牛タン屋へ直行したことがあったのである。

 

そしてその場でチケット当たりますよ的な応募券があったので、適当に書いて出してみたところなんとそれが当選。

 

しかも試合直前の選手を目の前で見送れるという特別チケットである。

 

こうして観戦に行ってみたところ、まぁスタジアムのお祭り感溢れること。

 

チケットの特典である試合前にグランドで選手送り出すイベントにも参加したわけだが、ここで非常に残念なことが起こる。

 

私の野球の知識が小6の頃やりこんだパワプロ止まりなのである。

 

あの頃はまだ、上原がいたし、タフィー・ローズがいた。

 

なんだもういないのか、中村ノリは。工藤のカーブはもう見れないのか…。

 

私の知識レベルがそんなものなのである。

 

選手を送り出す際も周りの観客はキャーキャー言っているが、私はそのキャーキャー言われている選手の名前が分からない。

 

そしてすぐ隣ではこの日先発のピッチャーが目の前で投球練習を行なっている。

 

ファンなら垂涎もののこの状況においても、私はやっぱりピッチャーの名前すら分からないのである。

 

唯一分かったのはパワプロの時選手だった人がすでに監督になっていたということである。(いやぁー、年取りましたな!私も!)

 

この出来事をきっかけにし,更には転勤で職場が球場が近くなったこともあり,ちょこちょこ見に行くようになった。

 

ちなみに我が家には「子どもが寝るまで私は家に帰ってはいけない」というメイウェザーだったらまず間違いなく試合を放棄するであろう特別ルールがあるので,野球をちょっと見て帰ると時間的に都合がいいのである。

 

ただし,一人でおじさんがただ野球を見ているという状況がなんとなく気恥ずかしいので,隣の親子(母と子)が話しながら笑っているタイミングに合わせて私も体を揺り動かしてみたりして,はたから見たときに親子で来ているように見えるように工夫しながら観戦を楽しんでいる。

 

今では大体スタメンのメンバーは覚えたし,見に行けない日もチームが勝ったかどうか気になってしまう。

 

これまではコロナの感染者数を毎日ニュースで見ていたが,最近はチームの勝ち負けを追うようになってしまった。

 

そして毎日見ているとなぜそういう打順にしているのかもなんとなく見えてきて楽しい。

 

プロ野球とは点ではなく線で見るものだったのかと35歳になって気づかされている。

 

多分楽しいのはチームが好調だからなんだろう。勝ち負けに一喜一憂するファンの気持ちが今なら少し分かる。

 

ということで新しい楽しみが見つかった気がしているので,誰か仲間が見つかれば幸いである。

 

私みたいなおじさんだけでなく,球場では老人も子どもも一緒になって試合の展開を楽しんでいる。

 

プロ野球は器が広いのである。

「勉強しなさい」という悪手。

以前学年の学習担当の先生が保護者懇談の場で

 

「親がしっかりと子どもに対して勉強しなさいと口酸っぱく言うことが大切です」

 

みたいなことをおっしゃっていて。私は強烈な違和感を感じた覚えがあるんですね。

 

その時はその違和感の正体をうまく言語化できなかったんですけど,今だったらできそうだと思うのでちょっと書いてみます。

 

私は子どもが勉強しない時に,親が「勉強しなさい」という声をかけるのは悪手であると考えています。

 

理由は2つ。

 

まず一つ目は学習とはあくまで内発的なものであるべきということです。

 

外発的動機付けと内発的動機付けということが教育ではよく言われますが,「勉強しなさい」という言葉がけで子どもが勉強を始めるという状態は外発的な動機付けで子どもが動かされている状態と言えます。

 

これの何が問題か。

 

それは「言われないとやらない」という子どもになってしまうことです。そもそも子どもは親に言われたから勉強するわけではありませんし,親のために勉強しているわけでもありません。

 

ましてや長い人生の間で親が子供の人生に付き添えるのはせいぜい20年くらいのものでしょう。だから相手の言葉がけで動くような習慣づけをしてしまうのは,長い人生で見たときに非常にマイナスが大きいと思うのです。

 

本来学習の喜びは知識を獲得し,その知識をもとに他者に貢献できることにあると思います。

 

私自身,自分が勉強すればするほど,自分が見ている子ども達に与える教育効果が大きくなっているのを感じます。それが嬉しいからまた勉強に向かうわけですね。

 

だから親が出来ることは「勉強しなさい」ということではなく,「いいお客さんになってあげること」なのではないかと私は思うのです。

 

例えばうちの子は今ちょうどひらがなを読んだり書いたりし始めているところで。

 

帰って来ると,つたない字で手紙を書いて渡してくれたりします。

 

これに対して

 

「まだ全然下手だな」

 

「ここ間違ってるよ」

 

なんて言ったら子ども達はもう学習する意欲を失ってしまうでしょう。

 

だから少し大げさにでも

 

「うわっ手紙嬉しい~!」

 

「一生懸命書いてくれたんだね!大事にするよ!」

 

そんな声をかけるようにしています。

 

自分が学習することで知識を獲得し,他者に貢献できるという喜びを覚えた子どもは自発的に学習に取り組むようになると考えているからです。

 

そしてこのような学習に向かう姿勢こそが内発的な動機付けに支えられたものであり,親が居なくても生涯学習を続けられる子に育てる方法だと思うのです。

 

そして2つ目の反対する要因なのですが,

 

親に言われて外発的な動機付けに基づいて学習する子の多くは,どうしても

 

「将来少しでもいい進路に進めるから」

「少しでもいい企業に入れるならやっておこう」

 

などといった自分のために勉強することが多くなります。

 

他者に貢献できるという内発的な動機による学習をしてきていないのですから、当然学習する目的が自分の利益のためになるわけですね。

 

つまりこのような学習で学習を進めた子は得た知識をあくまで自分のために使うことに一生懸命になるわけで。

 

有名大学を出ても犯罪を犯してしまう人がいますが,まさしくこういうタイプなのではないかと思うのです。

 

自分のためになることしからやらない頭の良い人というのは,はっきり言って非常にやっかいなんですね。

 

ということで,私は子どもが動かない時に「勉強しなさい」という言葉がけはあまり良くないと思っていますし,親は子どもにとっての良いお客さんであることが最も重要なのではないかと考えています。

 

誰かの参考になれば幸いです。

 

本日も読んでいただき,ありがとうございました。

 

参考文献はこちら。